bigbang
↳第八話「きっと会えるよ」
没作
‼️ジヨン視点‼️
僕は寝つけなくて壁を見つめていると、
ひとつヒョンに対する疑問が浮かんだ。
🐲(たっぴょんはもう、bigbangには興味がないのかな)
その途端、いきなり視界が暗くなった。
そしてどこか心地が良い気がした。
…
🐲「…ん、」
僕が目を擦ると、横にはヒョンがいた。
🐲「たっぴょん…?」
あれ…そっか、僕、ヒョンのベッドで寝させてもらったんだった。
僕はもう一度彼の方を見る。
ヒョンは昔と変わらずまだ寝たまま。
🐲「起こそう…かな?」
だが悪いと思い、起こすのは辞めた。
🐲「お腹、すいた…」
水…なんでも良いから水が飲みたい…。
ヒョンが起きないようにベッドから抜け出さないとな…。
僕が体を起こそうとしたとき、頭痛がした。
なんてタイミングが悪いんだ。
🐲「うぅ…、」
動こうとすると余計に痛みが走る。
その時、お腹がぐぅ、と鳴った。
🐲「……せめてリビングに….」
僕は無理にでも体を起こし、ヒョンを起こさないようにとそっと立ち上がった。
ずっと立っているのも辛い。
そして歩くのもやっとのこと。
🐲「ふー、ふー、」
体が暑い。頭が痛い。しんどい。目眩がする。
🐲「さいあく、だ….」
僕は壁を頼りになんとかリビングへと向かった。
🐲「ん…、みず…」
とにかく水、水がほしい。
僕は水道に向かい、蛇口に顔を近付けた。
🐲「…ん、…ふ、ぅ。」
取り敢えず、喉の乾きはマシになった。
僕は椅子に座るのもしんどくて、床に倒れ込んだ。
🐲「たっ、ぴょん…」
僕は仰向けになりながらヒョンの名を呼んだ。
何故彼の名を呼んだのかは僕でも分からない。
🐲「あつ、い…、ふー、ふー…」
その時、僕は意識が飛んだ。
🐲「ん、…?」
僕が目を開くと、ヒョンが心配そうな顔で覗き込んでいた。
🐲「たっぴょん…」
🔝「…大丈夫?」
🐲「うん、大丈夫。床に寝転んだからつい寝ちゃった」
僕は心配を掛けたくなく、無理のある嘘を付いた。
🔝「…そうか。」
まさか、こんな嘘が通じるなんて…。
🔝「立てる?」
🐲「うん、ありがとう」
🔝「ご飯取ってくるね。」
🐲「悪いよ、たっぴょん。」
🔝「大丈夫大丈夫。」
ヒョンはそう言ってキッチンの方へと向かった。
僕が体を起こすと、奥の方に袋が見えた。
その袋には何か大きく文字が書かれていた。
🐲「ドラッグ…ストア…?」
…まさか、ヒョンが僕のために?
その袋のある元へ行き、中を見る。
とんでもない量の風邪薬、のど飴、そして冷えピタ。
🐲「風邪薬買いすぎ…でしょ」
それも同じ風邪薬でもメーカーが違う。
でも僕はそう言いながらも少し嬉しかった。
僕は一つ一つ見ていると、冷えピタの箱が開いていた。
🐲「ん…まさか」
僕はまさかと思い、自分のおでこを触った。
…
🐲「やっぱり、」
僕のおでこには冷えピタが貼られていた。
こんな冷たいモノ
🐲「気付かなかったなんて…」
🔝「ジヨン?ご飯できたけど…」
僕がリビングの方を見ると不思議そうにこちらを覗いているヒョンがいた。
🔝「あ…それ、見られちゃった…?」
🐲「うん、ありがとう。たっぴょん」
僕がそう言うと、ヒョンは照れ臭そうに笑った。
🔝「ほ、ほら、ご飯たべよう」
🐲「もしかして、照れてる?」
🔝「う、あああ!ヒョンは照れてない!」
🐲「…ふふふ、」
…ヒョン、昔と全然変わらないな。
ご飯を食べているとき、僕は彼に一つ聞いた。
🐲「ねぇ、たっぴょん」
🔝「どうした?ジヨン」
🐲「…bigbangに戻る気は…」
そう言ったとき、ヒョンは目を見開いた。
🔝「…、bigbangに戻る….気はない。」
ヒョンは下を俯きながらそう言った。
🐲「そっ、か。」
🔝「でも、応援してるぞ」
…この前も言ってた。
ヒョンが、ヒョンがいないといけないのに。
bigbangは…
🐲「五人じゃないと…」
思わず口に出してしまった。
🐲「あ、いや、」
ヒョンは少し悲しい表情を浮かべてこう言った。
🔝「…こんな裏切り者、いても仕方がないよ」
🔝「そしてもう俺はbigbangでのヒョンにはなれない」
🐲「ち、違うよ!!ヒョンはヒョンだよ…」
僕は意図せず泣いてしまった。
大人が必死に人に懇願するだなんて、
情けないな、僕。
そんな僕を見て気を遣ったのか、
🔝「…ありがとう、ジヨン。」
🔝「考えては、おくよ」
ヒョンはそう言った。
期待させるような言葉。
信じても良いのだろうか、。
🐲「本当に…?」
🔝「うん。」
🔝「でも、時間がほしい」
🐲「う、うん…。」
僕がそう言ったあと沈黙が続き、気まずい空気が流れた。
どうにも落ち着かない。
僕があんな話、振らなければ…。
その時、ヒョンは僕にこう言った。
🔝「ジヨン、そろそろ弟達に会ったほうが良いんじゃ?」
🔝「連絡、してないでしょ」
🐲「あ….」
完全に忘れてた….
