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#不定期
れな ♪
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柚華-유화@受験生低浮上
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みーさん、第19話読みました〜!✨ 後輩くんが執事の世界に興味を持ち始めて、主様が指輪で本当の世界を見せる展開、ドキドキしながら読んじゃいました😭💕 ベリアンさんの「また会えて嬉しい」の心情とか、執事たちが後輩くんを受け入れていく流れが優しくて…主様が「みんな大好き」って言うシーン、私まで温かい気持ちになれました! 執事先輩たちとの交流、これからどうなるのか気になりすぎます!
丁度、車の前に着いた時─
「大好きです、◯◯さん。」
後輩はそう言って、主の前に跪き手の甲に優しくキスをしていた。それはアモンとボスキが以前していた事と同じ事をしていたのだった。
主は朝から後輩があまりにも執事達と同じ立ち振る舞いをしていたため、つい燕尾服を着ている後輩の姿を想像してしまっていた。
「結城君…なんだか執事みたい。」
主のその1言で我に返り、出過ぎた真似事をと謝っていたが主は気にしていなかった。その後、主と後輩はそれぞれの車に乗ったのだが、お互いなかなか車を出す事はなくしばらくスマホで話し始めた。
そして、後輩も主の部屋に行く事が決まりお互い車を走らせた。
†††
ガチャッ
「おかえりなさい【ませ】主様【◯◯/さん】」
地下の執事達とアモンとボスキが左右と真ん中に立ち綺麗に整列し、挨拶を交わした。
(…やっぱりいつ見ても格好良いな。今日は朝から執事の真似事してたから駐車場でもあんな事しちゃったのかもしれない。
俺は◯◯さんの執事じゃないけど…ミヤジさんは仲間だと言ってくれた。もし、俺が執事になったら…)
後輩は玄関でボーッと考え事をしていたが主に声を掛けられて、やっと部屋の中に入って行った。
「どしたの?…疲れちゃった?」
主は呼び出しの事もあって疲れたのかなと思ったが、そうではなかった。後輩は意を決して、どうやって執事になったのかを聞いた。
「あ、いえ…そうじゃないんです。執事の皆さんはどうやって執事になったのかな?って疑問に思っちゃって…
俺は執事じゃないのに、ミヤジさんは俺の事を仲間だと言ってくれた。それがとても嬉しかったんです。 もし…俺が執事になったら、」
後輩がその先を言う前にボスキに遮られた。
「結城、お前はこっちには来なくて良い。来ちゃ駄目なんだよ。お互い住む世界が違う。ただそれだけだ。」
ボスキはぶっきらぼうに後輩に言い放ったが数日一緒に居ただけあって、ボスキの言葉の裏の意味を理解しようとしていた。
(…執事になるには何らかの代償があるとか?住む世界…確かに、色んな意味でボスキさんは住む世界が違う気がする…
でも、そういうのじゃない。そもそも名前だって横文字だし何か別の意味がきっとある。)
主は後輩に執事達の事をきちんと話すべきだと思い執事達に了承を得た後、執事達と後輩をリビングに集め話す事にした。
†††
「結城君…執事達が今まで、どうやって来てたか知ってる?」
主は車の鍵を持って来た。クマのチャームに付けられている車と部屋の鍵と指輪を机の上に置いた。
「車の鍵と部屋の鍵と可愛いクマのチャームと指輪?これが必要なんですか?」
後輩は主が何故これらを持って来たのか不思議そうにしていると、主は指輪だけを外して机の上に置いた。
「…この指輪が関係してるんですか?」
主は後輩に聞かれると、うんと頷き後輩の事を抱き締めた。後輩は顔を赤らめながらも抱き締め返した。
