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「…あなたはスカウトマンとして雇うべきだったのかもね……」

「人気YouTuberにしてインフルエンサー、MEM…アイドルに興味あったのは意外だったわ。…YouTubeチャンネル登録者数37万人…TikTokフォロワー数63万8000人……ネットではだいぶ人気あるみたいね?」

「まず聞きたいのだけれど、MEMさんの事務所は?」

「私は一応、個人事業主として配信業をやっていて、今は「ファーム」って事務所にお世話になっていますが、所属じゃなくて、業務提携って形を取らせて貰っています、自分で自由に仕事取ってきて、問題ない契約になっているので、」

「なるほど。その場合、苺プロからあなたにアイドル業務を依頼するって形になるわね。うちはネットタレントも多いし、その辺の契約は問題ない。渡りに船って感じだけれど……その顔だと、何か言わなきゃ行けない事情がありそうね?」

「…まぁ察しは付くけれどね。……年齢。サバ読んでるのでしょう?」

「!!」

「わかり、ますか……?」

「えぇ、あなた骨格からしてだいぶ幼く見えるけど、私の目は誤魔化せないわよ?…別に怯えなくていいわ。個人でやってる子が、幾つか若く言うなんて、良くあることよ。別に気にしないわ。」

「!本当ですか、?良かったです…!」

「で?本当は幾つなの?」

「あの〜、、、そのぉ、、本当は…」

「……ふんふん…………」

「ガッツリ盛ったわね!?!?」

「申し訳ありません〜〜っ!!!」

「公称18歳ってことは……なかなかの着物座り具合ね………ひーふーみー……「数えないでくださいぃ!!」

「幾つ盛ったの?3歳くらい?」

「……その倍「盛ったなお前!?」

「ってことは24?」

「24……だったよ?春頃までは〜…」

「つまり25じゃねぇか。この期に及んで悪足掻きしようとすんな。」

「25でJK名乗って番組出てたのか……メンタル化け物か?」

「これには事情があってぇ!!」

「…私は、昔からアイドルになるのが夢で……でも、うちは母子家庭で、弟も2人居て…働きに出た方がいいよなーって…

でも、ママが…『気にせず自分の夢を負いなさい。ママも一緒に頑張るから。』って言ってくれて…それから、オーディション応募するようになって、大手の最終審査まで残ったりして……。

でも、高校3年の時、ママ、頑張りすぎて入院しちゃって……お金が必要でさ?高校を休学して、色んなバイトして、

…お陰で弟達も、大学行かせられて……お母さんも元気になったけど、…その時、私は23になってた、……この世界、20歳でBBA扱いされる世界じゃん?

どこのオーディションにも、応募要項には、『満20歳までの女子』ってあってさ〜、?夢を追える環境が整った時には、夢を追える年齢じゃなくなってた……」

「行き場を失った情熱で、配信とか始めたんだけど…まだその時は高校休学中の身だった物だから、「現役JK(笑)」みたいな感じでやってたら、なんか思いのほかウケて…!登録者数とかめちゃくちゃ増えちゃって…!!!引っ込みつかなくなっちゃってぇ…!!!」

