阿)………
今日も、俺は佐久間と向き合えない。
ずっと会いたかった佐久間がいつでも目の前にいる。それはすごく幸せ。
でも、この佐久間はきっと俺の求めてる佐久間じゃない。
もっと「元気」で「楽しそう」で「子犬みたい」で….もっと幸せの「感情」があった。
俺も、佐久間も同じ「想い」を通じ合わせてたんだ。絶対。
こんこんっ がちゃ(扉開)
岩)失礼します。
阿)….なに?
岩)すみません。起こしてしまいましたか。
阿)大丈夫、用件は?
岩)ふっかが阿部ちゃんの事呼んでたよ。
阿)…まじか、ちょっと今体調悪いんだよね、
阿)ふっかが俺の部屋気てくんない?って伝えて
岩)わかった。….あと。
阿)ん?
岩)今日。佐久間と少し外に出たいんだ。いいかな。
阿)いいけど….どこいくの?
岩)ここの向えの花屋さんだよ。
阿)分かったよ。今日佐久間はここの一つ左の部屋で寝てるから。
岩)分かった。ありがとう。午後から行くね。
がちゃん
阿)………ふぅ。
こんこんっ がちゃ
深)お邪魔しまーす、大丈夫?阿部ちゃん
阿)…ごめん。
深)謝罪が聞きたいんじゃないよ~?わら
阿)…話変わるけど、用件は?緊急のもの?
深)いや?ちょっと聞きたかったことあってさ
阿)なに?
深)あのさ~、阿部ちゃんって自分の事全然話さないじゃん?
深)俺の勘違いだったら言ってほしいんだけどさ。
深)………阿部ちゃんの過去には何があったの?
深)最近俺の知らない阿部ちゃんが見え隠れする瞬間があるんだよ。
阿)……どうせふっかも信じないでしょ。
深)はは、それはどーだろ。俺ら何年同期やってると思ってんの?わら
深)話してほしいんだ。ねぇ….ダメかな。
阿)信じてもいいんだよね?
深)!!うん。教えてほしい。
阿)….分かった。でも佐久間には言わないで。照もだめだよ。
深)了解。
俺は前世の記憶がある。
俺は同性愛者だった。
俺の実家はは数学者の家でよく、金目当ての女性たちが家にきて結婚を求めてきた。
でも、恋愛には興味がなかった。
そんな中、俺はある男の人に恋をした。
名前は佐久間大介。
桜に緑の葉がもう生えてる時期、そよ風が吹く一本道で出会った。
小柄
顔にほくろがあって
丸くて意志のある黒い目
特徴的なふわふわな白色の髪が揺れて、
桜の色が彼の髪に彩をくれていた。
彼はアルビノだ。
綺麗だった。見惚れていた。美しかった。
これが俺の初恋だった。
その後、俺は親に秘密で佐久間と付き合ってた。
佐久間はアルビノだったし病弱だったけど、十分幸せだった。
佐久間はよく近くの花畑から花をくれた。
季節が変わるとそれに合わせた花もくれた。嬉しかった。
でも…そんな幸せは長く続くわけがなかった。
両方の親に付き合ってることがバレてしまって、佐久間は親から暴力を振られた。
俺も、絶縁された。
バレた夜。真夜中に、佐久間は俺の前に現れた。裸足で綺麗な白肌からは鮮明な赤い血がにじみ出ていた。
佐久間の家と俺の家は一駅分。徒歩では一時間もある。
そのなか病弱な佐久間が俺のところへ来た。
俺は直ぐに動けなかった。
佐「はぁッ….はぁッ….阿部ちゃッ、んッ」
ぎゅ(阿抱)
佐「ごめんッ、伝えないといけないことがあるのッ…はぁはぁッ」
佐「俺寿命ッ….もってるんだッ。苦笑」
佐「それでッ、寿命はッ…あと五分ッ。かッッな…」
阿「….ぇ….?」
佐「ごめんねッ、びっくりしたよねッ。俺もだよッ」
佐「もう時間ないからッ…走ってきちゃったッw」
阿「ッ….なんでそんな無理してここまでッ!!」
佐「……死ぬときは阿部ちゃんの胸の中で死にたいじゃんッッw」
佐「俺が心から想ってる人の前でッさ。」
ズキンッ(傷)
佐「ッい”“….ごめんッ、寝てもいいかなッ?」
阿「あ、うん。ここどうぞ、!」
佐「ありがとッ….ははッw。阿部ちゃんの温もりサイコーッw」
阿「ッッ….グスッ…佐久間ぁ…本当に寿命がッッ?」
佐「あぁあッ、阿部ちゃん泣かないでッ?…ポロッ」
佐「俺も死にたくないよぉッ…ポロポロポロッ」
阿「ど、どうしたら止めれるの!?あ、そうだあr」
佐「阿部ちゃんッ….ごめんッ、俺もうだめかもッ….w」
阿「はッ…?まって‼おいてかないで!!ねぇ!」
佐「阿部ちゃんッ…ふぅ…聞いてッ。?」
佐「俺は阿部ちゃんが大好きッ、愛してるよッ。」
チュ(阿口吻)
佐「あの道で声かけてくれてありがとッッ、!」
佐「俺に最高の恋をありがとッ!ボロボロボロ」
佐「最期に阿部ちゃんにプレゼントッッッ….!」
佐「お花!あべちゃん大好きでしょッ?」
阿「まってっ、そんな最後みたいなこと言わないでよ!ポロポロッ」
佐「….亮平ッ ニコ」(阿頬手)
佐「俺の想いッ、心に届いてるッ?笑」
阿「うんっ、うんっ….届いてるよ大介ぇッッ!!、」
佐「良かったぁッ…幸せだったッ….よ….」
阿「…………え?」
阿「佐久間…佐久間!!!ねぇ!!返事して!!!」
阿「….ぁ……あぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”‼‼‼‼‼‼‼」
俺は目の前で、血だらけで苦しんでる恋人をなくした。
信じられなかった。急な持病の寿命の発表も。
ここまで走ってきたことも。
そして、今胸の中で優しい顔で眠ってることを。すべてが嘘だと信じたかった。
阿)そのあとは、一日中佐久間を抱えてて、次の日には….
阿)佐久間と出会った一本道で刃物で自害したよ。
阿)どう?信じらんないでしょ?苦笑
深)…………
ぎゅ(阿抱)
深)ごめん。全然阿部ちゃんの事理解してなかった。
深)辛かったね。
阿)ッ….ぅん、寂しかったぁッッ!!ポロポロッ
なでなで(阿頭撫)
深)今は泣いていいよ。十分だよ。
阿)ッぅ”~~~~~ッ!!…グスッ、ポロポロッ
佐)………。
三日目___
阿部が体調不良で寝込む___
阿部の過去を深澤に伝える___
少し阿部の心が軽くなった___
隣の部屋から佐久間が…._____
まだ少し時間が必要。
コメント
2件
やっぱり書くのうますぎる…… 短編集も書けるのに感動も書けるんだ、
💚ちゃんにそんな辛い記憶があっただなんて…😭 絶対今世では💚💗、他のみんなと一緒に幸せになって欲しい…!