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朝から憂鬱だ。
朝は嫌いだ。朝練があるから。サッカーは好きだ。大好きだ。だけど筋トレは嫌い。
監督は 「お前はもっと筋肉を増やせ」なんて言ってくる。俺も好きでこんな細身な訳ではない。増量しろしろうるさい。今日も朝から言われた。もうやきやきする。
A 「ぁー疲れたぁー”」
柔太朗 「疲れたね」
A 「筋トレメニュー増えたくね?俺あれしんどいわー、」
柔太朗 「俺も前のメニューがいいな、」
前のメニューがいい。ほんとうに。
すごく疲れる。疲れた。
教室で制服に着替えてまた今日も1日が始まる。今日もまた彼女がどうの男と恋愛するだの聞かなきゃならないのだろうか。
いや、そうじゃない。俺には仁人が居る。
仁人が居るじゃないか。
仁人が居るだけで世界が明るくなる。
俺の中で仁人はもうそういう存在になっていた。
仁人 「柔太朗くんっ、おはよ!」
柔太朗 「!」
「仁人、おはよう」
着替えてる途中の俺に話しかけてくる仁人。
なんか、顔…赤くない?
柔太朗 「仁人、顔赤いよ、大丈夫?」
心なしか、目を合わせてくれてないような気もする。
仁人 「ぇ、うん…大丈夫だよ…//」
「俺、席、行くね、!.///」
柔太朗 「…俺、なんかしたかな…」
ちょっと凹む。
A 「いやー今日のパンバカ美味いわ」
柔太朗 「今日の購買?」
A 「ぉー、….ん?」
「柔太朗、なんか仕上がってんな」
柔太朗 「ぇ?」
A 「増量成功してんじゃね?」
「俺は減量しなきゃだなー、」
増量、成功してる、?
Aはあまり嘘をつかない。見ての通り見て思ったことをストレートに言ってくれる。
俺がAと一緒にいる理由はそれだ。
一緒にいて疲れない。
そのままトイレに行って鏡を確認する。
確かに、前より仕上がってるかも。
仁人があまり目を合わせてくれなかったのはこれだろうか。
それなら、めっちゃ可愛いじゃん。アイツ。
まじ好き。
着替えてあまり開いたことのない教科書を用意する。
次のテストこそはいい点を取らなきゃならない。
あっという間にお昼休み。
休み時間の間はサッカー部が試合が近いということもあり部室に行ったりで俺もAもあまり教室に居ることができなかった。
A 「ぁー、腹減ったー」
「さっさと昼飯にしよーぜ」
柔太朗 「ぉー」
仁人 「2人…今はどこか行かないの?」
すごく可愛い声が俺の後ろからした。
A 「仁人!」
俺が姿を見て答え合わせをする前に先に言われた。
A 「ここ座れよ!!昼飯一緒に食おーぜ!」
仁人 「いいの?!」
柔太朗 「ダメなわけないじゃん」
「ほら、早く座りな」
仁人 「…ありがとう、/」
A 「ぇ、仁人それだけ?」
仁人 「?」
「これだけだよ?」
女の子じゃん、マジで。
足りるわけないよ、さすがの俺でも足りない。
A 「俺の弁当食う?!」
仁人 「ぇ、大丈夫だよ!」
柔太朗 「少食なんだね」
「だから細いんだ」
これは口に出すつもりはなかった。
いつもみたいに心の中に留めてると思ってた。
仁人 「細くないよ!」
A 「確かに、だから細いんだな、仁人」
「まあ俺からしたら柔太朗も仁人も細いけどな!!」
柔太朗 「お前はゴリゴリすぎなんだよ、」
俺がそう言うとAはがーはっはっ と笑う。
こいつは魔王か何かなんだろうか。
仁人は腰が細いと思う。
細いというか、薄い。
何を食べたらそんなに細くなれるのか、という程だ。腕も細いし、白い。
すごく可愛らしい体型をしていると思う。
可愛らしいというか、可愛い。
うん、可愛いのは知ってるよ。
やっぱ仁人って可愛い。
視線を感じたから前を見てみたらAが目玉が飛び出そうなかんじで俺を見てた。
柔太朗 「…なに」
A 「いや、柔太朗、今の」
「無意識かもしんねーけど…」
「声、出てたぞ」
は?
え?は、え?
え?
柔太朗 「ぇ、いや…何言って」
仁人 「….//」
あ、本気のやつだ、これ。
柔太朗 「ぇ、あ、仁人、?」
仁人 「…なに、?//」
いやー、可愛いな。
照れてる?可愛すぎるって。
柔太朗 「その、今の本音だけど。」
A 「俺サッカー部の呼び出しあんの忘れてたわ」
じゃあなって言ってAは席を外した。
空気が読めるヤツ。
仁人 「ぇっと、柔太朗君?」
「さっきのって、…//」
柔太朗 「…俺、仁人を傷つけるつもりは最初からないから。」
「タイミングを見てちゃんとするから。」
「俺の事。意識しててね。」
俺がそう言うと顔を真っ赤にして可愛い顔をする。
吉田 仁人 という男。
俺の初恋の人。
NEXT…?