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この物語は私の同級生が書いた短い台本の内容から勝手に妄想して作ったものです。
「やぁ君たち、君たちもここで音楽を聴き に来たのかい?」
1XXX年、小鳥がさえずり、木々が爽やかに鳴り、気持ちの良い朝日が差し込む、そんな豊かではないけど幸せな1日の始まり。小さなリュックに荷物を詰め込み私は仲間のもとへ向かった。
「おはよう!レネ」
私の友達がもう集まっていた。私はレーネだが、呼びやすいって理由でレネと呼ばれている。私たちはまだ学校に行ける歳ではなく、みんな5歳か6歳だ。家にいたらお母さんが休まらないから、いつも同じ木の下に6人で集まっている。そしてすることはいつも同じ。
「今朝こんな楽譜を拾ったぜ!」
ウィリアムが行った。
「じゃあ今日はこれやろうよ!」
私たちは毎日音楽をやっている。でも楽器を買えるようなお金はないから拾い物で作った打楽器や、楽器屋におねだりしてもらった壊れたものを使っている。とてもきれいとは言えない音だが、私たちには関係なかった。音が出ればいい。楽しければいい。
「じゃあまた明日なー!」
私たちは木の近くに作った秘密基地に楽器をしまい解散した。明日はもっと上手になれるかな。
「レーネ !今日はみんなのところ行かないの?」
私は飛び起きた。時計の針はもう集合時間を過ぎている。
「お母さん今日はもう行ってくるね!」
私は家を出た。はやく行かないと、みんなを待たせてる。運動はめっぽう苦手だが今だけは頑張って走った。
「あ、木が見えてきた!」
5人のいつものメンバーと、青い服をきた、大きな人。
「やだ!離して!!」
「返して!」
ついその場に止まってしまった。呆然とした。楽器を全て取り上げられてしまった。それどころか地面に叩きつけられただでさえ壊れた楽器が演奏できないほどに壊れてしまった。金属音と仲間たちの泣き声だけが鳴り響いている。みんな悲しんでいる。青い服を着た大きな人も、心なしか悲しい、辛い表情をしている。
「悪いな君たち…これが政府のやり方なんだ。」