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**眼鏡をかけて少し猫背になっている茶色の抜けた髪の男性**で、陰鬱な雰囲気を漂わせている。
「なにしとるんじゃ?様子が変じゃ」
赤信号を正気のない目でずっと見ていて、**フッと**彼の姿が儂らの前から消えた時、彼は自分から命を経とうとしていることに気づき慌てて彼の方に走った。
横断歩道から動こうとせず大型トラックがきた。
マズイ。
背筋がザワザワ粟立つ。
胸の中に恐怖心が心を覆った。
間に合え。
彼を助けようと横断歩道に足を入れ手を伸ばしたとき、強い力で後ろに引っ張られた。
「!!」
「痛ーっ」
尻もちをつきはしたが急いで後ろを振り向き、顔を上げると成千神が後ろから儂らを引っ張ってくれた。
「成千神様。ありがとうございます」地面に頭をつけお礼をした。
「ええよ、波羅蜜殿頭上げ。怪我なくてよかったわ。
君も怪我なくてよかったわ。」
成千神が話しを向けた先に顔を向けた
「なんで、俺を助けたの?」
冷え冷えとした声に敵意を剥き出しにした目で鋭く睨んでいた。
「せっかく死ねると思ったのに」
彼の表情と**「死」**いう言葉に喉が苦しくなり胸が裂かれそうになる。
「….あんた、まだ**寿命**残ってんだろ。なんで死のうとしてんの?」
低い声で上から彼を見下ろして紫が言った。
「どうでもいいだろう。俺の気持ちなんて誰にもわかるわけ…ない」立ち上がり、どこかへ行ことする彼の腕を成千神が掴み。
「話し聞かせてほしいんやけど。ええかな」
「は?なんで知らない奴に自殺をしようとした理由を話さなきゃいけないの」
目に強い怒りを灯し、険しい声で言った。
「…茉莉子(まりこ)さんが助けてほしいって来たんよ。」
やわらかな口調で告げた。