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#ツイステッドワンダーランド
霜
887
椎名
219
#ヒプノシスマイク
『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第19話 私の意思
『セキュリティハッキング……よし。』
ガチャンッ。
『正門の鍵はこれで開きました。一兄、ここは僕たちが食い止めます、だから麻里姉の所へ!』
『サンキュ、三郎!』
『行かせませんよ。』
『チッ、護衛のやつか…。』
『蘭。千鶴。お前達は姫神家の執事だろう。本来ならば撫子様側につくはず。なのに何故お嬢様の方についた。』
『獅子原様…。』
『蘭、知ってるの……?』
『はい…。獅子原誠様。お祖母様に使える専属のボディーガードです。荻浪家と同じく姫神家に仕える家系です。 』
『俺達はお嬢様の執事だ。だからこそ、お嬢様の味方をします。例えそれがお祖母様を敵に回すとしても。』
『……まぁいいだろう。手加減はしない。』
『みなさん、ここは千鶴と私で止めます。お嬢様、みなさんは麻里衣様の所へ。』
『分かりました、ここは任せました!』
『百合菜!行くぞ!』
二郎くんが私の手を取る。
『蘭!千鶴!気を付けてね!』
『なんか騒がしい…?もしかして、みんなが助けに来てくれた…?』
(それなら私も……黙って助けを待つなんて私らしくない。)
私は足の鎖を手に取る。
『1度は外せたのよ…もう1回やれば…でもヘアピンは没収されたし……。うーん…。あ!』
私は胸元に着いたブローチを外し針を出す。
『ここを……鍵穴に……』
カチカチ、カチッ。
『開いた!』
ドアを開けて長い廊下を走る。
『麻里衣!追いなさい!』
『はっ!』
『みんなが来てる…。百合菜…!』
私は屋敷の中を走り回る。
バタバタ……ッ!
『はぁ、はぁ…っ。』
私は窓を開ける。
『百合菜!みんな!』
『お姉ちゃん!』
『麻里衣!待ってろ今助けに!』
『無駄よ。』
グイッ!
護衛に捕まり部屋へ戻される。
『きゃぁ!』
『どうやってここまで来たか知らないけど、この子は渡さないわ。』
『お姉ちゃん!』
『っ…私は…私は、絶対に諦めない。』
ガブッ!
私は護衛の手を噛む。
『いっ!!』
私は窓から出て屋根に足を着く。
『何を……っ。』
『一郎君!受け止めて!』
『え!?』
私はその場から飛び降りる。
……がしっ!!
『はぁ、はぁ…っぶね…。』
『受け止めてくれるって信じてたわ。ありがとう。』
『…そこまで…大切な人なのね。』
お祖母様が私の前に現れる。
『…この人達は私の大切な人なの。お祖母様から見たら全然そんなことないかもしれない。それでも私は自分の好きな人と結婚したい。心から好きだと思える人を…選びたいの。』
『私もだよ、おばあちゃん。』
『……はぁ。分かった。私の負けよ。好きになさいな。』
『『やったぁー!』』
『孫達のこと、よろしくお願いします。泣かせたら承知しないわよ。』
『も、もちろんです!』
(圧がすげぇ…。)
こうして、無事に家に戻ることになった。
『でも結局は振り出しに戻るって感じだよね。』
『まぁ、そうだね…。』
『急かしたくはねぇけど俺達も気が長ぇ方じゃねぇし…。』
『安心してください、ちゃんと決めますから。ね、百合菜。』
『うん!もちろん!』
次回
最終話 これからも傍で
コメント
1件
第19話、読み終わりました!百合菜が自分で鍵を開けて脱出するところ、胸が熱くなりましたね。護衛の手を噛んで飛び降りるシーンも「やった!」って思わず声が出ました。お祖母様に「好きな人を選びたい」と自分の意思をまっすぐ伝える百合菜の強さが本当に素敵です。一郎くんたち家族の絆も感じられて、ほっこりしました。次が最終話なんですね、寂しいけど楽しみです!