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ツアーの合間、移動の合間に寄った楽屋でのこと。
他のメンバーとロゼが仲良く話しているのを、遠くから見ていたらぴすはずっと機嫌が悪かった。
笑い合う姿を見ているだけで、胸の奥がチリチリして仕方がない。
リハが終わって、他のメンバーが先に外へ出たタイミングで、らぴすはロゼの腕を乱暴に引っ張った。
らぴす「なぁ、ちょっと来て」
ロゼ「…何、急に」
らぴす「ええから、こっち来いって言うてんねん」
誰もいない控え室の奥に押し込まれて、ドアが勢いよく閉まる音がする。
ロゼ「…何なんだよ、さっきから」
らぴす「何なんやろな。ロゼが他の やつと楽しそうにしてんの、腹立つねん」
ロゼ「仕事でしょ?俺が誰と何話そうが一」
言いかけた口を、らぴすが強引に塞ぐ。
唇じゃない。顎を掴んで、顔を近づけ、睨みつけるように息をぶつける。
らぴす「俺以外に、あんな顔すんな」
ロゼ「…何言ってんだよ、バカ..離して」
らぴす「だめ。逃げんなって、言うたやろ」
ぐっと壁に背中を押しつけられ、片手で肩を押さえられたまま、らぴすの指が首筋に滑る。
スッと喉を撫でられて、ロゼは思わず息を飲む。
らぴす「ロゼは、俺のやろ」
ロゼ「….」
らぴす「言って。お前の口から、ちゃんと言わんと信 用できへん」
いつもはツンとしてるロゼが、小さく目を伏せて必死に言葉をこらえる。
ロゼ「…..俺は、らぴちゃんのだよ」
らぴす「聞こえへん」
ロゼ「らぴすだけ、だ…他の誰にも、こんな顔しないから」
らぴすの目が、少しだけ優しくなる。
だけどそのまま唇を奪う。深く、強く、噛むみたいに、逃がさない。
ロゼ「…っ、ん…やだ、誰か来る…」
らぴす「来るかもしれへんからええんやろ。ロゼが俺のやって、ちゃんとわからせたるから」
乱れた髪を撫でながら、らぴすは耳元に唇を寄せる。
らぴす「他のやつなんか、見んなよ」
ロゼ「…..わかってる…から…っ」
控え室の外では、スタッフの気配がする。
それでもらぴすは指を離さない。
ロゼは恥ずかしさに耐えながら、誰にも聞かれないように小さく声を噛み殺す。その日ロゼはらぴすの家に泊まり、自分誰のものなのか十分すぎるくらいに分からせられるようなえっちをした。
朝
柔らかな朝の光の中、静かな寝室。
らぴすは先に目を覚まし、腕の中で眠るロゼを見つめている。
らぴす(心の声)
「..昨日あんなに泣かせたのに、無防備すぎやろ……。」
そっとロゼの髪を撫でながら、指先が髪をすくい取 る。
らぴす
「….ロゼが隣にいる朝が、こんなに幸せだなんてな。」
ロゼが小さく寝返りを打つが、まだ眠っている。らぴすはくすりと笑って、もっと優しく撫でる。
らぴす
「…..いい子だな。ゆっくり寝てろ よ。」
もう一度、額に唇を落とし、そっと囁く。
らぴす
「大好きだよ。」
ロゼの柔らかな寝息が、らぴすの腕の中で静かに続いている。
らぴすはロゼの頬にかかる髪をそっと耳にかける。
らぴす(心の声)
「ほんまに…..俺だけの顔して寝てる。可愛えなぁ。」
らぴすはロゼの指先を取って、自分の唇にそっと触れさせる。
らぴす
「起きたら……ちゃんと言わせたるからな。昨日の続きも……。」
ロゼが微かに眉をひそめて、うっすら目を開ける。
ロゼ(寝ぼけ声)
「…..ん……なに…..?」
らぴすは一瞬ぎくりとするが、すぐに柔らかく笑ってロゼの額にキスを落とす。
らぴす
「なんでもないよ。まだ寝てろ。」
ロゼ(目を閉じたまま)
「…..ん…….らぴすの腕枕…..あったかい……」
らぴす
「…..バカ。お前があっためてんだろ。」
ロゼが再び眠りに落ちると、らぴすはもう一度髪を撫でながら、今度は耳元でそっと囁く。
らぴす
「…..ロゼの全部、俺だけにくれよ。」
-朝の光がカーテンの隙間から差し込み、二人を柔らかく包む。
らぴすはその光の中で、もう一度だけロゼを抱き寄せた。
コメント
1件
新しい投稿ありがとうございます😊 ラピロゼめちゃくちゃ尊すぎます♡ 一話ってことは二話目があるということですか!?