気分転換に山の中に来てみた。
とっても明るい晴天の中、
川の音。
小鳥の囀り。
風のゆらめき。
耳を休ませてる。
これまで山にはきたことあったけど、
雨降ってたり、
川は荒れてたり、
散々だったけど、
こんな憩いの時間を取れるのは、
3年ぶりかな。
みんなに許可は取ってるし、
一人だけ付き添いがいる。
上鳴くんだ。
僕の秘密を唯一知ってる人。
でも、
この情報が行き渡ったのが上鳴君で良かった。
上鳴)緑谷〜!見ろよ魚いるぜ!
緑谷)ホントだ!
こんな感じに子供っぽくなって遊んでる。
遊ぶなんて言葉、久しぶりだな。
楽しい,
………………………………………………
今まで底のない穴に落ちて行く人生。
上がって行くには時間が途轍もなくかかる。
その穴の先に
手を差し伸べてくれたのが____
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緑谷)そろそろ帰ろうか上鳴くん!みんなにおこられちゃう!
上鳴)そうだな〜!!!
緑谷)上鳴くん…。
上鳴)どうした?
緑谷)僕とホークスの話聴いた時…どう思った?
上鳴)そりゃあびっくりしたさ。爆豪を連れ戻しに行った時、飯田にAFOのこと全部聞いたんだ。そんな巨悪に俺たちが立ち向かわなきゃいけないって、知っちゃったから。心配だったんだ。怖かったんだ。そいつと戦ってみんなが死んだりしたら。でもな、緑谷。その巨悪の力がとっても優しいお前に渡ったことによって、俺は今とっても安心してる。やばいって感情より、嬉しいんだ。
緑谷)上鳴くん…。
僕なんか…、
ずっと前から自分の手を汚してきてたのに
なのに、
上鳴君は…。
…………………………………………………
部屋に戻ってきても
ずっとだるい感じ。
少し心が痛い。
上鳴君に言われた言葉。
とっても嬉しい。嬉しいんだ…けど。
自分は手を汚してるのに
ヴィランよりも
そう実感してしまう。
思い出しちゃう。
ずっと孤独だった時を。
あの時、麗日さんについていってなかったら、
僕はどうなってたんだろう。
なんか
怖いな
将来が
寂しい
なんでだろ。
もう気持ちは晴れてるはずなのに。
涙が出る。
あぁ、
僕はまだ
不安でいっぱいなんだ。
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コメント
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全部がもう最高
続き待ってます