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第五話 不良のあの子
次の日。
ya「…なあ、ガチで言ってる?」
tt「冗談でこんなこと言わへんて」
苦々しい顔をするyaくんを俺はなんとか説得しようとしていた。
ya「わかってる…わかってるよ。でも…」
yaくんは虚ろな目でこちらを見る。
ya「あの不良に話しかけろってていうのには無理があるって…!」
tt「う〜む…」
やっぱ厳しいか…。
遡ること一日前ー。
tt「男に二言はないな?」
ya「あ〜もう!わかったから!で、誰?」
tt「…urくん」
ya「………..は?…はあああああああああ!?!?」
っ!?うるさっ!…まあそうなるのもしゃーないけど。
ya「ちょ、ちょっとまって!urってあのur?一年の不良の」
tt「うん、そのurくん」
ya「う、うそでしょ…?」
嘘じゃないんよな〜それが。
urくんはこの学園じゃ有名な不良。
授業をサボっているとかではないが、先輩に対して舐めた態度をとったり、怒ると手が出やすかったりする。また、話しかけようものならすぐ睨んでくるために中々に怖い。
ya「いや、でもあの不良なら大罪を犯すのも納得…か?そう思ったら理解できるなうん」
おお、 yaくんが落ち着いてきたな。
tt「同じ一年やし、様子見るとかまだしやすいかな〜って思ってな」
ya「まあ確かに他学年よりは様子は見やすいか」
tt「で、明日から動こうと思ってんねんけど…」
ya「明日ぁ!?急だな…」
tt「そりゃ早いほうがええやろ。それでyaくんにお願いがあんねんけど…」
ya「え?何?…ちょっとまって嫌な予感するんだけど」
tt「yaくん、urくんと仲良くなってみてくれへん?」
ya「無理に決まってんだろぉぉぉぉぉ!!」
…とまあそんなこんなで、urくんが本当に大罪を犯しているのか探りを入れるため、yaくんに仲良くなってもらおうとしていたのだ。が、yaくんは中々urくんに話しかけられずにいた。
ya「あの不良に話しかけるとか怖すぎなんだけど…!てかなんで俺なの?ttが話しかければいいじゃん」
tt「俺も話しかけたいのはやまやまやねんけど…。二、三週間前に先生にurくんにプリント渡してほしいって頼まれたんやけど…そん時二度と話しかけんじゃねぇって言われてしもてな…」
ya「じゃあ俺が話しかけての多分同じこと言われるだけでしょ!?」
tt「いやいやそれはわからんやん!」
ya「いや、ぜぇ〜ったい言われる!」
jp「…ふたりとも何してんの?」
yaくんと言い合っていると、唐突にjpに話しかけられた。
tt「うわっ!じゃ、jp…!べ、別に何もしてへんで…あはは…」
jp「…なんか怪し」
うぅっ!怪しまれてるぅ!!
目線がっ!目線が痛いっ!
ya「あ!なあjp!」
その時yaくんがjpに声をかける。
jp「ん?何?」
ya「urくんに話しかけてくんね?」
jptt「「え?」」
こ、こいつは何を言ってるんや?
ya「いや〜、ttがurに話したいことがあるらしいんだけど中々話しかけられなくてさ。jp代わりに話しかけてやってくんね?」
tt「なっ…!?」
こいつ…!俺に責任押し付けた挙げ句、jpに自分の仕事放り投げやがった…!
jp「え?tt、urくんに話したいことあんの?」
くっ…、でもここは合わせるしか…!
tt「そ、そうなんよ!ちょっと先生から言伝を預かってて!」
jp「そうなんだ!任せて!じゃあちょっと行ってくる!」
するとjpはurくんのほうへ向かっていった。
tt「jp…マジか」
ya「urに怖気づかねえって…あいつどうなってんの?」
なんの躊躇もなくurくんに話しかけに行ったjpに俺達は唖然とする。
jp「_____!」
ur「…___」
jpがurくんとなにやら話している。
…大丈夫だろうか?
その時だった。
ur「ああもう!うっせえ!話しかけてくんなっつってんだろ!!」
jp「っ…!いって…!」
urくんの怒声が響き、jpが突き飛ばされた。
tt「っ!jpっ!!」
俺は慌ててjpに駆け寄る。
tt「jp、大丈夫か?」
jp「う、うん。大丈夫!」
jpはにこりと笑うが、その笑顔は少し引きつっていた。
騒ぎに気づいた生徒たちが少しずつ周りに集まってくる。
生徒A「なんの騒ぎ?」
生徒B「urがまたなんかやったのか?」
生徒C「urくんこわ〜い…」
そんなふうにヒソヒソと話す声が聞こえる。
ur「…ちッ」
urくんは舌打ちし、そのままどこかへ行ってしまった。
jp「ごめんtt…。urくんに話しかけようとしたら怒らせちゃった…」
申し訳なさそうにjpは言う。
tt「いや、全然大丈夫や。むしろありがとうな、jp」
jpのおかげで一つ、確かにわかったことがあった。
urくんがjpに対して怒鳴り、突き飛ばしたその瞬間。
urくんの羽の一部が一瞬黒くなっていた。
ということは、やはり…。
tt(urくんは“憤怒の大罪”を犯しかけてる)
確実に次のターゲットが決まった。
続く…
コメント
1件
うわ、まさかjpが突き飛ばされるとは…。あの瞬間、urくんの羽が一瞬黒くなった描写がすごく印象的で、やっぱり“憤怒の大罪”に関係してそうですね。yaくんに押し付けるスタイルもほのぼのしてて笑ったけど、これからどうなるんだろう…続きが気になる!