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8 - 君と僕の逃避行

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2024年11月08日

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「…ごめん、それから…今までありがとう」

震えながら君は、それだけ言った。


もう霜が降り、寒くなってきた頃だ。

君は薄着で、泣きながら立っていた。

「…どうしたの?」

「…俺、人殺しになっちゃった」

ヤケのような笑いをして、彼は語り出す。

「ずっと…嫌だった。あいつらの世話をしながら、暴力受けたり暴言吐かれたり…もう散々だった。行動に移すのは一瞬だった。…結果、これだよ…」

自嘲のように笑いながら君は言った。

「俺、誰もいない所で死のうと思っててさ」

僕は黙って、話を聞いていた。

「だから、お別れ。紫苑には言いたかった」

悲しそうに笑う彼は、無理をしているようだった。

「…じゃあさ」

僕は1つ提案をした。

「一緒に行こう」

僕の言葉に、彼は酷く驚いたようだった。

「…紫苑、本気?俺は人殺しなんだよ?」

少し焦る様に彼は言った。

「本気だよ。僕は白玖の友達だろう?」

「………莫迦だなぁ…」

「莫迦で結構、元より承知さ」

僕と彼は顔を見合わせ、笑った。

少し呼吸を置き、君は言う。

「俺と一緒に、逃げてくれる?」

「もちろん。何処まででも」


僕と彼の、長い長い逃避行の始まりだった。


୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧


読み切りだけどこの先書きたくなってきた…w

るざぴの「あの夏が飽和する。」を聞いて衝動的に書いたっていうね…

まあやりたければそのうち…やるかもしれん

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コメント

6

ユーザー

まさかの白玖と紫苑だったか!! めちゃくちゃ良き〜 続きをぉぉぉ!!!!!!

ユーザー

あぐ=( ̄□ ̄;)⇒(?) いいなーこれ…!私の心が打ち抜かれた…

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