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深夜の帰り道。
人通りの少ない裏道で、ロゼは背後からつけてくる足音に気づいていた。
ロゼ「……? 誰……。」
振り向くと、酒臭い息を吐く男が、ロゼをいやらしい目で舐めまわしていた。
男「なぁ、ええやん……なぁ……可愛い顔してんな❤️」
ロゼ「……やめてください……。」
男「ええやん……ちょっとだけや……な?」
ロゼが逃げようとするより早く、男はロゼの細い手首を掴む。
驚いて声をあげようとする口を、がっちりと片手で塞いだ。
男「声出すなや、ええ子にしとけよ❤️」
ロゼ「……っ……ん……。」
ロゼはくぐもった声で拒もうとするが、男は構わずロゼの腰を抱き寄せた。
無理やり壁際に押し付けて、シャツの裾をめくり上げようとする。
男「可愛い体してんなぁ❤️ちょっと触るだけや、すぐ済むから……な?」
ロゼ「……っ……ん……やだ……!」
ロゼの震える瞳に冷たい汗が滲む。
男「大人しゅうしとけや、すぐ気持ちよくしたる❤️」
男の手がロゼの細い腰に滑り込み、背中を撫で回す。
口元を塞がれているから、ロゼは声も出せず震えていた。
その時――
らぴす「……っ、何しとんねん。」
凍るような声が、暗闇を裂いた。
ロゼ「……っ、!らぴす…!」
路地の入り口に立つのは、息を切らしたらぴすだった。
獣のように光る目が男を射抜く。
男「は?誰やお前。」
男は舌打ちしながらも、ロゼを逃さず押さえつけたまま挑発する。
男「なんや彼氏か? 借りるだけや、すぐ返してやるから黙っとけ。」
らぴす「二度言わすな。離せ。」
男「おもろいヤツやな。なぁ、かわいいこいつ俺にくれよ」
言い終わる前に、らぴすの靴音が路地に響いた。
次の瞬間、ロゼを掴んでいた男の手首を乱暴に捻り上げる。
俺「ぐっ……ああッ!?」
ロゼを自分の背に庇い、らぴすは低く呟いた。
らぴす「触んな言うたやろ。」
ドンッ――
壁に叩きつけられた男は呻き声をあげて崩れ落ちた。
らぴす「ロゼ、ケガない?」
ロゼ「……うん……大丈夫……。」
らぴす「ほんまか?……どこ触られた?」
ロゼ「……腰……ちょっとだけ……。」
らぴすの瞳が鋭く光った。
すぐにロゼを強く抱きしめると、震える体を胸に押し当てた。
らぴす「怖かったな、もう大丈夫や。」
家に着くと、ロゼはソファに座らされらぴすが目線を合わせて膝をつく。
らぴす「……ほんまにケガない? 触られたん腰だけ?」
ロゼ「…うん…らぴすが来てくれたから……もう大丈夫…。」
らぴす「なんでこんな時間に一人で帰ってくんの、」
ロゼ「…ごめん……。」
らぴす「謝らんでええよ、怖かったなぁ。」
頬に触れて額を重ねる。
らぴす「…もし俺が、遅れてたらって思ったら…気狂いそうやった。」
ロゼは小さく俯いてかすかに呟く。
ロゼ「……ありがとう。」
ロゼの小さな体を胸に抱き寄せると、その頬をそっと撫でた。
らぴす「…怖かったな……。」
ロゼ「……うん……。」
らぴす「……全部、俺で消したる。」
ゆっくり唇を重ねる。
優しくて、でもどこか焦げつくみたいな熱。
らぴす「離れんなよ。」
ロゼ「……うん……。」
ロゼの答えを聞いた瞬間、らぴすの指先がシャツの裾をめくった。
少し冷たい指が熱を帯びた素肌を撫でる。
らぴす「…あいつに触られたとこ、ぜんぶっ、」
低く熱を孕んだ声が耳に落ちる。
らぴす「俺で上書きしたる。」
ロゼ「らぴす//……。」
ロゼの声はすぐに震える。
敏感な腰に触れられるたび、さっきの恐怖と今の安心が混ざって甘い声が溢れた。
ロゼ「……んぅっ///……やぁ///……っ///……。」
らぴす「声、我慢すんな……ロゼ。」
服の中を這う指先が甘く震えた肌をなぞり、深いところまで火を点ける。
ロゼ「……らぴす//……や///……っ//……。」
らぴす「……可愛い♡……。」
ゆっくりとソファに押し倒しキスを落とす。
胸元に口をつけて、小さく噛むように唇を滑らせるとロゼの目尻に滲む涙がひとしずく落ちた。
らぴす「…泣くん?」
