テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
注意⚠️
・少しカプ要素あり
・花寧々
・多分結構長い
それでも良い方はどうぞです
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花子side
︎ ︎ ︎ ︎放課後の旧校舎の3階、女子トイレ。いつもの様に助手を待つ。西の方角へ進む太陽を見ながら帰って行く生徒を目にする。放課後は吹奏楽部や演劇部、その他諸々だ。否、俺の助手は園芸部だ。
「は〜なっこくんっ!!」
噂をすれば。。
「はぁ〜いヤシロ。トイレ掃除お願いね〜」
「もちろん!」
そうヤシロが言うと掃除用具入れからモップとバケツを出した。手洗いの蛇口を捻って水をバケツの中に入れる。水でいっぱいになったバケツの中にモップをつっこむ。びちゃびちゃに濡れたモップを床につけて綺麗にする。それが一連の流れだ。だが、今日は何となくそれが退屈に見えてきた。 と、言うわけでヤシロに抱き付くことにした。抱き付くと言っても上に乗るの方が正しいのだろうか。まぁ、どちらにせよ一緒だろう。
「、、花子くん、、重いからどいてくれない?」
「エ〜、、今日はこのままじゃだめ、、?」
「……どうせ気分なんでしょ?」
流石ヤシロ。俺のことよくわかってるじゃん、と、言葉の後ろにハートがつきそうな声で言う。正直嬉しいのは内緒ダヨ?ヤシロは、呆れたかの様に深いため息を吐き黙々と掃除をし始めた。
__つまらない。
そうだ。揶揄えばいいんだ。そう思った俺はヤシロを揶揄うことにした。
「ね〜ヤシロ?」
「なに?花子くん」
「ちょっと失礼」
ヤシロの前に立ち、自分の手をヤシロの頰に添えて顔を近付ける。するとどうだろうか、俺の助手が顔を赤らめて目は瞼と言うシャッターが下されて口がタコのようになっているではないか。正直、面白い。
「頭にゴミついてたよ?」
「えっ、、、あぁ、、ありがとう…」
勘違いだと分かったヤシロは更に顔を赤くして小声でそう言った。
「もしかしてヤラシイことされるかと思った?」
クスクスと笑えば文句を言ってくるヤシロ。その一連の流れが楽しくてやめられない。
「てか!肩の上乗るぐらいならそこからとってよ!!」
「アハハ!確かにそうだね」
「…取り敢えず掃除するから!!」
「えぇ〜」
「もうっ、、!!なによ!!」
「まぁまぁヤシロさん落ち着いてよ〜」
「花子くん!!!!」
「はっ、はいぃ、、!?」
ヤシロの怒声に少しビクっとする。
「そこにたって!!」
ヤシロが指を刺したところは壁。ふよふよ浮かぶ身体を移動させ、背中を壁に付けさせて姿勢を崩した。
「…よしっ!」
段々とヤシロがこっちに近づいてくる。
「花子くん、ちょっと目瞑って?」
「…はっ、、?」
嘘、そう思っていてもないはずの心臓がドクドクとうるさく響く。言われた通りに目を瞑った。
「…本当にすると思った?」
そう言う声が聞こえて目をパッチリと開けた。そしたら、少し笑いそうになっていたヤシロがいて、
「やっぱり花子くんも同じじゃない!じゃあ、私、、もう帰るね!」
ドンっと強く助手が行く手を地面に思いっきり押し倒した。
「い゛、、!?はっ、花子くん、、!?」
少しの怒りと欲に負けた自分をヤシロは許してくれるのかはわからない。だけどこのまま我慢をしてしまえば精神が狂いそうになる。
「ちょっと失礼ヤシロ。」
少しだけリップ音がなりそのまま俺はヤシロから離れてヤシロの帰る支度を手伝う。ヤシロとは言うと、立ち上がったのはいいものの、顔を赤らめるだけで話そうとはしなかった。
「じ、じゃあ‥帰る…ね、、!!」
スタスタと帰って行くヤシロを見送って居なくなったと思えば勝手に顔が熱くなる。
「……女の子が、あんなことしちゃダメだよ、、」
そんな呟きは夕日に飲まれ、帽子を深く被るだけであった。
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ふふ🤭やっぱり花寧々は可愛いですね🥰☺️🫶✨やっぱ花寧々は甘々よ(?)それではまた会いましょ〜!バイゆゆ~!!
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花寧々好き