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第68話「混沌との邂逅」
🌌 ゴッドエデン・外縁領域 ― 神と闇の狭間
青白い光が満ちる神の境界領域。
そこに、ゲズたちは「異質な闇の気配」を感じ取り、武器を構えていた。
ウカビル「……来るぞ」
裂けた空間の亀裂から、禍々しいオーラと共に“7つの影”が姿を現す。
それは――サタン率いる「七つの大罪」の幹部たち。
・傲慢の悪魔 アザトース
・嫉妬の悪魔 レヴィアタン
・憤怒の悪魔 アザゼル
・怠惰の悪魔 ベルフェゴール
・強欲の悪魔 マモン
・暴食の悪魔 ベルゼブブ
・色欲の悪魔 アスモデウス
その先頭に立つアザトースは、狂気の笑みを浮かべた。
アザトース「ようやく顔を合わせられたな、神の使徒どもよ……歓迎の儀、始めようか?」
⚔️ ― 激突 ―
瞬間、空気が“弾けた”。
先制したのはアザゼル。憤怒の象徴である拳を光速で叩きつける!
リオン「くっ……!」
その一撃をギリギリで剣で受け止めるが、衝撃波で吹き飛ばされる。
同時に、上空からはベルゼブブの“暴食の黒雲”が広がり、あらゆるエネルギーを吸収し始める。
セレナ「……この瘴気、下手すれば命まで喰われる!」
彼女は聖なる光を放ち、雲を一部吹き飛ばす。
だが、その隙をついてレヴィアタンの“嫉妬の鞭”が彼女に絡みつく。
レヴィアタン「愛されし存在……壊してあげるわ」
セレナ「――誰にも壊させないっ!!」
全身から解き放たれた“浄化の稲妻”が鞭を焼き尽くした。
🌩 ゲズの雷、炸裂
ゲズはアザトースに狙いを定めていた。
ゲズ「お前らに、この世界は渡さない……雷神の血、今こそ解き放つ!!」
両腕を天に掲げると、巨大な雷槍《ギガ・ヴァルナ》が生成される。
その一撃が天地を貫く雷となり、アザトースの傲慢なる障壁を打ち砕く!
アザトース「ほう……“雷の子”か。少しは楽しめそうだな……!」
⚖️ 限界の先へ
ウカビルもまた、アスモデウスと対峙する。
アスモデウス「愛を語る英雄が、未練に縛られているとは……哀れね」
ウカビル「……黙れ。カティアの想いまで侮辱するな!!」
蒼き剣閃が走る。
かつての英雄の怒りが、闇の色欲を切り裂いた――!
💀 サタンの影
その戦いを、離れた漆黒の玉座から見つめる者がいた。
――暗黒神サタン。
サタン「……神々も、英雄も、すべては混沌の礎となる。今はまだ、導入に過ぎぬ」
その眼は狂気と支配の炎で燃えていた。