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熊野光一
「皆さんついてきてください」
そう言って俺は浜辺の方に向かう。
あるものを探すためだ。
「ここですね」
「はい」
さて、海に潜るか。
ーザブンッ
おそらく海のそこにあれが沈んでるはずだ。
お、ビンゴ。
「ぷはっ。わかりましたよ。この事件の犯人が」
『え!?』
そこから俺は推理を始めた。
「まず、被害者を殺害した方法をお教えします。
村長さん、ツボとヒモはありますか?」
「あるよ」
「少しお借りします」
俺はツボとヒモを借りた。
「まず、何らかの方法で眠らせた被害者を壁にもたれかけさせます。
次に、この壁にある2つの穴にヒモを被害者の首にかかるように通して片方をツボにくくりつける。そして、くくりつけていない方のヒモを浜辺まで伸ばして、思いっきり引っ張る!
すると、被害者の首は締まり殺害は完了する。最後にこのヒモを離すと」
そう言ってヒモを離す。するとくくりつけてあったツボが浜辺に向かって転がり、
海に沈んだ。
「そして、こんな方法で殺害可能なのはヨモギさんあなただけです」
「他の二人にも可能かもしれないじゃない!」
「いえ、不可能です。アサメさんはメルアさんに見られている。
そして、何よりあなたの証言がそれを裏付けてしまった」
「うそ」
「あなたはこう言いましたよね『夜の間はずっと浜辺にいた』とね。
なのにあなたは『何もなかった』といった。
この方法を使ったなら転がるツボが見えるはずなんですよ。必ずね」
「ふふふ、負けたよ。迂闊な発言は避けるべきだったね」
こうして、俺の推理は終わりを迎えた。
〜つづく〜
あとがき
皆さんの予想は当たりましたでしょうか?
いやー、それにしても慣れない推理物は難しいですね。
この話は面白かったでしょうか?