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春休みが終わり。
とうとうクラス替え、そして、三年生。
受験生となる。
僕は七組になった。一番上の四階にあるクラスで、陸上部の僕でも朝から四階まで階段というのは少ししんどかった。
彼女はというと、隣の六組になったらしい。
文化部の彼女は四階に行くのがしんどいと珍しく愚痴を零していた。
僕は嬉しかった。彼女が少しずつ愚痴を零してくれるようになったこと、そして、隣のクラスになれたこと。本当は一緒が良かったけど、
廊下に行けば彼女を一目見れる。幸せだ。
実を言えば二年の時も隣のクラスだった。
だけど、僕のクラスには仲のいい友達が二人いて、その二人とクラスメイトで休み時間は過ごしていたため、廊下に出ることなんてなかったのだ。
だけど今となってはその二人は僕に会いに来てくれる。そしてその二人と話すため僕も自然と廊下に出ることができる。
時々彼女が七組に来てくれることもあった。
話しかけることはできなかった。
恥ずかしかったのだ。とても。
友達には耳や顔が赤いと弄られた。