紅林と交際を始めてから今日で5年。
付き合い初めの頃はまだまだお互い血の気の多い年齢だったので喧嘩もしょっちゅうだったが、最近はそんなことも無くなった。
2年前俺から同棲を始めないかと提案した時、紅林はすごく驚いた顔をしていたが、今ではもう互いが互いの生活の一部になったようになくてはならない存在に感じる。
先日紅林がついに教師になった。
今まで金銭面でいろいろ迷惑をかけたから初任給で食事をご馳走したいと言われて、今日はお互いの仕事終わりにレストランに行くことになっている。
着いてからのお楽しみだと言われ、どこのレストランに行くのか一切知らされていないのだが、これは期待していいやつか?
そう考えながら学校から少し離れた場所で待っていると、向こうから駆け足で紅林がやってきた。
紅林「わりぃ虎徹、待ったか?」
久我「まだ集合時間じゃねえよ。俺が早く来ちまっただけだ。」
紅林「楽しみにしてくれてたのか?」
口角を上げてそう言う紅林。
なんとなく照れくさくて軽く頷くと、紅林はこっちだと言わんばかりに俺の手を取って歩き出した。
しばらく歩き、手を引かれるままにして到着したそこはかなり高いビルの目の前だった。
久我「まじでここなのか、すっごいビルだな」
紅林「虎徹イタリアン来たことないって言うからさ、ちょっと奮発しちまった」
鼻先を赤くしてニコッと笑う紅林にこちらも思わず笑顔になる。
エレベーターで上の方の階まで上がり、ウエイトレスの案内で通された個室からは綺麗な夜景が見える。
それに感動する間もなく美しく盛られた料理が運ばれてきた。
どれも美味しいものばかりで、最高の時間を過ごさせてもらった。
全て食べ終えてさあ帰ろうと言うふうに席を立つと、後ろから紅林に声をかけられた。
振り返ると紅林は片膝をついていて、ポケットから小さな箱のようなものを取り出した。
紅林「今までたくさん迷惑かけちまったけど、俺は虎徹と過ごす時間が何より楽しくて毎日元気もらってるんだ。だから、これからは俺も虎徹を幸せにしたい。虎徹、俺の番になってくれないか?」
突然のことで凄くびっくりしているし、何より心臓が痛いほどに速く脈打っている。
これってつまりプロポーズ、だよな?///
久我「っ俺でいいのか?///」
紅林「虎徹がいいんだ」
そう言って紅林は俺を真っ直ぐ見つめ、優しく俺の手を取り指輪をはめた。
それはいつも俺がオシャレ感覚でつける指輪とは全く違って、輝かしく、何か重厚感さえ感じられるようなものだった。
いつもよく喋る紅林も帰り道は黙っていた。
けど繋いだ手が熱いのを感じて俺もドキドキしてしまう。
オメガとして虐げられ続けた俺の人生。
俺の第二性も全て受け入れて愛してくれる人間と番になれるなんて夢にも思わなかった。
次ヒートが来れば噛んでもらえる、次ヒートが来れば、、、
…ドクンッ ドクンッ ドクンッ ドクンッ♡
久我「ッあ、、?//」
紅林「虎徹、それ、ヒートか?///」
このタイミングで来ることあるかよっ//
これじゃあまるで俺が期待しまくってるみたいじゃねえか、、、
いや実際そうだけど!!///
紅林「この状況、初めての時と似てるな。」
久我「っはぁ// ばっか、あれは2回目だろ?」
紅林「ほんとあれは申し訳ねぇと思ってるって」
他愛のない会話を続けているが、2人の足取りは徐々に早くなる。
紅林のフェロモンにあてられて俺の体から少しずつ力が抜けていく。
いつもならこの辺でラブホに入っちまうのだろうが、今日は家がいいと紅林も思っているのだろう。
そんなこんなで家に着いた。
一発で刺さらない鍵。 ガチャガチャと音を鳴らして無理やり解錠するところを見るにこいつも余裕がなさそうだ。
紅林「シャワー浴びるか?」
久我「それまで待ってられんのか?」
ベッドのふちに腰掛けながらそう聞くと、紅林はひょいと肩をすくめた。
紅林「っは、そりゃ無理かもなっ」
そう言い終わると同時に噛み付くようにキスされる。
流れるようにベッドに押し倒される//
久我「んっ♡ふぅっ♡はあっ♡じろぉ♡」