僕はポケットに手を入れた。
🐲「あれ、スマホが、ない」
🔝「寝室じゃないのか?」
僕はヒョンの言われた通り、寝室を探し回った。
🐲「んー…どこ置いたっけ…」
僕はふと思い出した。
枕元に置いたような…。
僕はすぐに、ばっ!と枕を取った。
🐲「あったあった、」
履歴を見るとスンリ、ヨンベ、テソンからメールが来ていた。
…全く、みんな心配性だなぁ。
返信は…また後でいっか。
僕はヒョンがいるリビングに向かった。
🐲「スマホ見つけた」
僕がそう言うと、ヒョンは嬉しそうに笑った。
そしてヒョンはこう言った。
🔝「そろそろ家へ帰るか?」
🐲「うん、そのつもり。」
少し寂しいし名残惜しさもあるけれど、
これ以上三人に心配を掛けるわけにはいかなかった。
帰る前、
僕はヒョンに聞いた。
🐲「たっぴょん、また会える?」
と。
ヒョンはバッグに物を詰めている手を止めた。
そしてしばらくしてヒョンが口を開いた。
🔝「きっと、会えるよ。」
ヒョンは用意していたバッグを僕に渡してきた。
🔝「これ、持って帰りな、あげる。」
🐲「あ、ありがとう。」
僕が玄関まで行き、振り返るとヒョンはこちらに向かって手を振ってきた。
🐲「たっぴょん、またね。約束だよ」
僕はそう言い、ヒョンに手を振り返した。
🔝「うん、ジヨン。約束する」
僕は彼の家を出て、僕の家に向かった。
きっと会える、か。
ヒョン、その「きっと」を信じてるよ。
僕は自分の家に着き、扉を開けた。
🐲「ただいまー…」
僕がそう言った途端、リビングの方から慌ただしい音がした。
🐼「ジヨンヒョン!!!!」
👼「心配しましたよ~…、」
二人とも心配そうにこちらの方へ寄ってきた。
🐲「ごめんごめん、」
🐲「あれ、そういえば、ヨンベは?」
☀️「ここにいるよ」
ヨンベはこっそりとこちらを心配そうに覗いている様子だった。
そしてスンリが僕に尋ねてきた。
🐼「その、タプヒョンは…」
🐲「たっぴょん、いたよ。会ってきた」
そう僕が答えた途端、三人とも目をキラキラさせた。
👼「タプヒョンと会えたんですか!?」
とテソン。
🐼「なんて言ってましたか!?」
とスンリ。
☀️「…」
と目を見開いたままなヨンベ。
🐲「ふふ、今日はねー、」
僕は三人に自慢気に今日あったことを話した。
…もちろん、bigbangに戻る気はないか、とヒョンに聞いたのは内緒で。
その時、ヨンベはこう言った。
☀️「この前、モールにいたのは….」
🐲「うん、やっぱりたっぴょんだったみたい」
僕たちはこの前いた男性の事を思い出した。
🐼「ちょ、ちょっと、もしかして二人とも
もうタプヒョンと会ったことあるんですか?」
👼「僕も会いたい、です。」
と、少し羨まし気にスンリとテソンが言った。
…
🐲「きっと会え__」
その途端、また頭痛がした。
🐲「いてて…」
僕がそう言うと、ヨンベはすぐに駆け寄ってきた。
その後ろでテソンとスンリは心配そうに僕を見ていた。
☀️「大丈夫?」
🐲「う、うん。大丈夫。」
僕が大丈夫だと言っても、ヨンベは疑うような目で見てきた。
☀️「…風邪?」
🐲「えへへ…ヨンベは何でもお見通しだなぁ」
ヨンベに嘘を付いても一瞬で見抜かれてしまう。
ここはヨンベの優しさに甘えるべき、か。
☀️「部屋まで送ろうか?」
🐲「うん、おねがい。」
—部屋—
ヨンベは僕の部屋まで送ってくれた。
そして僕はベッドに横たわっていた。
どのくらい時間が経ったのかは分からない。
でも僕は気にせず上を見つめていた。
ヒョン、考えておくとは言ってくれたけれど、
やっぱりもうbigbangに戻る気が無いんだろうなぁ…。
そうして考えると、スンリはなんでbigbangに戻って来てくれたんだろうか…。
?「ヒョン…?」
どこからか声がし、僕は体を起こして周りを見渡した。
🐼「ヒョン、大丈夫ですか?」
スンリだった。
🐲「うん、大丈夫。」
そう答えたとき、スンリは安心したかのように息を吐いた。
🐼「よかったです。」
スンリは僕の横に座った。
今聞くべきか?
いや、聞くしかないか。
僕はそう思い、スンリに聞くことにした。
🐲「ねえスンリ」
スンリは首を傾げた。
🐼「はい…?」
🐲「あの時、なんでbigbangに戻って来てくれたの___?」
僕がそう問い掛けたとき、スンリは目を逸らしてからこう言った。
「それは___」
ノベルの書き方忘れてきました o_o
タプ視点の作品で伏線回収を狙ったんですが、
無理でした。
難しすぎませんか。
&ヨンベはぴばです~。
コメント
2件
うわあああ最後のスンちゃんの言葉が気になるぅぅぅ!!! 今回も最高でした😭