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ここ最近つぼ浦と別れた深夜、日課になってしまっているものがある。


「…ん、はぁ…つぼ浦……はっ…♡」


思いを馳せながら自身のモノを擦る。つぼ浦は1人でするんだろうか、いやそもそも性欲という概念が無さそうだ。だとしたらこれ以上彼との進展は無いのか… 甘い吐息といやらしい水音だけが響く部屋が一層虚しさを掻き立てる。


「つぼ浦…うっ…ん……ゔぅっ…っっ…♡」


彼に性的感情を抱いてしまう事への罪悪感と、欲望に抗えない罪悪感と。いつも葛藤しながら果てる。息を整えながら自責の念が積み重なっていく。




青井のそんな気持ちは露知らず、今つぼ浦は青井の膝を枕代わりにうたた寝をしている。幸せそうに、気持ち良さそうに寝ている顔を見てまた気持ちを昂らせてしまうのだ。


「…あ゙ーキスしてぇ…」


思わず声に出てしまった願望。すると寝ていたはずのつぼ浦の顔がどんどん赤くなっていく。


「…あれ起きてた?待った、今のは忘れろ…」


「……したいんすか…?」


いつもは余裕な表情に見える青井が珍しく動揺している。口元を抑えながら目も泳いでいた。


「アオセン顔あっか…」


「いやまじで聞かなかった事にして…///」


少しの沈黙の後、つぼ浦がモゾモゾと身体を起こした。


「俺はどうしてればいいすか?」


「え?何が?」


「いやだから、その…き……す…」


「えっ良いの?嫌じゃない?」


「やってみねぇと分かんねぇし…いつも俺ばっか行きたい所とかやりたい事付き合わせてばっかだし、アオセンだってもっとワガママとか言って欲しいす。」


「はぁーお前はほんっと…お前だなぁ!」


「何すかそれw…で、どうすればいいすか。」


「じゃあ…まずは手繋ごうか。」


手を握りそのまま甲にキスをした。それだけで身体が固まってしまう。


「どう?」


「わ、分からん…//」


「これぐらいでそんな緊張してたら持たないぞ。…ハグしよ、おいで。」


「いやこれは聞いてないって…//」


「あれ、ハグ慣れたんじゃなかった?強がってるのもかわいんだけどさ。手繋ぐのはもう平気だよな?お前のほうから言ってくれるもんな。…ちょっと手貸して?」


つぼ浦の手を取ると自分の胸に当てがった。


「分かる?すっごいドキドキしてる、緊張してるしつぼ浦のこと大好きって。俺もお前と一緒。」


「アオセンも緊張してんの?」


「当たり前、しかもなんか俺まで恥ずかしくなってきたし。」


ふふっと笑って頬にキスをし、また優しく強く抱き締めた。背中を擦りながらゆっくり心を解きほぐす。


「ほら力抜いて、深呼吸するか?…そうそう。……どう?落ち着いてきた?」


「まだもうちょっと…アオセンもう嫌すか?」


「んな訳無いだろ、ゆっくりで良いよ。お前は?やっぱり今日はやめとく?」


「いやっダメだ!今日じゃないと!」


度々出てくる謎の頑固さは何故なのか。随分長く抱き合っているとようやくつぼ浦の決心もついたようだ。


「…もういっすよ…」


「…じゃ目瞑って?そんなしかめっ面しないでwほら力抜け?」


俯くつぼ浦を覗き込むようにしてそっと口付けをした。目を開けると頬を染めながら微笑みかける青井。


「ぅぉ…ぁ…//」


「どうだった?」


「…なんつぅか…なんかあったかくなるっつぅか、満たされるっつぅか…//」


「…はぁー良かったぁ。俺も同じ。」


「あの、その…アオセン…もっかぃ…」


「えっもっかい!?…ふふ、目閉じて。」


予想外のお願いに驚きつつ、さっきよりも長い時間唇を重ねた。


「好きだよつぼ浦、大好き。」


「///ぉ、ぉれも…好きっす…//」


2人で照れながら、幸せを噛み締めながら長い間余韻に浸った。

この作品はいかがでしたか?

1,670

コメント

4

ユーザー

めっちゃ初なふたり見れるのいいなー

ユーザー

めっちゃ良過ぎます😭💗💗💗💗

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