ru side
暇になればあの人の家に行く。
仕事があっても家の中で待つ
どんな時も一緒の俺たちの話_
ある日からめめはよく仕事を休むようになった。
スタッフさんに聞いても
「分からない」
「知らない」
ばかり、
本人にメールを送ってみても既読が着くだけ
皆それに慣れてしまったのか
心配する声なんて聞こえなくなった。
ある日の夜中
俺は就寝の準備をしていた。
そんな時
プルルル
1件の電話がスマホに響く
こんな時間に誰だろ、
そんなことを思いながら
電話の送り主の名前を確認した。
ru 「っ、?!」
スマホの画面に大きく映る3文字
“目黒蓮”
俺は急いで電話に出た。
ru 「もしもし、?」
めめは黙ったままだった。
ru 「めめ、?もしもし?」
聞こえていないのか
それともわざと無視しているのか
掛け間違いなのか、わからなかった。
返事は帰ってこなく電話を切ろうとした時、
めめは口を開いた。
mg『…俺さ、自殺失敗したんだ、』
ru 「へっ、?」
突然のとこで黙っているとめめはゆっくり休ん話し始めた。
mg『死にたかった。苦しいし辛い。解放されたかったのに、…』
mg『いざ死のうとしたら、心拍数が上がってて、』
mg『俺、怖いんだなって、…だっさ、俺笑』
今にも泣いてしまいそうな声だった。
ru 「…じゃあ生きなよ、」
ru 「死ぬのが怖い?なら怖くなくなるまで存分に生きなよ、」
ru 「…明日、生きたいならがくやにきて、10時ね、待ってる、」
mg『…絶対行くねっ、』
ru 「嘘じゃない?」
mg『ほんとだよっ、裏切れないからねらうは_』
次の日
俺は10時に楽屋で待っていた。
でもいつまでたってもめめは来なかった。
裏切れないんじゃなかったの…
俺たちはめめが来なかった理由を後日スタッフから聞いた。
めめは約束通り、楽屋に向かっていたんだって、
でも大きな看板が降ってきて下敷きになったらしい。
そしてめめは看板の真下にいたおばあさんを助けたらしい。
どこまでめめらしいの、
自分より周りを優先する。
それなら俺たちのことも優先してよ、
来るって言うことを
また生きるってことを
めめはそのまま命を絶ったらしい。
俺は仕事帰り、久しぶりに星空を見ながら帰った。
岩本くんが送ってくれるとこだったけれど、
俺は自分から歩いて帰ることを選択した。
めめとこうやって一緒に帰ったことを思い出したから。
ru 「俺が待ってるなんて言わなかったら…めめは生きてたのにな、」
無意識に自分を責めていた。
『そんなことないよ、』
突然居ないはずのめめの声が聞こえた気がした。
『俺おばあさん助けられなかったら、一生自分を恨んだと思うなぁ』
『いい死に方だったな、』
ru 「…ありがとう、一日でも長く生きてくれて_」
その日からめめの声は聞こえなくなった。
“勇気と気持ち”
𝐹𝑖𝑛.
勇気とは
めめが生きる事を諦めなかった事。
気持ちとは
らうのめめからの電話に対する事。
誰か僕を助けてくれる人おらんかな、
まぁ、おらんけどっ!!( *´꒳`* )
コメント
3件
勇気とは…からの言葉にぐっと来ました 言葉なら良い意味でも悪い意味でもかけ放題なので、 話せることがあれば教えてください、力になります