ロゼ「…っ、…だって……怖かったの……やっと……。」
言葉にならない声をらぴすは喉奥で飲んで、優しく舌を絡めた。
らぴす「泣いてええ、泣いてええからオレだけ見とけ。」
ロゼ「……っ//……んっ////……。」
涙声のままロゼの脚を割って腰を沈める。
奥の奥まで満たされてロゼの喉が震える。
ロゼ「…やっ///……らぴす…っ……おおきい////……。」
らぴす「我慢せんでええ、声もっと聞かせて?」
腰をゆっくり揺らしながら乱れる吐息に口づけを落とす。
ロゼは泣きながらも、腕を弱く伸ばしてらぴすの背中にしがみつく。
ロゼ「……すき♡//…っ//……らぴす……」
らぴす「俺も。俺だけのロゼ、可愛すぎんねん 。」
ずる、ずる、と奥を擦られるたび、涙混じりの声が零れる。
ロゼ「……やだ///……んぁっ///…んっ//…。」
らぴす「ややないやろ?好きなくせに、可愛い声出して」
意地悪に囁きながら唇を奪う。
泣き顔のままロゼはとろんとした目でらぴすを見上げて、また甘い声を吐いた。
らぴす「全部、俺のにしてやる。」
ロゼ「んぁ///……うぅっ///……。」
らぴす「他の男に二度と触らせへん。わかった?」
ロゼ「わかった、……んっ///。」
熱が奥を何度も擦るたびにロゼの声はかすれて、細い指がシーツを掴む。
ロゼ「らぴす//// ……っ///……。」
らぴす「泣いてええ。可愛い顔全部俺のもんや。」
耳元に落ちる声にロゼの体は震えて、喉の奥からかすれた声が零れる。
ロゼ「……ん////……っ//…らぴす……すき////……っ……。」
何度も奥を満たされるたびにロゼの頬を伝う涙は止まらなかった。
くしゃくしゃの泣き顔をらぴすは指先でそっと拭いながら、額にキスを落とす。
らぴす「よぉ泣いたなぁ。」
ロゼ「……んっ///……やぁんっ///……らぴす//……。」
らぴす「俺が全部受け止めたるから。」
繋がったままぎゅっと抱きしめられると、ロゼは泣き疲れた声で小さく吐息を洩らす。
ロゼ「ん///…ぁっ//……もう///…だめぇ///。」
らぴす「俺ここにおるから大丈夫。もう泣かんでええよ。」
震える睫毛をそっと撫でて頬に何度も口づける。
ロゼの手がらぴすの胸を弱く掴んだまま熱の残る体がゆっくりと力を失っていく。
ロゼ「……ん///……すき♡//……らぴす//……すき♡……。」
ロゼ「……らぴす……眠いぃ……。」
らぴす「もうちょい、もうちょいだけ。」
ロゼ「……んっ///……。」
最後の声が震えて溶けると、ロゼの瞳は静かに閉じられた。
らぴす「寝たかな?」
眠りに落ちたロゼの頬にらぴすは額を預けて吐息を落とす。
らぴす「泣き疲れちゃったなぁ、」
絡めた腕をゆっくり整えてそっとロゼを抱き締め直す。
らぴす「オレが全部守るから。もう二度と怖い思いなんかさせへん。」
寝息に耳を澄ませて愛おしそうに髪にキスを落とす。
ロゼの頬に残る涙の跡を指で撫でてらぴすは目を細めた。
らぴす「おやすみ、ロゼ 」
暗い部屋にロゼの穏やかな寝息とらぴすの小さな囁きだけが優しく響いていた。
朝――
白いカーテンの隙間から差し込む陽射しが、ゆっくりとロゼの頬を照らしていた。
シーツの中で小さく寝返りを打つと、すぐにらぴすの腕がそれを逃さずに引き寄せる。
ロゼ「……んぅ……らぴすぅ……?」
まだ夢の中みたいな声でロゼが呟く。
らぴすは小さく笑って腕枕にしたままロゼの頬に口づけた。
らぴす「おはよう 、ロゼ。」
ロゼ「…んぅ..おはよう……。」
ロゼはまだ目を開け切れないままふわりとした声で返す。
昨夜の熱の名残が、互いの体にまだじんわり残っている。
らぴす「……眠いん?」
ロゼ「ん……うん……。」
らぴす「もうちょいこのままでおって。」
ロゼ「…ん、」
小さく返事をしながらロゼはすっと腕を伸ばして、らぴすの胸に頬を押しつけた。
柔らかい髪がらぴすの顎にかかる。
らぴす「……ロゼ。」
ロゼ「……ん…?」
らぴす「幸せそうな顔してんなぁ♡」
ロゼ「うん//…らぴすの匂いするから///…… 」
らぴすは思わず小さく笑った。
