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戦う怖さ



新イベのイベストネタバレになります。

ほぼ新イベに反った話的な…。














あの日、杏とこはねが戦った日。

やっと決心が着いたんだな。これで杏の不安も消えた。もう安心して歌える。

そう俺は思った。杏の思いは街中に広がって絶対次のイベントで超えるんだ。そう思った。


その日は微笑ましくてチームのメンバーが悩み事を解決したことで自分も気分は良かった。

でも、改めて俺も考えてみた。

もし、俺も冬弥の成長に不安を抱えてもし、戦うことになったら。

心になにかモヤモヤしたものが生まれた。



「もし、俺が冬弥と本気でぶつかることになったら本気で歌えるのか。」



きっと、今の俺には無理だ。

本気で戦うだなんて無理だ。

冬弥には本気で戦っても勝てるわけがない。

冬弥相手には絶対本気を出せる気がしない。相棒という呪いがかかった俺には冬弥に勝とうとする思いが湧き上がらない。

それに、勝ち負けを着けるなんて無理だ、冬弥と勝ち負けを決めて負けたと自覚する。その後どんな顔であったらいいか分からない気がする。

冬弥は優しいからきっと負けた俺に気を遣う。


もし本当に戦うことになったら。


いや、いつか絶対に戦う日が来る。


このモヤモヤは解けないまま。





















謙「…ストップ。」



謙「彰人。今日は調子が悪い。音程も外れている。」


🥞「…すません。」


謙「何かあったのか?悩みがあったままでは気持ちよく歌えない。」


🥞「…はい。」


🎧「彰人…何かあったの?」


☕「彰人、朝からなにかおかしい、」


🥞「おかしくなんかねぇよ 笑」


🥞「ほら、杏の悩みも解けて安心して歌えるんだ。だから、なんつーか…2人とも解決してよかったなって少し気が緩んでただけだ。」


☕「ならいいが…何かあったなら相談してくれ。」


🎧「うんうん。それだけじゃない気がする。なんでも話してよ。」


‪🐹「1人の問題じゃないよ。みんなで考えよう。」


🥞「ありがとな。もう1回行くか。謙さん!音…!」


謙「あぁ、流すぞ。」






























🎧「ふー!疲れたねー!」


‪🐹「杏ちゃんかっこよかったよ!」


🎧「こはねも!流石相棒!」


☕「ふふ、今日はとても賑やかだったな。2人とも、…本当に良かった。」


🥞「だな。俺も頑張らなきゃな。」


謙「あ、彰人。お前少し残れ。話がある。」


🥞「…あ、はい。分かりました。」



‪🐹「じゃあ私は帰るね!」


☕「俺も帰る。謙さんありがとうございました。白石も。彰人も。またな。」


🎧「こはねも冬弥も気をつけて!またね!!」


🥞「気をつけろよ。」














謙「彰人。話したいことが。」


🥞「あぁ、はい。」


謙「今日調子が良くないと話をしただろ。何か、あったんだろ。お前の中で何か。」


🥞「…流石謙さん。分かるんですね。」


謙「なんだ、話してみろ。無理にとは言わないがそれが解決しなかったらお前は越えれない。」


🥞「…その、少し考えて。杏とこはねが戦ったあの日の夜。」



🎧「彰人!まだ居たの?」


謙「あぁ、今話をしてるから片付け頼む。」


🎧「はーい!」



謙「それで。」


🥞「その日の夜、もし、俺も冬弥と戦うことになったら俺は本気で冬弥に挑めるか、考えてしまって。」


🥞「それがずっと引っかかって…」


謙「なるほどな。冬弥ともし戦うことになったら本気で挑めるか…か。また難しいことに悩み始めたな。」


🥞「…俺は、もし、戦う日が来たら俺は本気で挑めない。と、思います。」


謙「何故?」


🥞「俺は、どう考えても冬弥より下手だし、勝てるわけないし。だからもし負けた時俺は冬弥にどんな顔で会えばいいかわからなくて。きっと冬弥は優しいから負けた俺に気遣うだろうと思って…。」


