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第3話金銀財宝懐がっぽがぽ
《第一章 空の支配者》
「くけけけ…美味そゥ″ナ人間すぎきぃ″…」ゴブリンは下卑な笑みを浮かべながら杖を構える。杖からブクブクと闇が溢れ出す。
ゴブリンは闇をレンへと放つ。
その闇はレンの皮膚を切り裂き、つーと血を滴らせた。
『…手強え相手になりそうだ…!』ニっと笑いながらレンは拳を構える。
『かかってこいよ!ゴブリン野郎!』そう言い放ちレンは雷を身体に纏わせる。
バチ…バチ…!音を響かせ周囲を照らし出し稲妻の如く駆け抜ける!『るゥあ″″ぁぁ″!』その蹴りは見事ゴブリンの顔を踏みつける
「ガッ!!小癪ゥ!!」無造作に闇の弾を撃つもその攻撃を空を切るばかりであった。
『俺のスピードに追いつけっかなぁ!!』稲妻のように駆け巡り大きくジャンプする『行くぜ!!雷ッ″ッ″刃!!』刃の様に雷を打ち、地面をえぐり周囲を焦がしゴブリンの片腕をえぐり切った。「ぁッ″ぁァアあ!!″ゴの野郎がぁッア!」杖を持ち闇を溜め込むゴブリンに男は『雷砲ッ!!』そう言い放つと次の刹那大地は揺れ周囲を激しい光が包み込みゴブリンは地面に崩れ落ちた。
『はぁ…はあ、はあ…流石にきちかったな』
汗を拭き取りステラの行った方を見ると、奥の方からスタスタとステラがやってくる
『おっ!レン君!その感じは倒せたっぽいねいやあ~!ギルマスの言ってた通り実力は中々の物だねぇ~』にやーっとした笑みを浮かべながらジロジロと見てくるステラに対し『んだよ恥ずかしいなぁー…』
『まあ、そんなことより、金銀財宝たちを拝みましょうか…』
『っっし!!!金銀財宝懐がっぽがぽ!!!』
彼等はルンルンで財宝の所へと向かう
『……アオイ姐さん…』
『………どうしたんだいレン君…』
『…金銀財宝は?』
宝箱には腐った肉と人骨や小汚い玩具等が大量に入っていた。
『……なにがその人にとっての金銀財宝かは分かんないから…』
『じゃあこれ持って帰んのか?』
『……帰ろうか…』
その後帰路につき、ギルドマスターの所へと向かった。
『大変だったね二人とも…お疲れ様』
『大変だったようー!』
『本当にな……滅茶苦茶大変だった…』
『レンくんこれ、報酬』と言うと金貨の入った袋をサクラはレンに見せレンは喜ぶが『ちょっと待て少年…ここからあいつの借金とか諸々差し引いて…うい』そういうと大量に硬貨の入った袋は見る見るうちにしおれて行く。『あぁ……』
『はっは愉快愉快…ところでレン君、君帰る家あるの?』
『いや、ねえけど…』
『そっかならうちのギルドのメンバーの為の家あるからそこに住むかい?』
『いいのか?!』
『ああ…無料で貸し出してるんだよ、うちのメンバー家ない奴多いから…』
『あっこれ鍵ね、家はギルド出て真っ直ぐ行って左に曲がった所に龍の巣って名前の看板ある所ね』続けてサクラは205号室相部屋だけど勘弁してねぇーと言いながら
『じゃっ私、一足先に帰るから…』と言いながらサクラはギルドを後にした。
『じゃっアオイも家帰るからー!またねー』
と別れの挨拶を交わしレンもアパートへと向かった。
『ここか』そう言うと部屋の中へと入る
そこには白髪の長髪で青い瞳の綺麗な顔立ちの青年がいた。
『ぁ″?誰だてめぇ…』煙管を吸いモクモクと煙を出しながらレンを睨みつける男に対しレンは『あぁ…俺はこのギルドに入ることになったレン・ウィーストで今日からここで暮らすことになったんだ』と言うと彼は『お前ランクは?』
『えっあぁ…Bランクだけど』そう言うと鼻で笑いながら 『ふっ…俺Aランクだから二度とタメ口使うなよガキンチョが』と足を組みながら言い出す。
『てめぇいい加減にしろよぶっ飛ばすぞ?』
『Bランク如きにこのジェラン様に勝てると思うなよ?』口喧嘩はヒートアップしていき、『このバカが!』『はぁー?!僕をバカって言う方がバカなんですぅ~!』
とその時隣からドン!!と大きな音が鳴りドタドタと音が鳴りドアが開かれる。
『おめぇらうるせぇ!!しばくぞ!』
