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…寝れないなぁ。
時計はもう日付を越して、いつもならとっくに夢を見ている頃。もふくんと何となく毎日寝てたけど、いなくなると寂しいんだな…一旦水飲んで、テレビでも見ようかな。
もふくんがいつも作ってくれるホットミルク。あったかくて、ちょっと蜂蜜が入っていて安心する甘い味。…はちみつ切らしてたんだった。忘れてたなぁ…
コンビニなら開いてるし、カフェラテでも買ってこようかな。
一人で歩く夜の道は暗くてちょっと寂しかった。
店員さんから受け取ったカップはほんのり温かくて、猫舌のもふくんでも飲めそう。もふくんのよりは甘いけど、あったかいから安心する。…ちょっと薄着で出てきちゃったな。早く帰ろっと。
俺は走った。
急いでは行けなかった。
真夜中に響き渡る鈍い金属の音。足の生ぬるい感触。手に持っていた筈のカップは押しつぶされ、中身が出ている。
…失敗しちゃった
…薬の匂い。眩しい…朝かな…
少し体を起こすと、飛び込んできたのはもふくんだった。
「どぬっ…!」
俺を勢いのまま抱きしめた。
…動画と同じ。どぬって言われる方が嬉しいな。
「…?もふくん…」
「ごめんねっ、俺のせいでっ…」
「ううん、ごめん外に出ちゃって」
「でも、よかった。足だけの骨折で。」
「っ、そうだったんだ」
「足、動かさないようにだって、気をつけようね」
「うん、ありがとう」
ちゅっ…
今日、誘うはずだったキスを。なんかちょっとだけ、口が寂しかったから。
「っ…//
今日からは、家にいるからねどぬ。」
「うんっ…//」
「よし、起きたら診察室だってさ、
俺が連れてくね」
「?」
ひょいっ
「これで大丈夫。じゃ行こうか」
「っ…!?//おろしてっ」
「だーめ、診察室までこのままー」
「いやぁ”っ…//」
それから二ヶ月。俺の怪我は完治した。
もう足も動かせるし!今日はとことんやってやるもんっ…//
「どぬ、もうそろそろ動画撮るよ〜」
「あっ、はぁいっ!」
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