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第45話 通常業務…のはずだった
md side
各国代表会議が終わり、僕も通常業務に戻っている。ラダオの騎士としての仕事、そして王都の仕事…。通常運転でも山ほどの仕事が僕に襲いかかってくる。僕が今いるのは魔導省魔法理論科に設置されている僕の研究室。魔法理論科は、魔法に関することを研究するところで、今は魔法構築式が別の魔法に転用する方法を研究している。ただでさえ研究が大詰めになっているこの頃、別の部署に送る資料が終わってないとかで、研究の中断を余儀なくされている。
クリス・エル・セリスト(ch)
「よぉ〜お疲れさーん!」
ガイスト(md )
「ん…クリス、鉱山に籠るんじゃなかったの?」
ch
「いや…その予定だったんだけどな、魔術師団から魔石の搬入が遅れてるって報告あったから、急遽倉庫から引っ張ってるとこ。んで、その魔石に関する資料の一部をここに置いたはずだから、それを取りに来るついでに顔でも見ておこうと思って。」
md
「あ、そう…。」
ここ、王都グナーデは王宮の管轄のもと、主に5つの省がある。騎士団と魔術師団がある王都兵団、経済省、魔導省、保健省、法務省。僕とクリスは魔導省所属だけど、部署が違う。クリスは魔石科で、魔石の発掘や研究、そして他の部署に提供する魔石確保が主な仕事だ。
ch
「そういや、前の会議のことはもう知ってるだろ?」
md
「まぁラダオからも聞いたし…。」
ch
「そんで王宮は各部署から人員を集めて調査団を複数編成するそうだ。調査団が各地に散ったら人手不足が感じやすいだろうな。」
md
「そうだね…でもそれはしょうがないというか…。」
ch
「まぁ俺らもそのうち声かかるかもな。エレナも呼ばれたみたいだし。」
md
「エレナが?…まぁ、そうか。エレナってエルフ族だし。」
ch
「それを言うなら俺は一応ドワーフ族なんだけどな。」
md
「まぁ小柄だしね。」
ch
「これでもドワーフの中じゃ背が大きい方なんだが?」
エルフ族とドワーフ族はちょっとした因縁のようなものがあるらしいが、実際気にしてるのは上の連中だけらしい。エレナやクリスはお互いの種族を知っても、別にギスギスしている感じはないどころか、僕からして見れば良いビジネスパートナーのような良心的な関係を築いていると見える。
md
「…それで、本題は?」
ch
「さっすが〜!俺のこと分かってんじゃん。」
だいたいクリスが嬉しそうに話題振ったり、俺に会いに来るのはだいたい何かあること分かってるんだって…。
ch
「いや〜調査団とは関係ねぇんだけどよ、一度フィルマメントにあるドワーフの街に戻ろうと思ってんだ。」
md
「何で戻るの?」
ch
「いや〜実はさ、ドワーフの街…ゾニヒは魔石を使った武器を作る工房が数多くあるんだが、エルフから無理難題な武器の発注が来たんだとよ。んで、俺はその魔具を作るための魔石を届けるついでにその仕事の手伝いに行くってわけ。これでもあっちにいた時は魔具を作ってたからある程度のノウハウはあるしな。」
md
「ふーん、まぁそれに関しては頑張れとしか言えないけど、何でそれを僕に言うわけ?」
ch
「…その発注のうち、何本かは魔石に特別な術式を組み込んで作れって言うんだと。そんでお前に助けを求めてる。ぶっちゃけ、俺は魔法術式とかはそんなに詳しくないしな。難しい魔法術式は得意分野だろ?」
md
「まぁ否定しないけど…。他のところじゃ役に立てないけど、それでもいいならいいよ。」
僕がそう言うと、クリスは元気よくガッツポーズした。
ch
「よしっ!んじゃ、3日後に行く予定だからよろしくな〜!」
そう言ってクリスは部屋から出て行った。3日後、急だな…なんて思いながらもクリスは割と急に物事を決めるので今更なんだけど。それなら3日以内の仕事を片付けて、ゾニヒに行くとするか。
To Be Continued………
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あいびすぺいんと
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コメント
1件
うわ、クリスが相変わらず軽いノリで来たね(笑)でも「助けて」ってちゃんと頼むところが、距離感の近さを感じられて好きだな。ガイストの「本題は?」って切り返し、長年の付き合いがにじんでて微笑ましかったです。種族の因縁話がサラッと入ってるのも、世界観の厚みを感じさせてくれるポイントですね。続き、ゾニヒでの展開が楽しみです!