「皆はちょっと待ってて。」
主がそう言うと、執事達も何をするのか理解した。実際に体験し、目で見た方が早いだろうと執事達もその時思ったからだ。
主が指輪を着けるとそこはゴシック調の大きなお屋敷に居た。後輩は訳が分からずに居ると、ベリアンが主の部屋で花瓶の花を替えて居た。
「おかえりなさいませ、主様。…そちらの方はどなたですか?」
「ただいま、ベリアン。私の職場の後輩の結城君。3階の執事達なら顔を知ってるはずだけど、まだベリアンはこっちには来てないものね。今度、改めて紹介するよ!」
ベリアンはルカスから話を聞いた事を思い出し後輩の方へ向き直し、挨拶を始めた。
「主様の執事にございます。ベリアン・クライアンと申します。主様が大変お世話になったようで、私からも感謝を申し上げます。ありがとうございます。」
後輩は上品さと気品に溢れたベリアンからの丁寧な挨拶を受けると、慌てて自身も挨拶をし始めた。
「あ…◯◯さんとは職場が一緒で後輩の結城瑞希といいます。よろしくお願いします。えっと…ここは、どこなんですか?とても日本とは思えないというか…」
ベリアンは主が初めて屋敷に来た時の事を思い出し、懐かしんでいた。
「この屋敷の名前はデビルズパレス。悪魔の屋敷だなんて不気味ですよね。…フフ、主様も来たばかりの時はどこか不安そうでしたね。
他の執事さん達はいかがなさいましたか?お2人だけで来たようですが…」
「結城君に指輪の説明をしてたとこなの。執事達の事もちゃんと説明しておいた方が良いと思ったから。」
「そうですか…紅茶はいかがなさいますか?今すぐお持ちしますよ?」
「すぐ戻るって言って来ちゃったから大丈夫だよ、ありがとう。もうそろそろ戻るよ!ベリアンに会えて良かった。」
主は笑顔で言うと、ベリアンも笑顔になり主は後輩を抱き締め指輪を外した。
(…主様、私も会えて嬉しいです。願わくば私の事も早くそちらの世界に連れて行って頂きたいですね…)
主と後輩が部屋に戻って来ると、他の執事達は家事をしたり遊んでいたりしていた。
「皆、戻って来たよ!ありがとう、頼んでもないのに、家事してくれて。あ!これボタン取れそうって思ってたやつ…フルーレが付け直してくれたの?ありがとう。」
フルーレは少し照れながらも、主様のためですから!と言って自慢げだった。後輩は主と執事達の関係を見ていても、主は良い意味で“主様”らしくないのだな、と思った。
「…この指輪でこっちの世界と執事達の世界を行き来出来るの。」
主は指輪の説明をした後、執事達の世界について説明した。天使の事、執事達の魔導服の事、主の存在意義の事、執事達がどうやって執事になったのかという事を分かりやすく話した。
†††
「…じゃぁ、ここに居る執事さん達は皆絶望を経験して命懸けで戦っているって事…?◯◯さんは本当に凄い人なんですね…俺はそんな人に受け入れてもらえたんですね。
◯◯さん、本当にありがとうございます。執事の皆さん俺…皆さんの力になりたいです!ミヤジさんに大切な仲間だと言ってくれた時、本当に嬉しかったんです。
…俺は楽しいと思われる時期は、親のためにずっと働き詰めで仲間だと言える人はほとんど居ませんでした。
その時の唯一の救いは、◯◯さんと出会えた事です。◯◯さんと話せる時間が俺にとって俺で居られる時間だったから…」
執事達は皆、神妙な面持ちでじっと話に聞き入っていた。後輩が本気で言ってるのは理解したがこちら側の人間ではない事、これまでの人間関係のリセットをする事の重大さを理解して欲しいという気持ちもあった。
重ための空気感を切って口を開いたのはミヤジだった。
「結城君の本気は十分に伝わったよ。…だが、すぐに執事になれる訳ではないんだ。それに悪魔との適性の事もある。
今までにも契約の際に亡くなってしまった人も沢山居る。…結城君には絶望した経験はあるのかい?」
