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響×怪盗レッド(性別反転パロ)
ちょっと恋愛要素含んでるかも。
夜の邂逅
静まり返った夜の美術館。
闇に溶け込む影のように、赤いコートの怪盗レッドがガラスケースの前に立っていた。
狙うのは盗まれた秘宝。彼が手を伸ばした瞬間――鋭い声が響く。
「そこまでよ、怪盗レッド」
月明かりに浮かび上がったのは、探偵・白里響。
長い髪を後ろで束ね、鋭い瞳が真っ直ぐレッドを射抜く。
高いヒールを履きこなし、しなやかな身体は堂々とした気配を放っていた。
「……君か、白里探偵」
レッドの口元に浮かぶ微笑。
響は挑むように顎を上げる。
「また悪事を働くつもり? 今度こそ逃がさない」
一歩、二歩。
距離を詰める探偵の足音が静寂を裂く。
だが次の瞬間、レッドは逆に素早く動き、響の背を壁に押しつけた。
「っ……!」
響の瞳が見開かれる。
赤いコートの影が覆いかぶさり、逃げ場を奪う。
腕が横に伸び、壁を叩く音――壁ドン。
「……なっ……」
響の頬がわずかに紅潮する。
「私を押さえ込めると思ってるの?」
「思っているさ」
レッドの声は低く、熱を帯びていた。
至近距離で視線が交錯する。
探偵の誇りと、怪盗の自信。火花のようにぶつかり合う。
「君の鋭さは知っている。だが今夜は――私が一枚上手だ」
囁きが耳にかかり、響は息を呑む。
心臓が不規則に跳ねるのを、プライドが必死に抑え込もうとする。
「……馬鹿にしないで。私は……探偵よ。あなたみたいな怪盗に……」
「だったら、その瞳の揺らぎはなんだ?」
レッドの指先が、響の顎にかすかに触れる。
一瞬の沈黙。
響の胸が上下し、熱が頬を染める。
「……っ」
彼女は視線を逸らし、悔しげに唇を噛んだ。
その様子を見て、レッドは微笑を深める。
「君は強い。だからこそ、追い詰めた時に見せる表情が……美しい」
心臓が跳ねる。
だが次の瞬間、レッドはふっと体を離した。
「また会おう、探偵。次はどちらが勝つかな」
赤い影が夜の闇に溶けていく。
残された響は壁に手をつき、乱れた呼吸を整える。
「……っ……あの怪盗……ふざけてる……」
吐き捨てる声とは裏腹に、胸の奥では先ほどの熱がまだ消えずに残っていた。
響って絶対女になったら色気エグいと思いませんかッッそれにメガネ掛けてるとか最高ですね、、また多分かくと思うので、次は髪の毛下ろしてる設定として書こうかなー、ロングだけど仕事中とかは結構束ねてそうという私の妄想。