bigbang
↳…第四話〜第五話のタプ視点ver…
後編
‼️タプ視点‼️
〜振り返り〜(前回と同様)
第四話 懐かしの人
↳ある日、ヨンベがヒョンからの手紙を見つける。その手紙には「いつもの場所で会おう」。
カフェへ向かうとヒョンがいて…。
第五話 懐旧の友・過去
↳ヒョンと久々に話す。
だが、サセンが来てタプの家へ泊まらせてもらうことに。寝つく前、考え事をしていると、
いきなり視界が暗くなり…。
〜第四話 懐かしの人 タプ視点ver〜
俺はこの前の手紙を書いた後、毎日例の場所に通った。
彼があの手紙の存在に気付くまでずっと。
だがそう簡単にはいかなかった。
何日も、何週間も、何ヶ月も、
彼は来なかった。
いや、「いつもの場所」が分からなかったとか?
それとも、名前を書かなかったから?
もしかして、もう俺の事が嫌いになったから?
俺は不安になり、諦めかけていた。
🔝「もう…来ないのかな」
でもほんの少し俺は希望を持った。
来ることを信じた。
ずっと、ずーっと。
俺は待ち続けている間、元メンバーの事を一人一人思い浮かべ、名前を呟いた。
🔝「スンリ…」
スンリ、あの子はとても元気で陽気な人だった。
トークも面白くて人懐っこかった。
しかも全部完璧で才能があったし
俺は少し怖くてあまり話せなかったけど、
大好きだった、物凄く。
スンリ、逆境に強くてメンタルはあったけど
イジりが酷くなって少し病んだ感はあった。
….ごめん、スンリ。
と、今すぐ謝りたい。
🔝「テソン…」
テソン、いつも笑顔が絶えなくて魅力的な人だった。
言葉なんて無くても全て笑顔で返してくれた。
そんなテソンが可愛くて仕方がなかった。
だから俺はずっとテソンに甘えてた。
大好きだったから。
また会って抱きしめたい。
叶わないだろうけど。
🔝「ヨンベ…」
ヨンベ、とても温厚で太陽みたいな人だった。
とても信頼できるし、辛いときはいつも横に居てくれた。
無理に聞こうとはせず、ただじっとして横に居てくれる彼が大好きだった。
ヨンベの横に居ると、いつも心が浄化された。
俺もヒョンとして横に居てあげたかった。
ごめんね、こんなヒョンで。
🔝「ジヨン…」
ジヨン、言うまでもない。
最高なパートナーだった。
作詞も作曲も一緒にしたり。
ただどちらも己の道へ進むタイプだったから、
少し揉めることもあった。
でも俺は彼が大好きだった。
何故か憎めなくて、でも尊敬できて。
一緒に笑ったり喧嘩したり、泣いたり抱き合ったり。
今はもう叶わない事ばかりだった。
🔝「….」
こうして考えると
やっぱ俺、
bigbangを裏切ったんだ。
俺はそう実感した。
もし過去に戻れるならば、俺はどうするだろう。
また同じ過ちを繰り返すのか?
それとも、また彼らと一緒にbigbangとしていれたのか…?
後悔に沈められた。
🔝「これがお先真っ暗って…やつ?」
何も考えられなかった。
いや、考えたくなかった、と言うのが正しいのかもしれない。
俺はじっと窓の向こうの景色を眺めた。
物事を整理しようとしていると、いきなり頭が痛くなった。
…そういえば、ここ最近頭痛が激しい。
🔝「痛い…」
ここは寝て痛みを誤魔化すのが良いのだろうか?
俺はズーン、と重い頭を抱えた。
🔝「….寝る、か。」
俺はそう言って、頭を伏せた。
眠りに落ちたとき、
俺は何か夢を見た気がした。
今一番見たくなかった夢を。
—夢—
グスッ、グスッ…
あれ、?俺、泣いてる….?
