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モンダイジ団 執着編

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モンダイジ団 執着編

12 - 第11話 サイド ユメ

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2022年09月02日

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サイド ユメ


今回の事の発端は、ユメが裏切ったせいではなく、あたくしの父上のせいです。

……本当、あたくしはどうやっても家族の束縛から逃げられませんのね。

「ユメ。何落ち込んでんだ?」

隣に来たのは、レンでした。

天然のくせに、そういうところには敏感ですのね。

「別に、なんでも有りませんことよ?」

本当は、ものすごく落ち込んでいましたの。やっぱりあのとき、皆さんについて行かない方が良かったと思うほどに。

でも、レンがあたくしと同じような心を読む力がないのをいいことに、嘘をついて無理矢理笑って見せました。

「嘘だろ、それ」

「え?」

「大方、『あたくしのせいで〜』みたいに思ってるくせに」

うっ、ず、図星ですわ……!

レンは小さく溜め息を溢(こぼ)しました。

「モンダイジ団の中で、俺はユメと一番付き合いが長いんだぞ!ユメが一人で抱え込むタイプだって、ちゃんとわかってる!」

「でも……あたくしのせいで、」

その言葉を堰き止めたのは、ユズでした。

「ユメお姉ちゃんのせいじゃないよ!ユズが、いけないの……!」

「二人が悪いなら、早く逃げなかった俺も悪い!」

「なら、僕も悪いよ。ユズちゃんの悩み事、聞いておけばこんなことになってないもんね」

「「二人は悪く」」「ない!」「ありませんわ!」

あたくしとユズが同じタイミングで叫びました。

それを聞いて、レンもトキも笑いました。

「うん。だからみんな悪くないで、もういいと思うんだ」

「そうだぞ!仲間だし、迷惑かけて上等!かかんなかったらそれは平和でいいじゃんか!」

……そんな風に、あたくしたちをいつも説得してくれますわね、レンは。

「……ちょっとムカつきますけど、レンのそういうところ腹立つくらい好きですわよ」

「?腹立ってんの、好きなの、どっち?」

…………そ・う・い・う・ところですわ、この天然!今すぐこの天然に噛み付いて差し上げたいですわ!!

「……ユメお姉ちゃん、頑張って?」

「あはは…… 、!!」

バッ、とトキが勢いよく扉の方を向きました。

瞬間、忘れかけていた緊張感が一気にあたくしたちを包み込みました。

「……三人とも、後ろに下がって」

「「「…………!!」」」

あたくしたちが壁側に寄るのと対称的に、トキは扉の前に立ちました。

ゆっくりとドアノブを回して、一人の男が銃を向けながら入ってきました。

「並べ。騒ぐなよ」

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