涼太「……あかちゃん…」
お腹をさすり窓から外を見つめる。そこにはスーツを着て通勤している人々、ランドセル背負ったりや色んな制服を着た学生達。
急な気温変化でこの前まで半袖だった人たちが次々に長袖へと変わる中、俺はいつもみたいにパーカーを着て椅子に座る。
時刻は7時半。窓から朝風が入り込み肌寒い 。いつもはもっと早く起きていたのに、ストレスや怖かったものから解放されて、少しずつ“人”に戻れているのかもしれない。
多分…“感情”が戻りつつあるから。もう全部感情は戻っているのかもしれない。でも、心から…笑えた日はまだ指で数えれる程だ。
涼太「……サスサスッ…」
ガチャ…
「こらっ」
涼太「?…クルッ」
翔太「風邪、ひくだろ?涼太にも赤ちゃんにも悪いから。何か着なさいっ」
涼太「んー……」
翔太「もー…笑、このブランケット掛けておいてね?」 フサッ…(掛
涼太「うん…!」 ニコニコ
翔太「ふふっ…涼太の笑顔は世界一可愛い」
チュッ…
涼太「んふっ……嬉しい…笑」
翔太「ほら寒いだろ?布団入ろ?」
涼太「翔太くんお仕事は?」
翔太「今日はないよ。てか……うん、」
「まぁいいか……笑」ボソッ ヒョイッ(姫抱
涼太「??」
翔太「寝なくていいから、寒くないようにね…」
涼太「うんっ」 ギュッ…
優しい彼。でも、俺達はまだ付き合っていない。結婚もしていない。
彼はアイドル…そう“完璧人間”
俺は…“敗北人間”…
誰しも、芸能人じゃないと“完璧人間”ってことじゃない。俺の場合、人に呑まれ喰われ…心が壊れたこんな俺は“敗北人間”。勝手に呼んでいるだけ。何の取り柄もなく、ただただ喰われ命を落とすだけの俺。
こんな俺でも彼は好きになってくれた。それに応えるのは俺の役目でしょうか…?
涼太「……“翔太”」
翔太「…え…いまっ……?」
涼太「…ニコッ」
「俺、最初翔太がなんでこんな俺を好きになったのか分からなかった。それは感情がないからじゃない。心からの疑問だった。」
「でも一緒に過ごして分かった。翔太は俺の中身を見てくれてたんだって。もちろん、翔太はそんな気じゃないかもしれない。外見…かは分かんないけど笑」
「俺はそう思うよ…だからっ…!」
翔太「だーめっ」 スッ(口 指当
涼太「?」
翔太「その言葉は俺から言わせて?」ニコッ
涼太「っ!」
翔太「涼太…」
「涼太が好きです。心の底から」
「俺と付き合ってくれますか?」
涼太「…もちろんっ!」 ギュッ!
翔太「おっ笑…これからもよろしく」 ナデナデ…
「俺の可愛い可愛い涼太?」 ニコッ
彼についていくと決めた俺。
俺がどうなろうと
翔太だけでも、この子だけでも
守るって、俺なりに守るって決めたんだ。
コメント
4件

そうでしたね😅❤️❤️まだ、付き合っていなかったんですよね🫣❤️❤️ 2人の赤ちゃん、可愛いんだろうな❤️💙
はぁ💕そーいえば付き合ってなかったの忘れてて もう結婚したと思ってました💞