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「個室」 seacret room
ハル子は、個室に住んでいた。彼女の年齢は、ゆうに百才を超えており、90才を過ぎた頃から年々、身長がチヂみ始めた。しかしボケるわけでもなく、普通に生活が出来る。死にたくても一向に死が訪れる予感すら無い。
身長は縮むものの、容姿は普通のおばさんで有る。小さいおばさんは、姪のクローゼットを借り、それを棲家にしていた。姪とは一応同居だが、室内の、更にクローゼットが彼女の個室だった。
賃貸マンションに入ると、何故か直ぐにクローゼットが有る。ハル子が出入りし易い為で有る。
姪の梨里は、彼女も80才を過ぎていたが、ハル子に比べれば大分若い。
賃貸マンションはLow Lowという名前だった。家主が老老介護時代を考え名付けた。
これはその仮想空間の話しで有る。