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#カンヒュでもみんな女の子
なもなき@ペア画中!
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榎本くもり
11,280
#魔法少女
#ファンタジー
masyu
85
――
雨は降り続いていた…まるで昨夜が永遠に終わらないかのように。
しかし、金田宗一にとって、雨よりも重くのしかかったのは「真実」だった。
彼は再び部屋に座り込んだ。眠ることも、絵を描くことも、酒を飲むこともせず。
ただ、スマホのニュース画面をじっと見つめていた。
>「著名な編集者、紫健一(42歳)が、施錠された部屋で死亡しているのが発見された…」
>「…口元には縫い合わせたような笑みが浮かび、両手には『魔法少女プリン★ハート』の漫画がしっかりと握りしめられていた。傍らには血でハート型の星が描かれていた。」
ニュースの一言一句が…まるで地獄から彼に向けられたメッセージのようだった。
そして、彼の頭の中にはただ一つの疑問だけがあった。
>「本当に彼女がやったのか…プリン?」
しかし、彼女はどこにいるのか?それとも、ただの幻覚だったのか?
それとも…自分が知らず知らずのうちに彼女を殺してしまったのか?
彼が答えを見つける前に、ドアをノックする音がした。コンコンコン。
宗一はびくっと身をすくめ、警戒しながら耳を澄ませた――
しかし、その音はそれだけではなかった。
外から女性の声が聞こえた。
「すみません、警視庁です。金田宗一さんはいらっしゃいますか?」
宗一は慌てて立ち上がり、床に落ちていたビール瓶と古い原稿を隠してから、ゆっくりとドアを開けた。
そして、ドアの前に立っていたのは……
紺色のレインコートがまだ濡れている、ショートヘアの女性が警察官の制服を着て立っていた。
彼女は若く見えたが、その目は鋭く、まるで彼の服を突き刺すかのようだった。
「黒沢葵刑事です。」
「少しお時間をいただけますか……紫さんに関する事件についてお話を伺いたいのですが。」
宗一はゆっくりと頷いてから彼女を部屋に入れた。
彼は知らなかった。彼女を部屋に入れたことが…
二度と閉じることのできない、真実と欺瞞の世界への扉を開けることになるのだと。
二人は雑然としているがどこかがらんとしたリビングルームに座っていた。
葵は部屋を見回し、画板の後ろの壁に貼られた少女の絵に目を留めた。
「…彼女はプリンですよね?」「あなたの漫画の主人公です」と葵は言った。
宗一は乾いた笑みを浮かべ、何も答えなかった。
「高校生の時に読みました…結末はかなり衝撃的でしたね」
宗一は歯を食いしばり、静かに言った。
「あれは僕が書きたかった結末ではなかった…」
葵は小さく頷き、膝の上のファイルを開いた。
「では、直接お聞きしますが、紫さんと何か問題があったことはありますか?」
「彼は、あなたの漫画が突然打ち切りになった時の担当編集者だったのよ。」
「それから、あなたはもう作品を発表していないし…『もう一度あなたの名前を思い出させてやる』と脅迫するメールを送った証拠もあるわ。」
宗一の目は見開き、手が震え始めた。
「あの…あの時は酔っていたんだ…腹が立っていた。そんなつもりじゃなかったんだ…」
「でも、殺してない…部屋から一歩も出ていない。一晩中そこにいたんだ…」
葵は頷き、彼の言葉を肯定も否定もしなかった。
「防犯カメラの映像を確認し、近隣住民への聞き取り調査を進めているわ。」
彼女は少し間を置いてから、彼の目をじっと見つめた。
「でも、あなたにどうしても聞きたいことが一つあるの…」
彼女は一枚の紙を取り出した。
それは…現場に残されていた「ハートと星のマーク」の写真だった。床に血で描かれていた。
「君、漫画でこういうの描いてたよね?」
宗一の顔は青ざめた。血が止まりそうになった。
なぜなら……それは「プリンが最後の魔法を使う時のシンボル」だったことを、彼ははっきりと覚えていたからだ。
……彼が名付けた魔法
「浄化の心――愛で彼女を浄化する心」
しかし、物語の中では誰も殺さなかった。
ただ、人から「悪」を浄化するだけだった。
だが今……
それは「殺人」のシンボルになってしまった。
葵が去ると、宗一は急いでドアを閉め、部屋に戻った。
そして部屋の真ん中に……
プリンが製図台の上で胡坐をかいて座っていた。暗闇の中の甘い微笑み
「また来たのね……」
「もちろんよ、宗一くん……」
「僕が死んだ時、彼は笑ったんだろ?」
彼女は微笑み、最後の巻を手に取って最終ページを開いた。
>「あなたは私を、誰も私を愛してくれない世界のために『裏切られた』『犠牲になった』と書いたのね。」
「なのに…私はただ愛を信じていただけなのに。」
>「私が泣いている時に笑った人を、私は決して許さない…」
彼女は彼の視線を受け止めた。
>「そして、宗一くん…あなたはまだ笑っているの?」
第3章 終わり
コメント
1件
第3話、一気に引き込まれました……! 刑事・黒沢葵の登場シーンの空気感がすごく好きです。雨の音、部屋の雑然とした感じ、彼女の鋭い目線——すべてが宗一の不安を浮き彫りにしていて、読んでいて息が詰まりそうでした。そしてラスト、再び現れたプリンが「あなたはまだ笑っているの?」と問いかける場面、背筋が凍るようでいて、どこか哀しさも感じて……続きが気になって仕方ないです。次話も楽しみにしています🌷