独占欲の塊みたいな自分を、ロゼは何の疑いもなく受け止める。
らぴす「……昨日のこと、ちゃんと覚えとる?」
ロゼ「ん……覚えてるよ……。」
らぴす「なんて言うたんやっけ。」
ロゼ「おれの全部、らぴすのもの///……。」
らぴす「せやな♡」
もう一度額にキスを落とす。
ロゼはくすぐったそうに目を細めて小さく笑った。
らぴす「こんな可愛い顔、他の男に見せんな。」
ロゼ「….見せないよ///……。」
らぴす「俺の前だけでええ。」
ロゼ「……うん……。」
らぴす「笑うんも泣くんも、全部オレにだけや。」
ロゼ「……うん//」
ロゼは眠そうに何度も頷くたび、らぴすの胸元にすり寄ってくる。
らぴすの指先がロゼの首筋に触れ、昨夜の跡をそっと撫でる。
らぴす「…ちょっと痕残ったな。」
ロゼ「…え……ほんと?」
らぴす「これでいい、おまえが誰のもんか一目で分かる。」
ロゼ「…恥ずかしいから///…。」
らぴす「恥ずかしなるくらいでいい。そんくらいが安心できるから。」
ロゼは頬を赤くして、らぴすの胸に顔を隠す。
らぴす「ほんまに可愛いなぁ♡」
ロゼ「…寝かせてよ……、」
らぴす「寝てもええけど、二度寝したらまたするで。?」
ロゼ「……んぅっ……やだ//……。」
らぴす「ほんまにやなんか?」
ロゼ「……ん、」
らぴすはロゼの後頭部を優しく撫でてまた小さく囁いた。
らぴす「ずっとこうしてたい。」
ロゼ「…うん、ずっと… 」
らぴす「……愛してるで、ロゼ。」
ロゼ「……うん……おれも///……。」
ロゼはそう言うとすぐにまた穏やかな寝息を立てはじめる。
らぴすはその寝顔を見つめながら、小さく笑ってもう一度だけ唇を重ねた。
らぴす「誰にも渡さん。ずっと、俺だけのや」
柔らかい朝の光に包まれて、ロゼはらぴすの腕枕の中ですやすやと二度寝していた。
らぴす「寝顔まで可愛すぎんねん♡//」
らぴすはロゼの頬に指を滑らせそっと髪をかきあげる。
心地よさそうに眠るロゼの唇が少しだけ開いていて、その無防備さにらぴすの喉が鳴った。
らぴす「っ、……我慢できへんやろこんなん」
そっと首筋に口づける。
ロゼは微かに身じろぎして、小さく息をもらす。
ロゼ「……ん、……らぴす……?」
らぴす「おはよう。ロゼ。」
ロゼ「んぅ……ごめん寝てた……。」
らぴす「知っとる、ばか可愛かった」
ロゼ「はずかしい///……。」
らぴす「恥ずかしい顔もっと見せて?」
ロゼが目を開けきる前にらぴすはそっと唇を重ねた。
最初は優しく触れるだけの口づけだったのにもかかわらず、ロゼが小さく声を漏らした瞬間深く舌を絡めた。
ロゼ「ん///……っ//……らぴす//……?」
らぴす「寝起きの声、可愛すぎるわ♡……。」
ロゼの腰にそっと手をまわし、シーツ越しにやわらかい感触を確かめる。
さっきまで眠っていた体がじわじわと熱を帯びていくのがわかる。
ロゼ「……また……するの////……?」
らぴす「俺が我慢できへんのわかっとるくせに♡」
ロゼ「だって……眠い//……。」
らぴす「ほな、寝ながらでええよ?」
ロゼ「……寝ながら……むり//……っ/// …。」
らぴす「むりでも、可愛い声は出るんやろ?♡」
耳元で低く囁かれて、ロゼの肩が小さく震える。
らぴすはロゼの脚を割って、自分の脚で優しく押さえ込んだ。
らぴす「ロゼ、好きや」
ロゼ「……らぴす////、っ//……」
らぴす「全部俺にちょうだい?」
ロゼの背中をそっと撫でながら、もう一度深く口づける。
寝起きの熱がさっきよりもっと生々しくて互いの呼吸を溶かしていく。
らぴす「声我慢せんでええ、聞かせて?」
ロゼ「んっ///……あぁぅ///らぴす……っんゃ///…」
らぴす「可愛い♡もっと、聞かせて。」
ロゼは眠気と熱にとろけた目でらぴすの首に腕を回した。
ロゼ「……すき///……らぴすぅ///……」
らぴす「オレも好きや♡愛してる。」
額を重ねて重なった唇の奥で小さな声が何度も漏れる。
柔らかい朝の光の中でシーツはまた新しい熱に包まれていった。
コメント
1件
新しい投稿ありがとうございます!(´▽`) めっちゃ尊かったです♡♡