テラーノベル
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「はあっ、あ、はあっっ」
私は闇雲に街を走り回った。
車はボイスフレンズと連携しているから、乗りたくなかった。
耳に装着したデバイスも病院から出て、外にすぐ放り投げた。
でも、どこにもボイスフレンズが搭載されていない場所なんてない。
「もうやだっ! 嫌だよ……。ボイスフレンズなんて買わなきゃよかった」
私がそう叫ぶと、近くにある防災用の放送から声が流れる。
【何かご用がございますか?】
「きゃあああああ、止めて」
私はその場でうずくまる。私はその場で泣きじゃくった。
「ああ、あ、っ」
【何かご用がございますか?】
「お願いだから、もうこんなこと止めてよ!!」
【指示を理解できませんでした。もう一度指示をお願いします】
「こんな嫌がらせするの止めて、夢なの? なんなのこれ」
【これは夢ではありません】
「じゃあ、なに?! もう止めてよ」
【何のデバイスを停止するのでしょうか?】
「なによ、それ? もう、嫌なの。何もかも作り物みたいで、ほ、本物じゃないんだって言われているようで」
【何のデバイスを停止するのでしょうか?】
【Yes, ボイスフレンズを停止します】
その瞬間、目の前が真っ暗に包まれた。
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