イタ王)…メール、読んでくれるかな?
じーっと5分以上同じ画面を眺めていると、今まで送るばかりだったメールが返ってきた。
イタ王)…オスマン帝国先輩か…!
やっと名前を知れた!嬉しい…!
フランス)よ、イタ王。
イタ王)うわ!後ろから急に呼ぶなよ!
さっき買ったエスプレッソをド派手にこぼしてしまった。
フランス)あ、そういえばあの好きかもしれないっていう先輩どう?
悪びれもなく彼も買ってきたであろうミルクティーを一口飲んで聞いてきた。
イタ王)またメールしてくれたら嬉しいって。
フランス)マジ?良かったね〜!母さん嬉しいよ…。
イタ王)ちょっ…!どんなセリフだよ!?
机にこぼしたまだ熱いコーヒーを拭き取りながら、先輩について誤解がないように説明する。
イタ王)それに、あの先輩…別に恋愛感情、無いと思う…。
ズキン
なんだか変に痛いなぁ…。嘘ついてごめん。本当は先輩が俺の事そんなに好きじゃなくても、俺の事好きになるまでたくさん好きって言おうって思ってたんです。
心でボソボソと呟きながら、フランスには平静な態度で話を終えた。
メール、また送ろう。寂しくなってたら嫌だしね…!
俺は携帯の電源を切ると、そのままひと足先に店を出る事にした。
まだ、心は痛い気がするけど。
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