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五条悟が冨岡義勇を倒したその後の静寂を破ったのは、不死川実弥の怒声だった。
「冨岡!」不死川の顔は、赤く、目には怒りと憤りの炎が宿っていた。彼は足音を荒げ、五条の前に立ちふさがるように現れた。その体は震えており、刃のように鋭い眼差しを五条に向けていた。
「お前…!冨岡をどうしてくれた!」不死川は震えていたが、怒りの震えであり、憎しみが込められていた。
五条は無表情のまま、不死川を一瞥し、少し肩をすくめた。「え?あれ?まだ生きてたのか?君、まさか冨岡に感情を持ってたんだ。いや~、知らなかったよ、そんなロマンチックな一面があったなんて。」
その言葉に、不死川の顔色はさらに険しくなり、目の前で彼の体がじわじわと力を帯びていくのが感じられた。「お前だけは…絶対に許さない!」不死川は瞬時に刀を抜き放ち、五条に向かって突進した。
「おっと、こっちはまだギャグタイム中だってば!」五条は軽く指を鳴らし、無限のバリアを展開する。しかし、不死川の凄まじい速度と攻撃力は、一瞬たりとも遅れを取らず、間髪入れずに繰り出される。彼の動きはまるで荒れ狂う嵐のようで、五条の目にも一瞬で迫ってくる。
「おお!なるほど、君もなかなかやるじゃん。でも、残念!僕は無敵だから、そんな攻撃なんて効かないよ。」五条は、まるで手品を披露するかのように、楽しげに言い放ちながら、すっと避けた。
不死川は怒りのあまり、いっそう激しく攻撃を繰り返す。しかし、五条はそのすべてを簡単にかわし、まるで遊んでいるかのように笑顔を浮かべながら言った。
「いい感じだよ!でもね、君の攻撃がどんなに速くても、無限の壁には勝てないんだよ。ほら、見て!君の攻撃、ほらほら、無限の中で何にもならないよ!シュパシュパシュパ~、どう?楽しい?あれ、君の刃、ちょっと毀れてるよ?」
不死川の目は完全に血走っていた。彼の体中からは怒りとともに殺意がみなぎり、その刃を振り下ろして五条に食らわせようとする。しかし、その刃が五条の無限に触れると、氷に触れたようにすっと止まった。五条の顔に、さらに軽薄な笑みが浮かぶ。
「おっと、ちょっと待って!待ってよ!それ、もう効いてないからね。君、めちゃくちゃ必死だけど、まさか『殺すぞ』とか言っちゃうタイプ?幼稚だよ~!」
不死川の表情は完全に歪み、怒りに満ちた瞳が五条を睨みつけた。しかし、彼の攻撃が通じることはない。五条の無限は完璧に機能しており、不死川がいくら力を込めても、その一撃は空を切るだけだった。
「ほんとに、しつこいな~。」五条は軽くため息をつき、さらに指を鳴らす。「じゃあ、これで終わりにしようか?」
その瞬間、五条の掌から再び紫色の光が放たれ、圧倒的な力が不死川に向かって放たれた。「茈」の波動が広がり、全てを巻き込んで、無情にも不死川を飲み込んでいった。
不死川はその攻撃に身を任せることなく、必死に防御しようとするが、無限の力の前では何もできず、彼の体は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。
五条は不死川が倒れるのを見届けると、再び軽く笑って言った。「あー、また倒しちゃった。ほんとに面白いね、君たち。必死になって戦う姿って、こっちがつい笑っちゃうよ。」
倒れた不死川は息を荒くしながらも、何とか起き上がろうとする。その表情は、怒りよりも驚きに満ちていた。「こんな…こんな強さ、俺は…」
「強さ?」五条は肩をすくめ、あっけらかんとした表情を浮かべた。「君、ちょっと勘違いしてるんじゃない?僕が強いんじゃなくて、君が弱すぎるだけだよ?」
不死川はその言葉を耳にし、力なく膝をついた。その瞳には絶望の色が浮かんでいた。
五条はにっこりと微笑みながら、不死川に向けて手を振った。「さあ、次は誰が来るかな~?」