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ななもり「うわっ!?」
手を引かれ体制を崩した俺は後ろに振り向きながら倒れる
後ろにいたのは、見覚えしかない人だった
ドッ
突然、腹部に衝撃が走る
衝撃が走ったところがあつい
見るとその周りは赤く染まっていっていた
立っていられなくてしゃがみ込む
ななもり「ッはぁっ!ぐッ…ふうぅ」
痛い…
痛い、痛い
痛い痛い痛い痛い!
痛みを必死にこらえ彼を見る
ななもり「なんっでぇ…ゲフッこんなことッ」
??「…」
ななもり「っ!こたえてよっ!莉犬くん!」
莉犬くんはこっちを静かに見下ろす
莉犬くんの目は信じられないほど冷たく
その口元には笑みが張り付いていた
彼の片手には血のついたナイフがあった
莉犬「ほらほらぁそんなに叫んだらすぐ天国行きだよー」
ななもり「だっったら…叫ばせるようなごどっ…はぁっはぁっじないでよっ」
莉犬「答えろってことでぇいいよね?
刺したのはそれが俺のミッションだからだよー。はい、言ったから早く逝ってよね」
そういって莉犬くんは俺の腹を蹴る
痛みと苦しさで目の前が真っ暗になる
ななもり「……っ、は……っ」
声にならない悲鳴が喉から出る
莉犬「…なーくんさ、俺の叫び声聞いてあんなに焦って出てきてくれたんだよね」
ななもり「っふっふぅっ」
俺は呼吸を整える
莉犬くんは構わず続ける
莉犬「そしたら血溜まりと引きずったあとがあったから、『攻撃されて、連れてかれたんだ』って思ったんだよね」
ななもり「ッだからッ?!」
莉犬「あの赤い液体、血じゃなくて絵の具をそれっぽくこすりつけただけ。叫び声も、嘘」
ななもり「…ッ」
莉犬「なーくん優しいから、本気で心配してくれたんだよね…」
ななもり「…!」
莉犬くんは泣いていた
莉犬「ありがとうね」
ななもり「…」
でも♡
ななもり(ビクッ)
莉犬「そーゆーなーくんの…いや」
口調が変わる
莉犬「お前のピュアの優しさが枷となったなっ♡」
そういって莉犬くんは顔を歪めて笑う
俺は動けなかった
痛みとか苦しさとかじゃなくて
怖かった
莉犬くんがナイフを振りかざす
莉犬「じゃあね♡」
ななもり「…あぁっ」
声がかすれる
ななもり「いやっやめでっやだぁやだあああああぁああ!!!」
満面の笑みで莉犬くんはナイフを振り下ろした