🔝「ひぐッ….」
目を何度擦っても涙が止まらない…。
その途端、ジヨンの声がした。
🐲「たっぴょーん!?どこいったのー!?」
🐲「もー…ご飯冷めちゃう…よ!」
明らかに俺のいる部屋に近付いてくる音がした。
🐲「たっぴょん?中で何してるの?」
このセリフ、前に聞いたことがある…。
🐲「…返事がないなら開ける…よ」
そしてドアノブがガチャ、と音を立てた。
俺は入ってくるな、と言いたかったが、声が出なかった。
今目の前にある問題だけで精一杯だった。
その時、ジヨンが俺の前に立って唖然としていた。
🐲「た、たっぴょん!?どうしたの!?」
🔝「ジヨン…ごめん。こんな姿、見せたくなかった。」
あれ….。
🐲「…そんなことより…どうしたの」
🔝「俺、bigbangを脱退する…」
思ってもないのに、俺の口が勝手に動く。
ゆ、夢…?
ジヨンの方を見ると、今にも目から涙が溢れ出そうになっていた。
🐲「え……?」
🔝「もう、無理だ。耐えれない。」
違う、違う違う違う違う違う違う違う違う違う。
今の俺にはまともに判断する事が出来なかった。
ごめん、ジヨン。
俺はもう君のヒョンではいれないみたい。
🐲「….本気、なの?」
🔝「…うん。」
違うのに。
🐲「わかっ、わかった。」
ジヨンは一気に涙をぼろぼろと流した。
そんな彼、見たくなかった。
でも原因は俺なのは分かっていた。
🔝「ジヨンまで…泣くなよ。」
🐲「社長とメンバーにも伝えるから…契約解除するときはまた…相談してきて…」
🔝「ありがとう…。」
その時、ジヨンはこう言った。
🐲「ゆっくり休んでね、“ヒョン”。」
🐲「失礼…しました。」
彼は部屋を後にした。
彼はもう俺のことをたっぴょん、ではなく
ヒョンと呼んだ。
俺は声にならないくらいに泣いた。
死にたくなるほど。
俺はその瞬間、目を覚ました。
まだ外は薄暗くて、静かだった。
🔝「….こんな夢見るなら寝なきゃ良かった。」
俺は憂鬱だった。
悪夢を見たような気分。
そしてまだ彼が来る気配は無かった。
🔝「….はぁ。」
でも今だに希望を捨て切れなかった。
彼が来ることを最後まで信じる。
もし手紙の存在に気付いて無いと言うならば、逸早く見つかることを望んだ。
…
🔝「今日はもう家に帰ろう…」
そう言って、俺はカフェの外へ向かおうとした。
その時俺は何かを思い付き、早速行動に移した。
カフェのオーナーに声を掛けた。
🔝「ペンと紙、ありませんか」
と。
これだけ聞くとただの変人。
もちろんのこと、オーナーは大混乱。
だが、オーナーは困惑しながらもペンと紙を持ってきてくれた。
☕️「あぁ、はい。どうぞ。」
俺はそれを受け取り、こう書いた。
「二階で待ってる。」
俺はそう書いた紙をオーナーに預け、こう言った。
🔝「この紙、ジヨンに渡してください。」
☕️「ジヨン様、ですか。」
オーナーもすぐに察してくれた。
俺は軽く頭を下げた。
俺はその後、カフェを後にした。
—別の日—
家でくつろいでいると、
インスタグラムで何かの投稿を目にした。
それはbigbangのライブ情報であった。
🔝「…今日…か。」
俺は少し複雑ではあった。
彼らがまたbigbangとして活動してくれるのは俺にとってとても幸せで嬉しいことだったし、
俺はもうbigbangに無関係だとしても応援し続ける。
でも…こんな俺が応援しても良いのか、。
と、不安でもあった。
また別の日、俺はDVDを買い、ライブを見た。
前と変わらず元気はつらつなスンリ。
少しシャイで、ONとOFFの差が激しいジヨン。
いつもニコニコして見守っているヨンベ。
ファンを笑わせようと一生懸命なテソン。
俺は無意識に泣いていた。
辛かった。心のどこかが寂しかった。
でも感動した。
🔝「…すごいよ。」
俺は思わず呟いた。
俺がいなくてもそれを埋める程の素晴らしいパフォーマンス。
もう、俺はいらない。
必要ないんだ。
彼らが埋めてくれてるから…。
俺はこのまま彼ら四人でbigbangとして活動してくれることを心の奥底から望んだ。
—一ヶ月後—
俺はいつも通りカフェに通った。
静かで見慣れた景色。
カランカラン…
俺がずっと外を眺めていると、下の階から誰かが店に入ってきた音がした。
でもジヨン、だとは思わなかった。
彼を信じているはずなのに、期待は出来なかった。
🔝「はぁ…。ただの一般客、だろ」
俺はため息をついて、また外を眺めた。
その時、下の階からオーナーの声が少し聞こえた。
☕️「ジ…ですか?」
と誰かに問いかける声。
🔝「名前がよく聞こえない…」
そしてまた下の階から声が聞こえた。
☕️「タ…からあな…へ、と。」
🔝「…」
俺は全く言葉の意味が理解出来なかった。
…まあ、どうせ俺には関係ないだろう。
🔝「そろそろコーヒーを取ってこよう、かな。」
そう心は思っていても、体はずーんと重くて動きたくても動けなかった。
その瞬間、階段から物凄い勢いで登ってくる音がした。
ん…、そんなに急いで何があるのだろうか…?
