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異変に最初に気づいたのは、あっきぃ本人だった。
【あき】「……ぷーのすけ、近くない?」
楽屋のソファ。 肩、触れてる。
というか普通に密着してる。
【ぷり】「そう?」
【あき】「そうだよ」
「今までこんな近くなかったじゃんw」
ぷりちゃんはスマホから目を離さず、淡々と言った。
【ぷり】「今はこの距離が適正なの」
【あき】「なにそれ!?どこ基準!?w」
僕は思わず周りを見ると、
メンバー全員が微妙な顔をしていた。
【あと】「……距離バグってんな」
【まぜ】「一線どこ行った」
【ちぐ】「昨日からずっとだよぉ」
収録中もそうだったな。
あききが少し声を詰まらせると、
ぷりちゃんが一瞬で前に出る。
【ぷり】「そこ俺フォローする」
「無理すんな、後ででいい」
【あき】「あ、いや俺まだ――」
【ぷり】「いいから」
言い切り。
あききは何も言えなくなる。
撮影し終わった後、ついにあききが言った。
【あき】「ぷーのすけさ」
「俺のこと、心配しすぎじゃない?」
その瞬間、ぷりちゃんの動きが止まった。
【ぷり】「……ダメ?」
【あき】「ダメじゃないけど」
「ちょっと、怖いっていうか……」
【ぷり】「怖い?」
【あき】「俺が弱いままだと思われてるなら、それは――」
言い終わる前に、ぷりちゃんが顔を上げた。
【ぷり】「違う(即答」
「弱いから離れないんやない」
「離したくないから離れん」
楽屋が、完全に静まる。
【ぷり】「前さ」
「あっきぃ、全部一人で抱えてたやん」
ぷりちゃんの声が、少しだけ低くなる。
【ぷり】「気づいてたのに」
「“あっきぃなら大丈夫”って逃げた」
「もう二度と、あれやらん」
あききの喉が鳴る。
【ぷり】「だから」
「距離、戻す気ない」
一瞬静かになったけど、
その後すぐに周りがツッコむ。
【あと】「……独占宣言みたいになってるけど」
【まぜ】「いやマジで」
【ちぐ】「見てて落ち着かんわw」
【けち】「一回離れて?w」
それでも、ぷりちゃんは一切動じない。
【ぷり】「嫌や」
「今、あっきぃが不安になる可能性が1でもあんなら」
「俺は一番近くにおる」
あききは、困ったように笑った。
【あき】「……重いわ」
【ぷり】「知っとる」
【あき】「でもさ、」
あききは少し黙ってから、正直に言った。
【あき】「近くにいてくれるの、嫌じゃないよ?」
「ただ、甘えすぎそうで怖いかな」
ぷりちゃんは一瞬考えて、肩をすくめる。
【ぷり】「じゃあ甘えろ」
「潰れそうになったら、俺が止める」
「離れるよりマシ」
その言葉に、あききは観念したみたいに息を吐いた。
【あき】「……ほんと、距離感どうなってんのww」
【ぷり】「今だけな」
「あっきぃが“平気なフリ”やめるまで」
周りが一斉にため息をつく。
【あと】「重っ」
【まぜ】「でも説得力あるのが腹立つ」
【ちぐ】「こんなん、公認距離バグじゃん」
あききは、ぷりちゃんの肩に軽く寄りかかって言った。
【あき】「……期間限定だからね」
ぷりちゃんは、ほんの少しだけ笑った。
【ぷり】「延長するかもしれんけど、ええの?」
【あき】「うっ、、それは……」
あききは何も言い返せなかった。
近すぎる距離。
逃げ場のない安心感。
それは独占じゃなくて、
見失わないための位置だった。
AMPTAKは今日も、
距離感が一人だけ壊れてるぷりちゃんを、
半分呆れつつ、半分黙認している。
――あききが、もう一人で抱え込まない限り。
けち視点なのに、ぷりあきメインでごめんちゃいm(_ _)m