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…はあ、寒い
くそっ、こんなところで…死んでたまるか…
俺は…俺は…
絶対…復讐しないといけないんだから…
「………寒い」
ぼそっと呟いた私は、棚を開ける。
…食料少ないなあ
少しの食料と水だけしか入っていない棚に、私は溜め息をつく。
こんな一人の子どもに食料をあげる余裕なんて、この都市にはない。
………
私は無意識に、猛吹雪の吹く外に出ていた。
死にたいってわけじゃない、目を逸らし続けてきた絶望を目に収めてみたかっただけ。
道に寝っ転がる。
人一人もいない外では、私を怒る人はいない。
斜め上からぶつかってくる猛吹雪は、冷たくて痛かった。
…何してるんだろ、私…
起き上がって、家に向かって歩き出す。
………あれ?
しばらく歩いて、向こうの方に誰かが倒れているのが見えた。
「だ、大丈夫!?」
私は駆け寄って体を揺さぶる。
体中傷だらけで、何より酷かったのが…
………左目の火傷。
凄く痛々しかった。
は、早く家に運ばないと…
私は男の人を抱えて走り出した。
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