俺が階段の方を見ると、ジヨンが立ちすくんでいた。
…え?
ジヨンが、ジヨンがいる…?
夢じゃ、ない?
…
俺は重い体を起こし、平然なフリをして彼に向かってこう言った。
🔝「ジヨン、待ってた。」
〜第五話 懐旧の友・過去 タプ視点ver〜
俺がそう言った後、ジヨンはずっと固まっていた。
もしかして、今の俺を見てがっかりしたのか?
……..
🔝「ジヨン?」
…いや、違う。
彼の目が潤んでいた。
ついには彼の目から涙が溢れ出た。
🐲「…..」
🔝「….ジヨン…本当にどうしたんだ?」
彼は声を発しにくそうにしていた。
俺はすぐに察し、彼を抱き寄せた。
そして彼の背中を擦った。
その時、彼が話した。
🐲「ヒョ…ン。」
無理に話さなくてもいいのに。
🔝「無理に話さなくていい…」
俺は彼に肩を貸し椅子に座らせ、俺は反対側の席で彼の様子を伺った。
🐲「あり…がとう」
彼はそのままうつむき、恥ずかしそうにしていた。
🔝「礼はいいよ。」
俺がそういった時、彼は顔を上げ、こう言った。
🐲「…ヒョン…」
まだ彼は気持ちが落ち着いていなさそうだった。
🔝「気が落ち着いてからで良い。コーヒーを取ってくるよ。ミルクコーヒー、だっけ?」
俺は少しの間だが、一人にしてあげるのが良いのではと思った。
そのため、コーヒーを取ってくると言い、下の階へと降りた。
🔝「…」
まさか、手紙を見てくれたなんてな。
俺はコーヒーを受け取り、彼の場所に戻った。
🔝「ジヨン、お待たせ。」
🐲「….ありがとう、たっぴょん。」
…たっぴょん…久々に言われた。
🔝「…懐かしい。」
俺は泣きそうになったが、笑って誤魔化した。
彼の前にカップを差し出し、こう言った。
🔝「…この前のライブ、ちゃんと見たよ。」
🔝「とても良かった」
🔝「ずっと応援してる。」
🐲「あ、ありがとう…」
ジヨンがそう言うと、いきなり固まった。
🔝「どうした?」
俺が問い掛けても、反応はなかった。
🔝「ジヨン?」
🐲「ごめんごめん。」
俺が呼ぶとようやくジヨンは反応をした。
最近、疲れてるんだろう。
どうにも反応が鈍くて一点を見つめることが多い。
🔝「それなら良かった。最近忙しくて疲れが溜まってるんじゃ?」
俺がそう問い掛けると、ジヨンはそうでもない、と答えた。
その時、ジヨンが何かを思い出したかのようにポケットから何かを差し出してきた。
🐲「そうだ、ヒョン…。これ」
彼が差し出してきたものを見たとき、俺は唖然とした。
🐲「何かは分からないけど…テソンが…」
…ネックレス。
一緒にbigbangとして活動しよう、とテソンと約束した時に渡した物だった。
…
ごめん、テソン。
俺って、何もかも裏切ったんだな。
🐲「どうしたの…?」
自分の情けなさに苛立っている時、ジヨンが心配そうに俺を見てきた。
🔝「…なにもない。」
俺はそう言い、話の話題を変えた。
🔝「メンバーは元気にしてる?」
🐲「もちろ…」
彼が言いかけたとき、声がした。
「〜オッパ!」
…どう考えてもサセンだ。
それよりもジヨンはファッションセンスからして分かりやすかったため、どう隠そうか迷った。
…俺のコートをきせる…か?
