テラーノベル
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⚠️ご本人様には一切関係ありません
映画のネタバレ注意
サテツの表記【sa】となります
(szkとkrymと被るため)
szk side
息が苦しい。
ここはどこ?
くらい廊下
そっか、ここは大森さんのいえで、僕はいま部屋からでてきた。
なんのため?
さっきから鳴ってるのはなに、?
電話、、?
そうだ、でんわ
出ないと。
誰からのでんわ?
画面の文字が揺れて見えない。
ちがう
僕の手が震えてる。
スマホがを持つ手がふるえる。
スマホ、すまほ。
すまほは駄目。
だめ。
おこられる。
せっかく、ひっこしたのに、
いみがなくなっちゃう。
ちゃんと外にでて、
みんなと、あそんで。
そうしないと、
おこられる。
おこられ、?
だれにおこられる、¿
s「…ぁ、れ?」
ぼくは、だれ¿
wki side
何かが落ちる音が廊下から聞こえた。
あの音は、スマホが落ちる音か?
鈴木にまた何かあったのか。
もしかしたらまた発作を起こして苦しんでいるのかもしれない。
俺は涼ちゃんと顔を合わせてから恐る恐る廊下に出てみる。
暗い廊下はひんやりとしていて少し鳥肌が立った。
ふと、廊下の隅を見る。
s「はーッ、あ”ぁ”ッ、…ひッ、ぅ”う”……ごめ…さッ、ぼくはッ、ぅ”ッ、ふ”ぁ”ぁ”ッ…ごめ”ッ、っ”、」
自分を抱きしめながら身体を震わせ、何かに謝り続ける鈴木。
その姿に俺も涼ちゃんも呼吸が一瞬止まった。
s「ごめんッ、ぼくが、ひ”ッ、ごめん”なさ”ッ、あ”ぁ”ぁ”ッ、!!!ひゅ”ッ、ふぅ”ぅ”ッ、、ごめなッ、さ”、」
f「……ッ、鈴木ちゃんッ、!?僕がわかる!?だいじようぶ、じゃないよねッ、えっと、息!吸うだけじゃなくて、ちゃんと吐いて!」
w「発作とは別、ぽいな…、、!くそッ、涼ちゃん、とりあえず鈴木を連れてリビングに移動して。落ち着かせながら呼吸を整えさせて、!」
f「分かった!!…ぁ、若井!まだ電話鳴ってる!!鈴木ちゃん、ずっとスマホに怯えてる感じするからとりあえずスマホ回収して!!!」
w「了解。俺は電話に出てみるから鈴木の事頼んだ。」
f「任せて。電話の方よろしくね、!」
鈴木からスマホを遠ざけるためにリビングから遠い部屋に入る。
鈴木は涼ちゃんに任せるとしてあとはこっち。
鳴り止むことを知らないスマホは俺の手の中で震え続けている。
表示されている文字には興味はないし見ても分からないため見ずに電話に出てみる。
sa『…ッ!!!チョモ…ッ、!!!!!電話してごめん、!!大丈夫…、じゃないよね。…メッセージ送っても返信こないから何かあったのかと思って、!!無事でよかった…、フラッシュバックさせてごめん、とりあえず呼吸整えてからでいいから状況説明して!昨日の夜から連絡がないからもう心配で心配で────』
若い男の人の声だった。
焦ったように早口で涙ぐみながら喋りまくる相手に困惑した。
だか、電話冒頭の「チョモ」という言葉に引っ掛かりを覚えた。
きっと間違い電話だろう。
w「…鈴木の知り合いですか?番号間違えてません??」
一旦表示されている名前を確認するために電話から耳を離そうとした瞬間、電話越しでもわかる殺意が篭った声が聞こえた。
sa『…………は、?……誰?チョモは?おいお前、チョモをどうした。おいッ、チョモッ!!そこにいるッ、!?無事ッ!?!?』
急に大声を出されて耳が痛い。
話を聞かず、一方的に話す相手に苛立ちを覚えた。
こっちはそんな暇ではない。
鈴木の現状も確認できていない。
そもそも、この電話のせいで鈴木はああなった。
苛立ちが積もり積もって口調に出てしまう。
w「…だからッ、あなたの間違い電話では無いんですか?」
sa『…はぁ、?お前いい加減にッ!!』
s「わ、かいさん…。 」
急に部屋に鈴木が入ってきた。
息はまだ絶え絶えで、焦点も地味に揺れているがしっかりと俺の名前を呼んだ。
w「鈴木ッ、どうした?もう動いて平気?てか涼ちゃんは…」
s「ッ、す、スマホ…、僕の、すまほを…くれませんかッ…、」
w「ぁ、これ今電話繋がってて…、あッ、」
鈴木は颯爽とスマホを手に取ると少し躊躇いながらもスマホを耳に当てた。
s「ッ、ふーッ……、も、もしもし、サテツ……?……ん、僕だよ。………大丈夫。……ううん。全然平気。いいってw…そんなに謝るなよ…wあぁ、………うん、……いや、今ちょっと…ね、面倒なことになってて………え?いやいや違うよ。いい人だよ。何もされてない。本当。サテツは心配症だなぁ……うん、… …大丈夫。ありがとう。」
敬語じゃない。
しかもこれまでに見たことがない柔らかい表情。
先程の掴めない存在ではなく、年相応の笑顔。
電話の相手は鈴木となんの関係なのか、
そもそも、鈴木は何者なのか、
考えてもキリのないことを頭の中で考える。
f「若井、……鈴木ちゃん、 平気そうだし先リビング戻ろっか。」
w「…そうだね、」
いつの間にか部屋の扉の近くにいた涼ちゃんに呼ばれる。
鈴木を見る涼ちゃんの表情は安心と心配が混じったような気がして勝手に共感を得た。
鈴木が心を許せる相手がいるという安心。
その相手はどんな人なんだという心配。
俺たちと鈴木は数時間しか同じ時を過ごしていない。
……だけど、
どうか、
彼を取り巻く周りが、彼に対して優しくありますようにと心の中で願っていたいと思った。
コメント
3件
更新嬉しい!!Wkiがszkiの素を見れたのめっちゃいい!この後関係どうなるのか気になる…!!続きもゆっくり待ってます!!
ずっとずっと待ってました!開くたびに更新されてないか確認しに来てました!
更新待ってました!!🥲🫶🏻🫶🏻 スマホ見て過去がフラッシュバックしちゃうとことかほんと好きです💞💞