今日も生きている。というか生かされている。起きる→学校→寝る。ただそれだけの退屈な日々、僕は中学生三年生だが青春という生き生きとしていて笑うといった存在とは無縁らしい。実際そんなことはどうでも良いのだ。ただ
「・・・・つまらない」
いつもと同じ通学路、つぅっと鼻にくる昨日の酔っぱらいたちの吐瀉物。もう見慣れた。楽しそうにゲラゲラ笑うどうでもいい昨日のテレビの話をするクラスメイトたちの会話。何もかもがいつも通り。「・・・・つまらない」僕にはそんなどうでもいい話をするような友達はいない。というか友達がいない。誰とも繋がりを持たない、いわゆるぼっちってやつだ。初めの頃は、いつも一人でいる僕をからかいに、面倒な体育会系の男子によく絡まれた。でも、おもしろくないらしくすぐに飽きられた。このこともあって人と関わるのは難しいと思った。きっとクラスメイトのみんな僕に興味はない。良く先生は僕に言う、「友達を作れ!学生という短い期間を楽しめ!みんなで協力するから!応援するぞ!」と。でも人は一人で最終的には生きてはいないか?といつも思う。しかも、自分のことでいっぱいいっぱいなのにもう一人いるだなんてお荷物にしかならない。(はぁ・・なんだかごちゃごちゃしてきたなぁ。)てきとーにどこかの高校に行っててきとーな大学、そのあとてきとーな会社に勤める。そんな人生プラン・・・色々考えたけどつまんない。いつかそう、女の子で良く言う白馬の王子様が迎えにくるってやつ?あ、異世界転生とか?そんな劇的に変わる刺激が欲しい。一年生の頃からある樹齢何年かもわからない大樹が見えてきた。今年の夏もたくさんの青々とした緑色の葉をつけるのだろう。いつもの校門、いつもの廊下、いつもの教室、野球男子がつけたであろう制汗シートのつーんとした香り。がらっ、今日も退屈な日々のスタートだ。
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