この作品はいかがでしたか?
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先に希望の唄の歌詞を見てこの小説を読んでくださるといいかもです!
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大我が学校に来なくなって1ヶ月。
本当にどうしちゃったんだろう?
何度か慎太郎と大我の家に行こうとしたけど、出ない。
大丈夫かな……
『はぁー……』
| you!!ちゃんと勉強しているのか?
『してるけど……』
| 今日も時間通りに帰ってこなかったじゃないか!
『だから、それは』
| うるさい!!言い訳も聞きたくない!
| 受験生としての意識をちゃんと持て‼️
『慎太郎に勉強教えてたの!』
『しょうがないでしょ!?』
| あんな奴に教えてる暇があったら自分が勉強しろ!!
| 受験失敗してもいいのか!?
| 大体なんだ?あんな奴がyouと同じ高校に行けるとでも思っているのか?
『……』
| おい!ちゃんと聞け!!
『”あんな奴”って何?あたしの大切な友達なんだけど?』
『慎太郎の事を悪く言わないで!!』
| ……
| もういい。勝手にしろ。
あたしの親は小さい頃から厳格な親だ。
勉強を強要させられて。
大我と慎太郎はなんも関係なさそうでいいなって何度も思った。
だけど、そんな二人だからこそあたしはこんな明るくいられたのかも。
「ああ……」
「もう、いやだ…」
今日も俺は、1人。
家に行ってくる時も、ひとり。
帰ってきた時も、ひとり。
父親は俺が物心が着く前に出ていったらしい。
母親は3日間程度帰ってこないか、何時間か家にいる時もある。
飯は全部作り置きだ。
他の奴が温かい飯を食べてる間も、俺はずっとずっと冷たい飯。
そんな状況に泣き苦しんだ時もあった。
どうせ今日も帰ってこない。
俺はこの数年間、心のどこかがぽっかり開いたままだ。
家にいる時があったってもうなんも話さないようになった。
正確には、話したくないのが正しいのか。
俺はいつから、”家族”というものが感じられなくなってしまったのだろうか……
『おーいっ』
『だいじょーぶーですかー』
「……」
『しんたろぉおおお』
「あ、you」
『あ、youじゃないんよW』
『どしたの?大丈夫ー?』
「うん、…大丈夫」
『うーん、ほんとに大丈夫ー?』
「大丈夫だってー」
『無理すんなよ〜』
「へーい、…」
『無理すんなよ』……
そういえばyou、前から親厳しかったけど、大丈夫かな。
でも…前家行った時怒鳴られてた気ぃする…
普段は明るいけど……、
無理してないか?
もうこの1ヶ月、何もしてない。
親は毎日毎日些細な事で喧嘩する。
なんで?怒りあっても何も出てこないのに。
なんで怒る?それが分かってるはずだろ?
逃げたい。
この空間から誰か助け出して欲しい。
この黒い黒い、泥まみれの場所から。
“たすけて”って簡単に言える人が居たらいいのに__
『(なんか、今日はなんもしたくない。)』
『(そういえば最近、スマホの存在忘れてたかも……)』
『(音楽……聴こ)』
「(この気持ちどうにかしたい…)」
「(音楽でも聴こうかな)」
[(何か聴きたい。)]
[(何にでもいいから助けてくれる何かを……)]
𝐄𝐧𝐝 𝐨𝐟 𝐞𝐩𝐢𝐬𝐨𝐝𝐞 𝟐
コメント
6件
えー!!!もうめっちゃ気になっちゃう続きじゃないですか...‼️‼️ 曲パロ上手くないですか...???すごい...