凪「ね、玲王別れよ。」
玲王「は、…?」
こうなったのは、いつからなのだろうか
俺は、なにを間違えてしまったのだろうか。
いつも通り、暮らしていたある日のことだった
凪「、…ただいま」
どこか、凪の顔が暗かったんだ。
どうしたのかと思った、 とても心配になった。
玲王「ど…」
そう言いかけた時、いつも通り
「なんもないよ、ちょっと疲れただけ」
そう返ってくる未来が見えた気がして
俺はそっと口を閉じた。
凪の頭の上に?が浮かんでいる
俺が何か言いかけたから疑問に思ったのだろうか。
玲王「なんもね~よ、w」
そうやっていつもみたいに凪の頭をそっと撫で、 そう呟いた。
凪「、…そっか、ならよかった 」
凪「…あの、」
玲王「そういえば」
言葉のタイミングが被ってしまった
凪が先に言わないと、凪が用件を忘れてしまうから、俺じゃなくていつも凪に譲る。
凪「、…ね、玲王別れよ。」
玲王「、…は?
なんでだよッ、…!?」
俺は今まで考えていた事なんて全部忘れて ひたすらその理由を考え続けた。
俺は、俺は凪のことを愛していたのに
冷静に考えるなんて、今の俺にそんな事は できなかった。
凪の事が好きなのに大好きなのに
頭の中はそんな言葉でいっぱいになった。
玲王「、…いいぞ。
俺、凪のこと嫌いだったから。」
凪「、そっか
じゃあね。玲王」
なんで俺は、なんで俺はッ
嫌いなんて言ってしまったんだろう。
もしかしたら本気じゃなかったのかもしれなかったのに。
凪も、俺が好きだったのかもしれないのに。
俺は、…凪を捨てたのか?
あれだけ「 ずーっと一緒だからな!!!」とか言っておいて、?
なんで、あんな事にしてしまったんだろう。
玲王「器用大富豪とか、…嘘じゃねぇかよ、w」
悲しみ超えて笑いが出てきた。
俺には泣く権利も無ければ、凪を引き止める権利もない。ほんと、とんだ不器用だ
今日は凪と別れて丁度1年。 凪は、潔と幸せらしい
そんな日に手紙を送ってみる事にした。
「凪へ
前は、俺と付き合ってくれてありがとな。
お前との思い出は、俺にとって本当に幸せだ
俺の白黒の世界に彩りをくれてありがとう。
そして、潔と幸せにな
絶対俺より先に別れんなよ? そん時は許さねぇから。
誰よりも愛してたぞ。」
玲王「こんな程度でいっか。」
手紙と一緒に、白色と少し紫掛かった黒色のチューリップを手紙にいれて、凪の住所を書く。
玲王「俺の想いが、届くといいな」
凪「玲王、…?」
急に玲王から手紙が届いた。
元彼から手紙とか、あんまないでしょ、普通
そんな意味がわからないような普通を思い描きながら手紙をあける
凪「紙、…とチューリップ、」
潔「そのチューリップの花言葉って知ってる?」
凪「え?(びくっ」
びっくりした、…潔か、怖かった。
凪「花言葉、…知らないけど。」
潔「黒色は私を忘れてとか、死とか、白色は失恋とか、失われた愛とかなんだって。
怖いよなぁ~、…。」
凪「、…ぇ、それってどういうッ、…!?」
潔「詳しくはわかんねぇ、…
ごめん、これから美容院あるから行ってくるな?」
凪「ちょっ、」
死と失われた愛、…それって_
玲王「凪、幸せにできなくてごめんな。」
月の光は眩しいけど、どんどんと俺の体は闇に包まれていく。
凪に謝れなかったのにこんなんとか、ほんとにかっこ悪いな、俺。
想いが伝えられていないのに、もうすぐ寝てしまいそうで。
玲王「凪と世界一目指すのに…」
御影玲王の物語はここで終わり。
永遠に、戻る事はありません。
そして、空っぽな心も埋まる事はありませんでした。
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# 初 ノ ベ ル # 記 念 す べ き ノ ベ ル 1 つ 目 # 注 意 喚 起 し て な く て す み ま せ ん 病 み 系 で す