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昨日…数日前にセットした耳元のアラームで目が覚めた。
ガバッと起き上がり、アラームを消した後、スマホを立ち上げて日付を確認する。
「12月24日…」
この日は二人が殺された日。僕が謎の使命を与えられた日。
「……」
色んな感情が浮かんで来たけど、言葉に出すまでもない。
出できすぎて言葉にできない、が正しいのかな。
そうだ。この日はクリスマスイブだからお祝いに、って遊びに行ったんだっけ。
そんな日の行き先を変えるのもなぁ…。
二人、ずっと言ってたし。ショッピングモールのゲーセンで遊んで買い物しまくりたい、って。
前回はタクシーで帰ってもダメだった。ていうか結局なんで死んだんだろう?
分かる限りだと事故…衝突事故か。
「もうやめたい…」
両手を顔に当てて唸る。
いくら輪廻転生できるからって、死への恐怖が消えてる訳じゃない。
さっきの事故だってすごく痛かったし怖かった。刺された時もそうだ。
(…さっき?)
そうか、死んでから時間は経っていないのか。
着替えながら頭の中で考える。どうすれば死なせずにすむのか。
そして“いつも通り”、学校に行く。
愛おしく思えるはずのこの“いつも通り”が、今ではもう嫌気がする。
「ダメダメ!!ポジティブ心を忘れずに!!」
ポジティブの神とか騒いでた僕が、急に病み構文で話し始めたら心配するだろうし。
「でも、本当にどうすれば…」
ちらっ、とスマホの画面に目をやる。
「あ!!朝練遅刻する!!」
思わず叫んでしまった。
そのまま僕は、人気のない静かで広い道路を一人駆け抜けた。