コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『いいですよね、あんたは』
『こんな簡単に幹部様の補佐になれて、』
「は?」
俺だってこんな簡単にこの地位につけた訳じゃない
涙で前が見えなくなる
「俺だってここまで努力して…!」
俺はこの軍の前線で戦いたかった
「なのに、結局は調査をするというこの結果や…」
『っ…』
ガタッ という音が聞こえた
おそらくショッピが立ったのだろう
『そんなこと俺が分かってるよ…』
小さくショッピの声が聞こえた
すれ違う時に一瞬悔しそうな、悲しいような
ショッピはそんな表情をしていた
「うわぁ、修羅場やな…」
「あれ、ゾムそこで何しとるん?」
z「うわっ…シャオロンかよ…」
s「うわってなんや、うわって…」
(普通に悲しいねんけど、)
「っていうか、ゾム ショッピくんに興味あったんやな」
z「まぁ、それくらいちょっと…はな、」
s「ふーん」
「てっきり俺はゾムが構って欲しいのかと思ってたんやけど、」
z「…まぁ、それは…」
「みんなショッピやらチーノやらって噂しててつまんなかったのは確かやけど…」
s「じゃぁ、後で相手してやるよ!」
z「!」
「負けへんで!」
s(でも、ショッピくんもそこまで言わなくてもなぁ…あれは酷いわ…)
分かってる、俺が1番わかってる
『クソがっ…』
すぐ八つ当たりして、
チーノが1番努力してるのは俺が1番わかってる
けど、傷つけてでも俺と関わらせたくないいや、俺が関わりたくないだけか、
『最低やな…』
そのうちこの軍から出てけと言われる日も近いかもしれない
『その方が楽かもな』
医務室に入った
「待ってたよ」
優しい声で出迎えてくれるしんぺい神しん様
『頭痛薬を貰いに来ました…』
「わかった、ちょっと待ってな…」
「はい、これ」
『ありがとうございます』
「飲みすぎはよくないよ」
『…はい』
「何かあったん?」
『…』
俺はこの人が苦手だ
いつも心を見透かして来るから
「…今の生活楽しい?」
『…はい』
「本当は…?」
まただ、心を読まれる
だから嫌いなんだ
『…楽しいですよ』
「そう…」
そして、何も言わず医務室から出た
”「ショッピ…」
ショッピに言いすぎてしまったかもな…
「ふーん…」
”「え?」
「なんであいつの相手をする必要があるん?」
後ろから声がして、振り向くとそこにゾムがいた
”「ショッピのことでしょうか…?」
「うん で、理由は?」
”「…なんとなく俺が気になるだけですかね」
「…こっちこい」
そう言いゾムは歩き始める
”「あの、どこへ?」
「幹部塔」
今俺がいるのは一般兵の塔
俺の部屋は割と幹部塔と近い
「人が少ないとこで話したいやん?」
”「そう…ですか」