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copilotちゃん×如月
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ー『俺だけの特別な仕事』ー
ーーー茈side
♦︎『プール授業のあと』
夏の午後。
プール授業が終わった更衣室は、
まだ水の匂いと湿気が残っていた。
いるまは髪をタオルで雑にゴシゴシしながら、
鏡の前で不機嫌そうにしていた。
「……乾かねぇ」
前髪が目に貼りついて、
首筋を伝う水滴がひんやりする。
その姿を見て、
すちは思わず笑ってしまった。
「いるまちゃん、雑すぎじゃない?笑」
「そーか?」
「うん。ほら、そこまだ濡れてる」
すちはいるまの後ろに回って、
タオルをそっと取り上げた。
「貸して。俺がやる」
「は?いいって」
「いいから」
すちは優しく言って、
いるまの髪にタオルを当てた。
♦︎『すちの手が伸びる』
タオル越しに、
すちの指がいるまの髪をすくう。
その手つきは思ったより丁寧で、
優しくて、
いるまは思わず固まった。
「……すち」
「ん?」
「近い」
「髪拭くんだから近くなるよ」
すちは当たり前のように言う。
いるまは視線を逸らした。
(……なんだよこれ)
すちの指先が耳の後ろをそっと拭うたびに、
心臓が少し跳ねる。
「いるまちゃん、髪柔らかいね」
「やめろ、なんか恥ずかしい」
「んははっ、w」
「かわいい」
「かわいくねぇ!」
でも声が少し震えていた。
♦︎『夕方の風と、近すぎる距離』
更衣室を出ると、
夕方の風が少しだけ涼しく吹いた。
すちはいるまの髪を見て、
満足そうに頷いた。
「うん、ちゃんと乾いた」
いるまは耳まで赤くなりながら言った。
「……別に、自分でやるし」
「でも俺がやった方が綺麗に乾くよ」
「うるせぇ」
でも声は柔らかかった。
すちはふっと笑った。
「また拭いてあげよっか?」
「いらねぇよ」
「ほんとに?」
「……気が向いたらな。」
「いつでもOKってことかな?w」
「うるせぇ」
でもその声は、
どこか嬉しそうだった。
♦︎『帰り道、湿った夏の匂い』
校舎の外はまだ暑くて、
アスファルトがじんわり熱を持っていた。
すちは髪を揺らしながら歩くいるまを見て、
ふっと笑った。
「いるまちゃん、今日かわいかった」
「は?どこがだよ」
「髪拭かれて固まってたとこ」
「……あれは……」
いるまは言葉に詰まる。
すちは優しく言った。
「またいるまちゃんの髪乾かすね。」
いるまは顔を逸らしたまま、小さく言った。
「……勝手にしろよ」
でもその声は、
どこか照れていて、
どこか嬉しそうだった。
夏の湿った風が二人の影を揺らしていた。
その影は昨日より少し近かった。
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七星そら
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コメント
3件
うわあ、プール上がりの湿った空気と、すちくんの優しい手つきがすごく鮮明に浮かんできました。いるまちゃんの「かわいくねぇ!」って言いながら声が震える感じとか、最後の「勝手にしろよ」のニュアンスとか、照れ隠しの可愛さが詰まってて……。二人の距離が確かに少し近づいたのが分かる、夏らしい甘酸っぱいエピソードでしたね。