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※本編を読む前に※
こちらはstpr様の二次創作となります。
桃青です。
パロとしてバタフライバースを使用している為、以下の表現があります。
・カニバリズム(人食行為)
・寄生、男性妊娠
・擬似出産(産卵)
・無理やり
・濁点喘ぎ
以上の表現が苦手な方は自衛をお願いします。
全体的に暗いです。バットエンド。
それでもいい方のみお読み下さい。
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この世界に産まれるんじゃなかった。
この世界に産まなければ、きっと幸せだった。
この世界には、“第2の性”がある。
美しいが蜘蛛に喰われる運命である「蝶」。
蝶と見分けのつかないくらい美しいが猛毒を持つ「蛾」。
蝶及び蛾を見ると食人行動に駆られる「蜘蛛」。
そして何もかも不明な都市伝説的存在である「蜂」。
世界的には蝶、蛾の人口が多いとされ、次に蜘蛛、不特定多数として蜂の順である。
───僕は、皆の笑顔を見るのが好きだった。
ぱあっ、と明るくなって、目を輝かせて。
凄かったね、面白かったねって笑いあって、想いを共有して。
そんな世界を夢見ていたんだ。
そう、“夢見てた”。
実際はそんな世界とは掛け離れている。
至る所で蜘蛛による食人事件__及び、猟奇的殺人事件が起こっている。
その犯人の処刑は、軽罰であるのだ。
「本能だから」それで全て片付けられる。
そんな事は許される訳ない。
しかし世間は黙るのだ、蜘蛛に喰われることを恐れて。
こんな世界なんて誰も望まない。
だから、こんな世界の一員になった時は絶望でしか無かった。
「蜘蛛」
嫌いで、嫌いで、大嫌いな蜘蛛。
だから僕は、自分が心底嫌いだ。
「食べちゃいたいくらい綺麗」なんて冗談、通じないのに。
あの日から僕は、心を閉ざした。
辛くないように、喰べたくならないように。
それがきっと、いけなかった。
𝙉𝙚𝙭𝙩 .