『ちょっ…兄ちゃ…怖いって…』
喧嘩にとある二人組が乱入してきた
一人は黒髪のツインテールで気性が荒く、もう一人は黒髪のショートカットで大人しそうな子だ。
『チッ…ラーオてめえの方がうるせえよ』
『おうコラしばくぞコラ…』
『兄ちゃぁあ…落ち着いてね?ひっひっふーだよ!ひっひっふー!』
『俺ぁ妊婦じゃねえ!』
弟と思われる青年の方はレンの方を見ながら兄に『あっほら!兄ちゃ!新入りさん?も驚いてるよ…!ね?』と兄をさすりながら弟はその場をなだめようとする。
その後は無事(?)に喧嘩は収束し皆で軽い挨拶をする事になった
『僕ロン・ニーシャンです…!よろしく…!』
『俺ラーオ…騒がしくすんじゃねえぞ鶏共』
『ぁ″~?…僕はジェラン・ウェーニルそのできの悪い脳にしっかり刻み込めよ?…』
『んでこのギルドはチンピラまがいしかいねえんだよ…』
『確かに…お前とかな…』
『白髪ジジイ静かにしたらどうだ?』
『んだ金髪イキリしばくぞ』
『仲良くしろよ単細胞共』
『ちょっちょ…あっレン君は何でこのギルドに入ったの?』
『あぁ俺はぁ親父を探しにこのギルドに入ったんだ!』
『だーかーら!俺は単細胞じゃねえ!』
『どこがだよ言ってみろ!』
『『……』』
『兄ちゃ…嫌いになるよ…?』そう言うとラーオは慌てた様子で『とっとと帰んぞ…』
と言いジェランはドヤ顔で勝利を確信した様子で 『ふん!』そう言いその後はレンとジェランは寝むりにつき朝を迎えた。
レンが朝起きると何故かソファにはステラと向かいには不機嫌そうなジェランが腰掛けていた。『んおっ!ステラなんでここに居るんだ?』てかなんでお前は機嫌悪いんだよ…と付け加えるとジェランはステラを指さしながら『こいつはこの!僕より年下で入ってきたのも僕より後なのにSランクになったんだぞ!?許せれるか?!否!無理!』
貧乏揺すりをしイライラしながら煙管を吸い始め偉そうに足を組む
『まっ…今日ここに来たのは君たちにクエスト依頼をしてくれってギルマスに頼まれたんだよねぇ~』その時二人は口を揃えてこう言った『『はぁ?!俺が?こいつと?』』『『ハモってくんな!!!』』
『うるさいなぁ~もぉー…今回の任務は能力持ちのモンスターが多いんだよ』
『どんなのがいんだ?』
『まず闇でしょー?それに腐に毒…あと魔個体も居るって書いてるねぇ…』
『あー…属性と能力が何が何だか良く分かんねえから説明してくんねえか?』
『いいだろう!バカにも分かりやすく説明してやる!』
『お前に頼んでないって…』
『まず魔物は俺等人間と一緒で魔王が現れるまでは能力を持っていなかった』
『流石にそれは知ってんだよお前は俺をなんだと思ってんだ』
『黙れ、そして現れた魔王は様々な能力を保持していた。
どんな光をも包み込む闇
触れた物全てを腐らせる腐
全てを溶かし病を起こし人々を苦しめた毒
魔物共を強化し自身の力をも増大させた魔
これらを魔王は保持していたそしてなぜかこの魔王の誕生と共にこういった能力を持つ奴らが増えていった、というわけだ分かるか?単細胞』
『お前が糞みてえにうぜえのは分かった…んでその化け物共は何匹くらい居るんだ?』
『五匹くらいだねぇ…しかも全員ちゃーんと強いよぉ…Aランクのキメラと…数体のミノタウロスだね、』
『ミノタウロスだと…?ミノタウロスはダンジョンにしか出ないモンスターのハズだろ?んでもってキメラは森や砂漠の一部の地域にしか出ないはずだ』
『そう…最近はモンスターたちの普段見られない行動とかが良く確認される…ギルマスの予想では恐らく…裏で強大な何かが動いてるって話…まあ他にも何人か居るから皆で頑張って討伐してきてよ!んじゃ、私もクエスト行ってくるから。』そうして彼女は部屋を後にし、彼等も早々に準備をし他のメンバー達と合流を果たした。
あとがき
どうも間違えて片眉を剃り落としてしまったにゃんにゃんきゅわーです。
第一章が始まりましたね、ここからの展開を頑張って考えてやっていきたいと思います。
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