🥞「それで、結構悩んでしまって。」


謙「…なんだ。簡単じゃないか。お前杏と一緒だな。」


🥞「え…」


謙「杏も嬢ちゃんと戦う前ずっと俺に負けたらどうしようだなんて言ってきたが。俺は言ってやった。」


謙「負けるのを怖がるやつは絶対に負ける。勝つ気で挑まねぇと勝たない。負けると分かっていても勝つ気持ちがあれば絶対に後悔はない。」


🥞「…!」


謙「こんだけの話だ。お前さんが冬弥を思う気持ちは大切だが、まずは自分を信頼しろ。」


🥞「…ですね。」


謙「…まだ、引っかかってるな。」


🥞「…いつか、その日が来るって思ってしまうと、怖くて。杏みたいに本気でぶつけれるか、こはねみたいに真っ当に挑んでくれるかだなんて俺には分かりません。」


謙「…もし、それが今日だとしたらお前はどうする。ほら、相棒が来たぞ。」


🥞「…は、?」



☕「すまない。話を聞いてしまった。」


🥞「…冬弥っ…?!」


🎧「忘れ物取りに来たみたいだけど、聞いちゃってたみたい。」


☕「悪気があったんじゃないんだ。彰人がそんなに考えているなんて思ってもいなかった。」


🥞「…聞いちまったなら、しょうがねぇか、」


謙「冬弥。お前はどうなんだ?」


☕「俺は…彰人と本気で戦うなら、俺の本気を出す。彰人の本気も出して欲しい。それに、俺はお前に勝てる気がしない。」


🥞「…才能が、無いんだから、お前には勝てねぇよ。みんな、みんな分かってんだよ。戦う前から分かってる。だから戦う意味なんて無いんだ、。」


謙「いつか、来るんじゃないのか?自分でそういったじゃないか。それに、俺もお前さんたちがいつか戦う日が来るって俺は思う。」


🥞「…え、」


☕「俺も思う。俺たちが戦う日、今すぐじゃないかもしれない。この先何年先か分からない。けど、絶対俺たちはいつか戦う日が来る。」


🥞「なんで、そう言いきれるんだ、?」


☕「それは、信頼してるから。」


🥞「…信頼、、?」


☕「信頼し合っているから、戦う日がくる。俺はそう思う。」


謙「俺もそう思う。」


🥞「…」


謙「どうも何かに引っかかっているな。」


☕「…信頼ないだろうか?」


🥞「…違う。冬弥との勝ち負けを決めたくない…かもしれない。」


☕「それは、どういう…」


🥞「俺は杏と逆で冬弥の憧れでいたいわけじゃない。冬弥とは、…冬弥…とは、…」


🥞「…、」


🎧「冬弥とは平等で居たいんじゃない?」


🥞「!」


🎧「彰人は冬弥と平等な関係でいたい。そうじゃない?私はこはねと戦って…私が勝ったけど…でも、私も最初は平等な相棒が欲しかった。けど、違った。こはねには私を憧れ続けて欲しかったから。かっこいいって思われたかったから。今回戦った。でも、彰人が平等な最高な相棒を望むなら無理に戦う必要は無いんじゃない?もし、その日が来てもその時考えればいいよ。」


🎧「その時は私が相談に乗るよ。」


🥞「…そう、だったのか、俺は、」


☕「彰人がそれを望むなら俺も同じ事を思う。無理に戦う必要なんてない。もしその日が来てもその時一緒に考えよう。」


🥞「…そう、だな。そうか、そんな簡単な…」


謙「相棒を信頼出来る。だから平等な関係でいたい。こんな関係でいたい。そう思えるんじゃないか?もう彰人には必要な相棒は居る。そうだろ?」


🥞「信頼、…」


☕「俺は彰人を信頼している。彰人も俺を信頼しているんだ。それでいいんだ。そんな簡単な話なんだ。」


🥞「俺、そんな簡単なことに悩んじまってたのか 笑」


🥞「ありがとなお前ら。それに謙さん。ありがとうございます。」


謙「いや、解決してよかった。何かあったらすぐに相談しろ。”信頼してる相棒”にな。」


🥞「…!はい!」























END







イベストやばくなかったですか?!

もう涙崩壊でした😿😿

もし彰人がこの事で悩んでたら…って言う話が真っ先に思いついて書いてみました🙌🏻

感想くれたら喜びます😽


おつたに!

この作品はいかがでしたか?

333

コメント

2

ユーザー

イベスト見たんですけど、最高に良かったし、冬弥君と彰人君がどれぼとお互いを信用しているのかが見れて良かったです!

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