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何が起きているのか、全然わからなかった。
高地と撮影部屋に入ると、苦しんでいる北斗がいて…運ばれて…樹がついていって、
状況は全てはわからなかったが、すぐにこれだけはわかった。
「着いて行こう」
「え?」
先に部屋に来ていた京本が聞いた。
「なんかわかんないけど…北斗救急車で運ばれてったんでしょ。俺らも着いていかないと、」
気づくとそう言っていた。
「そうだね…急いで行こう」
「車どうするの?」
「俺今日車で来たから、俺運転するから早く乗ってね。」
そう俺はいい、メンバーと共に部屋を飛び出した。
「何があったの?」
皆んなで車に乗り込み、落ち着いてから俺は聞いた。
「部屋に入ってきた時から北斗しんどそうで、急に苦しみ出したんだよ」
そうジェシーが答えた。
「何かの病気かな…」
そう高地が言うと、車の空気が凍るのを感じた。
信号が赤の時に皆んなの顔を見ると、この世の終わりのような顔をしていた。
何年も一緒にいたメンバーの、初めて見た顔だった。
病院に着いても、樹と合流しても、北斗がいる処置室の前に行っても、誰1人として笑顔を見せる人はいなかった。
「田中さん、少しいいですか?」
樹が医者に呼ばれ、診察室へと入って行った時、きょもが口を開いた。
「絶対北斗よくなかったんだよね…」
確かにその通りだと思った
「そういう事は今考えないでおこう」
ジェシーのその一言で、俺達は再度黙った。
数分後診察室から出てきた樹は、泣いていた。
そして樹はこちらを真っ赤な目で見つめながら、
「北斗…脳腫瘍だって」
その時、SixTONESの時間は止まった。
続く