もう時間がない、俺はそう思い彼にコートを着せた。
そして静かにするよう手で合図した。
下の階からサセンが来て、こう言った。
👤「ジヨンオッパ!タプオッパ!」
やっぱり。
👤「タプオッパ、ジヨンオッパは?」
🔝「ジヨンはいない。俺一人だ。」
俺は白をこいた。(白を切る)
だが、サセンはこう言った。
👤「タプオッパ、その横にいるのは?」
🔝「俺の彼女だが。」
…マネージャーのほうが良かったか?
サセンは驚き、固まっていた。
…今だ。
🔝「そこを通らせてもらえるかな?急いでいるんだ。」
俺が横を通り過ぎようとした時、サセンはこう言った。
👤「オッパ!待ってください!その前に、サインを」
………
もうbigbangでもない俺にサインを求めるなんて…。
俺はサインを手短にし、外へ出た。
省略
↳タプの家へ行くことになる。
—家—….序盤省略….
俺が風呂に入っていたとき、ふと何かを思い出して風呂を飛び出した。
(ジヨンを一人にしてしまえば考え事をしたりで大変だ。)
すぐに服を着替え、ジヨンがいる部屋に行った。
🔝「ジヨン、出たぞ。」
…
🐲「あ、たっぴょん。おかえり」
彼は少し遅れて反応した。
考え事をしていたに違いない。
🔝「また考え事か?」
俺は寝る支度をしながら彼に聞くと
🐲「うん」
と答えた。
やっぱり。
🔝「ジヨンらしいな。」
彼は理解が追い付いていないようだった。
もう寝させた方が良いのだろか。
夜遅くまで起きるのは気が病むとよく聞くし。
俺はそう思い、彼に聞いた。
🔝「ジヨン、一緒に寝るか?」
🐲「うん、寝る…眠いし。」
🔝「ん、分かった。」
俺が寝室まで案内すると、彼はベッドに寝転んだ。
俺はその後にベッドに腰を下ろした。
そんな俺を見て、不思議そうに聞いてきた。
🐲「ヒョン、寝ないの?」
🔝「ジヨンが寝てから寝るよ。」
🐲「…なんで?」
🔝「確認しなきゃいけないから」
俺がそう答えると、ジヨンは困惑していた。
そして聞くのは申し訳ないと思ったのか、ジヨンは俺にこう言った。
🐲「わかった、おやすみ。たっぴょん。」
🔝「うん、おやすみ。ジヨン。」
俺がそう返すと、ジヨンは少し笑った。
俺が一緒に寝ない理由は、彼がしっかり寝れているかを確認するため。
俺が寝てる間に考え事をされてしまえば困る。
俺はじっと彼が寝付けるまで待った。
でも彼は中々寝付かなかった。
もしかして、まだ考え事をしてる…?
🔝「….」
そう察した俺はそっと彼の目を俺の手で覆い、ゆっくりと優しく頭を撫でた。
🔝「ヒョンといる時ぐらい、ゆっくりね」
俺は彼に聞こえないぐらいの小声で呟いた。
しばらくすると、彼の寝息が聞こえた。
安心、したのだろうか。
それなら良いけれど。
俺は彼の横に寝転び、しばらく彼の寝顔を見つめた。
幸せそうに寝ている彼を見て、俺は微笑んだ。
…そろそろ俺も寝ようか。
🔝「おやすみ、ジヨン。」
やっぱり終わり方が雑になる…
面白味なくてすみません…!!
おまけを書こうと思ったんですが想像以上の文字の多さにびっくりしてやめました….。
次回は、懐旧の友・過去の続きをジヨン視点で書いていきます!!
そう言えば、タプさん帰ってきますね~!😿
ソロでも頑張ってほしい限り。
コメント
7件
ほんとに神すぎる。天才ですね😇
もう書き方が好きすぎます、、、最高ですよ👍
たぷぅぅぅぅぅ、しんどい、(号泣) 今回もほんと最高でした続き楽しみにしてます!