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ブラックブラックブラックー!! お願いだから生きて! なんだよあいつ?!逆に私が締め返してやる!!!
参考にしてもよろしい?
風夜さんの小説なかなか面白いですね!!
(何故こうも驚くほどに情報が集まらないのでしょうか?時間的にもそこまで遅い時間では無いと思うのですが……)
ブラックは監視映像を隈なく探すと同時に、銀さんが消えたと思われる場所の近くに住んでいる人に情報を募ったのだが、やはり収穫はゼロだった。
(自分で言うのもなんですが、私の情報収集で集められないなんて……)
「銀さん……一体、どこへ行ってしまったのですか……?」
その声は誰にも届かず冷たい教室に重く響き渡り、より一層教室を冷たくした。
「ふぁ……ブラック、おはよ」
「すまない先生、おはようございます。すみません……全く情報が集まりませんでした」
申し訳なさそうなブラックの頭をポンポンと撫で、
「心配だけど、どうしても無理なものは仕方がないよ」
そう話していると教室のドアが開けられた。入ってきたのは何故かコック姿のMr.バナナだ。手には料理を持っている。恐らく2人のために作ってきたものだろう。
「突然だがお腹空いてないか?軽く作ってきたんだが」
軽くと言っているがどう考えてもしっかり一食分ある。素直じゃ無いなと思いながらもありがたくいただく事にした。
「うーん!やっぱりバナナ君料理が上手だね!美味しいよ!」
すまない先生は満面の笑みでバナナが作ったご飯を食べている。
「Mr.バナナ。今度私にも料理教えていただけますか?」
「無理だ。まず食べられるものを入れられるようになったら教える」
「まるで私が食べられないものを入れているような口ぶりですね」
「エンドラの頭もマグマも食べられんだろう」
「隠し味ですよ」
「隠し味にもなってないからやめろ」
そうそう話す傍らですまない先生は満面の笑みでご飯をぱくついている。そんなすまない先生にクスリと笑って、ブラックもバナナの料理を食べ始めた。
「……“トアール様”……お呼びでしょうか?」
リデルは数段高い所にある玉座に腰掛けるコルテージュの“王”であるトアールに跪く。トアールから酷く冷たい命令が下された。
「……リデル、命令だ。我らがこの街を救うのに邪魔な奴らがいる。その邪魔な存在……“すまないスクール”を始末して来い」
「……はっ、仰せのままに」
両開きの大きな扉から出て行ったリデルを玉座に座って見送りながら、トアールはダークグレーの瞳をスッと細めた。
夕飯を食べ終わったブラックとすまない先生は再び情報収集に専念した。監視カメラで集められないなら足で集めるしか無いと言う事で、すまない先生と協力すると言ったバナナは足で、ブラックはハッキングする監視カメラの範囲を更に広げて少しでも情報を集めるために全力を尽くした。
「おや……?」
ブラックはふとすまないスクールの門の所に佇む1人の人物に気が付いた。何だろうと思い外に出てその人物に近づく。
「何かご用ですか?」
「あなた……すまないスクールの生徒ね?」
「ええ……そうですが……ッ!?」
そう言った瞬間その人物はブラックの首を掴んで持ち上げた。
「……我らが“王”の命令です……貴方達を始末します」
____リデルはアメシストの瞳を細めて
微かにそして不敵に笑った____