「そっから2年くらいずっと…そして今に至ります……」

「、やっぱり、ダメですよね?7つも、サバ読んで……バレた時、大変ですもんね、、25が、アイドルなんて……」

「そんな事無いよ!」

「!」

「!MEMちょだ!本物!!かわい〜〜〜!!」

「話は聞かせてもらったわ。」

「有馬、」

「わたしもねんれいでうだうだ言われたがわだから……ちょっとだけきもちわかる、。」

「、ちょっとじゃなさそうだが…?」

「…っ、子役の事務所も高学年になったらおはらいばこでさぁ…??…っほんとむかつくぅぅゔぅゔぅぅぅ……!!!」

「ミヤコさんっ!!!!」

「だから私はダメだなんて言ってないわよ。」

「ルビーは?」

「もちろん!アイドルをやるのに年齢なんて関係無い!!だって……」



「憧れは止められない!!」


「ようこそ!B小町へ!!」

「!よろしく…!!」


「……またうちの妹は綺麗事を…、。有馬。ルビーとMEMをよろしくな。」

「うるさい。気安く話しかけないで。あんたは黒川あかねと宜しくやってなさいよ!このスケコマシ三太夫が」

「!?」

「…言われなくてもこのグループは私が何とかする、……ね!これからご飯行こうよ!」

「いこいこ〜!」

「なんだぁ、このこら……あったけぇよぉ…!」


かくしてルビー、有馬に続きMEMが加入。新生B小町は、正式なスタートを迎えるのだった。














ーーー〜〜〜ーーー

「……」


数多の女性の目線を感じる……俺女なの公表してないにせよ、一応女だぞ…

やっぱ顔か?アイから譲り受けたこの顔はやっぱり整いまくってるのか??

あと肉食っても太らねぇしそれもあるのか?

なんにせよ嬉しくないことはないが、今でこれならいつか15人くらいに増えてそうなくらい居る…というか今でも多分10人くらい居るぞ?うん。

「……」(汗)





ーーー〜〜〜

「………」

「ぁ、」

「…おつかれ。」

「…ありが_____、要らない!あっち行ってよ!!」

「…俺に対して、最近ずっとそんな感じだな、…有馬が口も態度も悪いのは分かってる、、けど……」

「…いい加減…俺も傷付く、」





ーーー〜〜

「…今からする話は、言わば死者の墓を掘り起こすような話だ。…君はどうしてそんなにアイくんの話を知りたいんだ?」

「奴隷/ファンなんですよ。どうしようもないほどに、……それ以外に理由が要りますか?」

「…ファン目線の幻想なんてものは、実物を知れば壊れる物だ。これに関して例外はひとつも無い。」

「タレント業というのは、言わばハッタリ勝負。魅力的な素材が魅力的な嘘を着くことで、現実には存在しないようなカリスマを持つ。…就活でいい企業に入るためにやっているようなことを、僕たちはビジネスでやっているわけだ。」

「だとしても、僕は知りたいんです。」

「ファンと言うなら、尚のこと知らない方がいいのに。…ままならないものだねぇ。…アイくんとは縁があって、色々な仕事を振っていたのは以前話した通り。

、その頃の彼女は、田舎から出てきたばかりの芋娘でねぇ。プロ意識も低いし、周囲と馴染もうとせず、安いだけで似合いもしない服を着て現場に来るような、子供だった。

で、なにかの一助になればと思い、僕はある劇団のワークショップを紹介した」

「…ワークショップ?」

「僕が大学の頃入ってた所なんだけどね、『劇団ララライ』って言う、あかねくんの所属している劇団だね。

当時はそんなに有名でも無かったんだけど、『恋は人を変える』と言う。そこだろうねぇ、アイが恋をしたのは。

ワークショップに通ってから、彼女は身なりにも気を使うようになり、いい食事の場所を聞いてくるようになった。流石に相手が誰かまでは分からないけど、一気に大人の顔になったのを覚えているよ。」

「興味があるなら、ララライの主催を紹介する。そこなら君の求めてる答えに近づけるだろう。」

「…どうしてそこまでしてくれるんですか?僕は実績も何も無い、役者崩れですよ?」

「……君に可能性を感じるからだよ。この業界は貸し借りの世界だ。知っての通り、日本の芸能界は事務所と制作陣の貸し借りが大きくキャスティングに関わる。

そして、キャスティングによって収益は何億と変わってくる。こんな4万程度の寿司なんて、端金に思えるような金が動く。

ここで貸しを作っておく事で、君が売れっ子になり、正に今が旬と言う時、私はキャスティング戦争で大きなアドバンテージを得られる訳だ。

Pの仕事ってそういうことだよ?もちろん君にだけしてる訳じゃない。有馬かなくんや、MEMちょくんにも可能性を感じてる。」

「!」

「君達、なんだか面白いことを始めたみたいだね。あの『B小町』を復活させたそうじゃないか。なかなか、有望な投資対象だと思っているよ。」

「……まさか、…」







































「……ほんと元気だよねぇ、、でも、その子に手を出すのはいい選択だよ。」

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更新速度えぐぅ……。無理のない範囲で頑張ってください!

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