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蓮…
あんなに小さくて俺の後をついてまわってた
少しぼんやりした男の子
大介 それがあんないい男になるなんてなぁ
子供の頃野山を駆け回り、綺麗な着物を泥で汚し
俺は叱られないか気にしていた
俺と違い大切に育てられ、怒られた事も無かったんだろう
あの日桜の枝で怪我をした蓮を本気で叱った
びっくりした顔で何故怒らるのかわからないという表情だった
桜を俺に渡したかった理由も…
今も高そうな洋装が似合ってた
住む世界が違う…
だけど願ってしまう
大介 もう一度蓮と花火が見たいな
最後の約束…もう叶わないと思っていた
ぼんやり外を眺め蓮が来るのを待つ
ガシャーン
下からものすごい音が聞こえた
大介 また酔っ払いが暴れてんのか
よくある事だと思っていたがドタドタと足音が
近づいてくる
「大介っここにいたかっ」
大介 親父!?なん…で
見たくもない父親の顔
その後ろには見るからにカタギじゃない大男
「目黒に居場所がばれた、この街から逃げねえと命が無くなる、だが最後にお前で一儲けするんだよ、さぁ、旦那お好きに」
「確かに綺麗な顔した男だ」
何を言ってるんだこの父親は
目黒にばれた?蓮の事か?
大介 親父…俺をまた売るのかっ
「うるせえっ親の最後の頼みだ、黙って足開け」
逃げようとする俺を大男が張り飛ばす
倒れた俺の着物をはだけ男の体がのしかかる
大介 やめろっどけっ
俺は男の顔に拳を当てるがびくともしない
「親父、手を押さえろ」
俺の後ろにいた親父が腕を押さえつける
大介 親父!やめてくれ!!こんな男にヤられるくらいなら死んでやるっ
舌を噛もうとすると男が頬を殴る
「死人じゃあおもしろく無いんだよ」
口に手ぬぐいを突っ込まれる
ちくしょう、ちくしょう死ぬ事も出来ない
男が自分の着物をたくし上げた隙に腹に蹴りを入れる
「グッ、この野郎大人しくしやがれっ」
サラシに差していた短刀を俺の足に刺す
大介 ぐぁっ〜
痛い、痛い、痛い
男が俺の足を肩にかけモノを充てがう
もう…無理だ…蓮…ごめん…やっぱり約束守れ無い…
俺に自由なんて無いんだ…
蓮 大介〜っ
バタンっと襖が開く
そこには髪を振り乱し剣を手にした蓮
蓮 貴様、大介に何をしているっ
蓮が言うと同時に俺の上にいた男の首が飛ぶ
蓮 大介の親だからと情けをかけたのが間違いだったな!!屑がぁ!!
「ヒィッ、お許しを」
蓮の剣が親父の胸に刺さった
俺を押さえていた手が外れる
口に入れられていた手ぬぐいを取りさり蓮が俺を抱き締めた
蓮 ごめん、俺のせいだ…ごめん…
大介 ううん、蓮のせいじゃ無い…俺の親父が悪い
目の前で親父が殺されたのに何の感情も無い
それどころか安堵している
大介 だから…助けてくれてありがとう
俺の足に刺さる短刀を抜き蓮が持っていた綺麗な手ぬぐいで手当てしてくれる
そこに見知らぬ男の人が走り込んで来た
原 坊っちゃんご無事で…
部屋の惨状を見て言葉を無くしてる
蓮 原、少しの間大介を頼む
大介、こいつは俺の仲間だ下で話をつけてくるから 待っててくれ
俺は剣を持ったまま階下へ
蓮 女将約束を違えたな
女将 仕方無いんですよ、脅されまして
蓮 そんな事俺には関係ない、店か命どちらを取るんだ
女将に剣を向ける
女将 そんな、あんな子如きで命なんて
蓮 じゃあ死ね
胸を一突きする
主人 その洋剣…まさかあんた目黒組の若頭
蓮 それがどうした
主人 命だけは…
蓮 なら、俺の気が変わらないうちにとっとと出ていけ
主人 ヒィッ
倒れる女将に目もくれず逃げ出す
蓮 こんな店欲しくも無いがな
大介の元に戻ると原が大介の顔を冷やしていた
原 だいぶ酷くやられてますね
大介 ちゃんと手当てがしたい、俺の家に連れて行ってもいいか?
大介 ここから出れるの?
蓮 ああ、お前はもう自由だ
大介の目から大粒の涙が溢れる
大介 自由…嘘じゃ無いの?
蓮 ああ、本当だ、行こう
足の刺し傷で歩けない大介を抱き店を出る
大介 いつも窓から見るだけだった…本当に外だ
蓮 疲れただろう、着くまで寝てろ
大介 うん…
安心した顔で眠りにつく
もう離さない
コメント
1件
おお…第4話、めっちゃ重かったわ…。大介がまた父親に売られそうになるシーン、読んでてマジでしんどかった。でも蓮がバチバチに決めて助けに来たときは「よっしゃ!」って声出たわ🔥「♡♡♡」の一言で女将を仕留める蓮、容赦なくて痺れる。ラストの「もう離さない」が切なくて熱い…二人が逃げ切れる未来を信じたい。続き気になりすぎる!
ゆんしょ
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