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「僕たちと友達になってくれないかい?」
とても嬉しかった。
でもすぐには了承できなかった。
また裏切られるのではないかと。
十数秒かかりやっということができた。
「よろしくね」
いつの間にか笑っていた。
無理矢理ではない。嫌だからではない。誤魔化しではない。
久しぶりに本当に2回も笑えた。そんなふうにも思えた。
“いつも通り”ではないけどそれが嬉しく思えたのも久しぶりだ
あ…雪…
しかも牡丹雪…ここまでいつも通りじゃない…
類「あ…雪だね…そろそろ帰るかい?」
巴那「ううん。ちょっとこのままいる…」
このまま幸せに浸っていたい…
類「申し訳ないけど僕はそろそろ用事だから帰るね」
巴那「あ…本当に用事あったんだ(笑)」
思わず苦笑する
巴那「じゃ」
類「またね」
類…なんかでも少し辛そうだった?
そんなことを考えていると、
交代のように司が来た
司「どうしたんだ?」
もう夕方か…と実感する。
巴那「ちょっと友達と喋っててね〜今友達が帰ったところなの!」
「ところで、咲希ちゃん元気?」
さなの誕生日の時は元気だったが、病弱なのである。
司「ああ。今のところはな」
巴那「そっか…」
何を話そう…と考えていた時
司「巴那、学校ではどうなのか?」
ふとそんな言葉が聞こえてくる
巴那「え…」
少しの間固まってしまった
巴那「授業?授業は追いついてるよ!難しいけどね!」
また無理矢理笑ってしまう…どうにかならないものだろうか。
司「そういうことではなく,友人関係だ」
真剣そうに私を見つめる
…っ!
巴那「だからさっきいったじゃん〜!友達と喋ったって!だから全然大丈夫だよ!」
まただ…また無理矢理笑ってしまう…はぁ…
司「嘘つき…」
ボソッと呟いた司の言葉が直接頭に伝わるように響く
巴那「嘘なんて…!」
司「幼馴染なんだからそれくらいわかる…」
巴那「っ!」
司視点
巴那「だからさっきいったじゃん〜!友達と喋ったって!だから全然大丈夫だよ!」
なんでこんな辛そうな目をしながらいうんだろう…
先ほどの会話を少し聞いてしまったが涙を流していたな…だがあれは嬉し涙っぽかった…
ただ…
何か心に引っかかる…もしやあの紫髮の人以外に何かされているのかもしれない…
確実に言えるのは
巴那は無理をしている
ということ…
司「嘘つき…」
俺も頼ってほしい…あんな紫髮の男に口を割って欲しくない…
そんな我儘がどんどん溜まっていく…
嘘の笑顔も…
さなの誕生日らへんから違和感は感じていた…
幼馴染だからわかる。
巴那のこと…
昔はよく笑う女の子だったってこと。
プラネタリウムや歴史博物館などマニアックなところが好きだということ。
ショーも興味があってキラキラさせながら見ていたってことも…
全部知ってるのに…
巴那「嘘なんて…!」
わかるんだ。幼馴染だから
幼馴染だからという理由をつけて言うよ
司「幼馴染なんだからそれくらいわかる…」
あぁ…中学になったら諦めれると思っていたのにな
かなえられないってわかってるけど
やっぱり俺は…巴那を助けたい。
誰よりも近くで。恋人として。家族として。
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司くんもお出ししました!
ではまた、お会いできる日に!
さよなら〜