コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
この作品を読んでいただいた方はありがとうございます。ぶれっとです。
ここではこの作品のネタバレを含むのでまだ読んでいない方は回れ右か、読んでから見ていただけると嬉しいです💞
今回はこの作品の解説や考察をします。
「僕と君。」というタイトルはそれっぽく考えたので特に意味はありません✌️
第1話のタイトル、「空蝉」はうつせみと読み、この世に生きている人という意味です。
メル・シュブロンは最終的に死にますし、初めは生きている状態で会ったということを表そうと思いました。
第2話のタイトル、「逡巡」はしゅんじゅんと読み、決心がつかずためらうという意味です。
第2話からノートンの心情が変化していて、この気持ちは本当なのか、本当の心情が分からない、この心情を信じるべきか、決心がついていないのでこの言葉に合うと思い、選びました。
第3話のタイトル、「号哭」はごうこくとよみ、声をあげて泣き叫ぶという意味です。
第3話の最後、
「その日は、視界がずっとボヤけていた。
目を擦っても、擦っても、視界はまたすぐボヤける。
僕の足元は濡れ続けていた。 」
という箇所があり、これは泣いているということを表していました。
「その日は、視界がずっとボヤけていた。」
↓↓↓
その日、涙で周りがボヤけてみえたということ。
ずっとということは、その日ずっと泣いていたということ。
「目を擦っても、擦っても、視界はまたすぐボヤける。」
↓↓↓
何度目を擦っても涙が止まらないということ。
「僕の足元は濡れ続けていた。」
↓↓↓
涙が止まらず、地面にずっと涙が落ちていたということ。
第3話では、ノートンがメルの事を知り、死んで欲しくない、生きていて欲しい、と言えず、その言葉は涙になり出てきたと言うことを表そうと思いました。
そして気持ちが爆発したと言うのもあって泣き叫んでいるということも表したくて号哭というタイトルにしました。
第4話のタイトル、「悲恋」はひれんと読み、相手と結ばれず、悲しい結末を迎える恋という意味です。
第4話では、 ノートンはメルに生きていて欲しくなり、愛も伝えることができなかった。
メルはすぐに捕まってしまうし、これ以上生きることを望んでいなかった。
ノートンは、メルの気持ちに答えるには…と考え、メルが言っていた「あなたのお金になる」という言葉を思い出し、せめて自分の手で殺すことが出来れば少しでも気持ちに答えることが出来ると考えた。
メルが死んだということはもう恋愛なんて出来やしない。ノートンにとって失恋だったし、叶わない悲しい恋だと表したかったので悲恋というタイトルにしました。
第4話の部分解説
「メルは黒い塊のようなものを薬に放り込んで飲んだ。」
ここで出てくる黒い塊は、麦角というカビの一種です。
麦角にはリゼルギドという幻覚剤の原料で、幻覚や感情の増幅、吐き気などの症状が出ます。
メルはそれを何度も飲んでいて、ノートンの顔を記憶できていません。
なぜなら、 誰かに恋をしてしまうと捕まる時に辛くなるのが嫌だったから。
だから幻覚剤を飲んで気を紛らわし、幻覚で記憶を曖昧にさせました。
「彼女は姿を変えて立っていた。」
「彼女」はメルのこと。
「姿を変えて」は幽霊ということ。
メルは爆発で焼け死に、幽霊になった。
メルは生きていた頃の記憶はあるが、幻覚剤の効果で上手く思い出せない。
だが、死ぬ前に誰かと話していた記憶は少しあった。
メルは分からなかったが、その誰かはノートンの事だった。
メルは無意識にノートンがいる方向へ歩き出した、という事です。
長々とすみません🙇♀️
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
小説を書くのも、解説や考察をするのも初めてで全然上手くできませんが、暖かい目で見てくださると嬉しいです。
改めてありがとうございました。
thank you for reading ᩚ