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熊野光一
「死体が出たぞー!みんな起きろ!」
ふぇ、死体?なぜ急に?
「早速出おったか」
村長がさも当然かのようにしてるんだが。
「あの、どういうことです?」
「この村では、祭りの日に人が一人死体となる」
どんな村だよ。そしてなぜそんな村に俺達みたいな旅人を泊めたんだ。
取り敢えず死体のところに向かうか。
真条たちはまだ眠っているらしい。
「これが死体か。死体が家の外の壁にもたれかかるようにしてある。
ほんでもって、死体の状態からしておそらく絞殺だろうな」
ふむ、誰かに殺されたのは確実だ。
「村長さん、事件が起きたときにこのあたりにいた人を集めてもらえますか」
「わかった」
しばらく待つか。てか、なんで俺が犯人捜ししてるんだよ。
「連れてきたぞ。右から順に『ヨモギ』『アサメ』『メルア』の3人じゃ。
一応他の者は全員アリバイがあったぞい」
「ありがとうございます。では、皆さんのアリバイをお聞かせください」
ヨ「私は昨日、この近くの浜辺で貝を集めていました」
ア「私は近くの川で洗濯をしていた。
昨日ヒモみたいなのに引っかかってこけたせいで服が汚れたからな」
メ「私はブラブラと散歩をしていましたよ。
あ、でもアサメさんのことは川で見かけました」
ふむ、全員にほぼアリバイ無しか。
浜辺は死体の反対側の扉の向こうにあるな。
「ちなみに川と言うのはどこに?」
「死体の目の前の少し進んだ先だな」
ああ、あれのことか。なるほどね、家の中も見てみるか。
「かなり煩雑としているな。ん?壁に穴が2つある。それにこれは死体のある壁だな」
ふむ、これは1つ聞かないといけないことがあるな。
「ヨモギさん、貝を拾っているとき特に何もなかったですか?」
「ええ、夜の間ずっといましたけど特に何も」
なるほどね。あとはあれさえ見つかれば確定だな。
〜つづく〜
あとがき
この段階で犯人が分かった方はかなりすごいです。
ぜひコメントに予想を書いてみてください。