舌を絡ませながら俺の服を脱がせて後方に投げ捨てる。
そのまま俺を押し倒して足首を掴み、ぐいっと俺の頭の方まで持ってきた。
くっそ、これじゃ全部丸見えじゃねえか///
紅林「慣らすぞ?」
久我「えあっ、そんなとこ舐めたら汚ねえってっ///」
紅林「汚ねえわけあるかよ」
ニュププッッ♡レロォ♡クチャッ♡レロレロッ♡チュパッ♡グチュグチュッ♡♡
久我「んっぐ♡はあっ♡んやっ♡ふっぁ♡じろ♡待てって♡」
クチャッ♡レロレロッ♡ジュポッ♡グパッ♡ビクンッ♡
久我「待って♡出ちまう♡あんっ♡あっ♡もうでちゃっ♡」
…ピタッ
久我「んぇ?♡ふうっ♡」
紅林「虎徹♡コッチで、イって?♡♡♡」
グプププッ♡ バチュンッッッッッッッッッ♡♡♡♡♡♡♡
久我「お“ぉっ♡んぐっ♡あ”ぁっ♡はげしいっ♡じろ♡じろぉっ♡」
ゴリュゴリュッ♡♡ ビクンッッ♡ビクンッッ♡ビュルルルルルルルルルルッッッ♡♡♡♡ビクンッ♡
紅林「っあ♡ふーっ♡すっげえ締まるっ♡♡」
足を絡ませ、体を重ね、愛を伝えて確かめるためにセックスする♡
好きで愛おしくてしょうがねぇ♡
早く俺をお前だけのものにしてくれっ♡♡♡♡
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッッ♡パンッッ♡バチュッ♡バチュンッッッッッ♡♡♡
久我「ああ“っ♡んやっ♡お”っ♡んあぁ“っ♡じろぉ”♡すきだっ♡あいしてるっ♡♡♡」
紅林「ッ俺もっ♡っはぁ♡愛してるぞ♡こてつ、かわいいっ♡♡♡」
二郎の手に力がこもって、眉間にもシワが寄ってる♡♡こいつもそろそろ限界みてえだ♡
パンッ♡パンッ♡パンッ♡パンッッ♡パンッッ♡バチュッ♡ゴリュウッ♡ゴチュンッッッ♡♡
久我「んあ“っ♡お“ぉっ♡んぐっ♡ふっう”ぅ♡あ“っ♡あんっ♡」
腰を掴まれぐるりと体を返されてうつ伏せ状態にさせられる♡
やっと、やっと二郎に噛んでもらえるっ♡♡
髪を手で払って首元を掴む二郎♡
発情しまくってフェロモンダダ漏れのうなじを舐め上げてやがる♡♡
レロォ♡クチャッ♡チュウッ♡ジュュゥッ♡ジュパッッ♡♡
久我「んやっ♡はあっ♡んあ“ぁっ♡」
こいつ♡今まで痕なんてつけたことなかったくせに♡
急に独占欲出しやがって♡♡♡♡♡
紅林「くっ♡はあっ♡こてつっ♡もう限界だ♡」
久我「お”っ♡あん“っ♡俺も、我慢出来ねえっ♡噛んでっ♡噛んでくれっ♡♡♡」
紅林「後悔、すんなよっ♡♡くっそ、出るっ♡♡♡♡」
久我「じろぉ“♡なか出してっ♡俺に、お前をっ教えてくれっ♡♡♡♡♡」
紅林「っ♡全部、受け止めろよっ♡♡こてつっ♡♡♡♡♡」
ガブウゥッッッッッッ♡♡♡ビュルルルルルルルルルルッッッ♡ドクン♡ドクンッ♡♡ビクンッ♡ビクンッ♡ビクンッッ♡♡♡
ガクガクッ♡プシャアァッッッッッッッ♡♡♡♡♡
久我「やあああぁっっ♡んお”っ♡ぐっ♡♡んあ“ぁっ♡♡♡♡」
噛まれた瞬間視界が白く弾ける♡
体がどんどん作り変えられていくのがわかる♡
俺、ほんとにこいつだけの体になっちまったんだ♡♡♡♡
あまりの快楽に意識がトんじまいそうだ♡
後ろから強く抱きしめられて幸せすぎてどうしたらいいかわかんねえ♡♡
やべ、これ本当にトんじま、う、、、♡♡♡
…誰かが頭を撫でてくれている
その手つきは優しくてどこか柔らかいような良い匂いがする
紅林「虎徹、起きたか?」
目を開けると俺はベットの上に寝かされていて、体も綺麗になっていた。
俺と目が合うと少し照れ臭そうな表情を浮かべる二郎。
ゆっくり首筋に手をやると、確かに噛み跡がくっきりと付いていた。
あぁ俺たち本当に番になったんだな。
久我「二郎、これからもよろしく」
そう呟くと二郎は優しく微笑んで、返事の代わりに触れるだけのキスを落とした。
〜fin〜
「じろくが オメガバース」はこれにて完結となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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