主とアモンとボスキは後輩から話を聞いた事があるので、適性するかもしれないとは思ったが、執事側の世界の人間ではない事や人間関係のリセットをする事の重大さがどうやっても不安要素でしかなかった。
「…はい。◯◯さんとアモンさんとボスキさんには詳しい事情は話したんですが…」
後輩は再び、他の執事達にも同じ話をした。
ラトも信じていた母親と呼べる人からの裏切りを受けた事がある、フルーレもまた姉のために必死になって貴族の人と対峙した事があり心身の強さを誓った事があった。
そのためか、ラトは珍しく後輩の話に聞き入っていたし、フルーレは後輩から心身の強さを感じ取っていた。
全ての話を後輩から聞いた時─
「別に良いんじゃないっすか?面白そうじゃないっすか?数日一緒に居たっすけど俺は嫌いじゃないっすよ。」
アモンは後輩の肩に腕を回し、小声で話し掛けた。
「…嫌いじゃないとは言ったっすけど◯◯さんの事は絶対に渡す気はないっすけどね。◯◯さんの特別は俺なんすから。」
後輩は食えない人だな…と思いつつも最初にアモンが自身の事を受け入れてくれた事が嬉しかった。
「…俺は他の執事が良いなら構わねぇ。俺もアモンと同じでなんだかんだ結城の事は嫌いじゃねぇからな。」
ボスキもアモンに続き、賛同してくれた。
地下の執事達はまだ日が浅いのもあってなかなか決断出来ずに居たが、主は他の執事達とも交流してみないか、という話を提案してみた。
「結城君と一緒に屋敷に戻った時、ベリアンに会ったんだけどこっちの世界に来たそうだったし…他の執事達とも話してみない?」
後輩はまだ会った事のない人達が居るのかと思い、主の提案をのんだ。後輩が執事になるかならないかはその後でという事になった。
†††
主はミヤジとラトとフルーレを屋敷に連れて帰り、ミヤジに後輩の事を話してもらうように頼んだ。
そして、次に1階の執事達を連れて戻って来た。ベリアンとロノとバスティンは後輩に順に挨拶を交わした。
「先程ぶりですね、結城さん。」
「はい…えっと…ベリアン、さん。」
ロノとバスティンは少し驚いたが、主の部屋で会った事を話した。
「俺はロノ・フォンティーヌっていいます!屋敷の調理担当をやってます。主様!後でキッチンお借りしてもよろしいですか?」
ベリアンはロノ君。と言い、ロノのはやる気持ちを抑えた。
「バスティン・ケリーだ。よろしく。」
1階の執事達の自己紹介が終わると、後輩もまた同じように挨拶をした。
そしてロノが軽食を作ってくれ、それを食べながらお酒も飲みながら後輩と執事達の交流が始まった。
「へ〜!主様は仕事の時とプライベートでは全然違うんですね!屋敷に居る時はいつもほんわかしているのに、そんな厳しいところもあったりするんですね!」
ロノの親しみやすさもあるのか後輩は話しやすそうだった。主は大好きな人達が和やかに話している光景がとても嬉しかった。
主が微笑んで居るのを見てベリアンは主の近くに座った。
「…主様のそのお顔はとても嬉しい時のお顔をですね。私は主様のそのお顔が見られると私まで嬉しくなるのです。」
「ベリアン…どんな顔なの?」
主は少し照れながら、ベリアンから視線を逸らした。
「とても可愛くて…愛おしいものを見ているかのようなそのようなお顔です。」
主は大好きな人達を見ていると、愛おしく思えてくるのは確かにあると思った。
執事達も後輩の事も大好きな気持ちで溢れてて、誰にも傷付けさせないように自身で包み込みたいような母性のような感覚が生まれてくるのだった。
「私は…ここに居る皆の事も屋敷に居る執事達の事もみんな大好きだからこんなに温かい気持ちになるんだろうね。」
それを聞いたその場に居る執事達と後輩は主のそういうところに惹かれているのだ、と実感したのだった。